ユクスキュルの作品一覧

「ユクスキュル」の「生物から見た世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 生物から見た世界
    4.3
    1巻858円 (税込)
    甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

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ユーザーレビュー

  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    愛のある日高敏隆の翻訳が素晴らしい。著者のユクスキュルはエストニア出身の動物比較生理学者で、1934年に「動物と人間の環世界への散歩」という原題で出版された。副題の「見えない世界への絵本」が示すように、動物にとっての世界は人間の見る世界とはまるで違うことを科学的な説明とクリサートの絵で巧みに伝えている。訳者の日高は、その動物にとっての世界を「環世界」という訳語を発明して表現した。象徴的なのは第1章で、目が見えず音も聞こえないマダニの生活史を追い、光感覚と嗅覚でその世界が作られていることを描く。さらにマダニは獲物が通りかかるまで時には何年も待つことから、マダニと人間にとっては流れる時間さえ違うと

    0
    2026年02月10日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    なるほど、生物それぞれが持つ「環世界」という概念。人間の環世界、ダニの環世界、カラスの環世界といったように多種多様な独自の世界があるという考え方に感心しました。それぞれの環世界は知覚も視覚も違けりゃ時間の感じ方にも生物によって違う。またこの概念は実験に基づいた自然的なものから、超自然的な魔術的環世界まであるとの事でそれもまた面白い。さらに人間の中でも、各個人の持つ知識の違いで見える環世界もまた異なってくるといった指摘も頷けた。頁数も少なく、例や図もふんだんに使われているから読みやすかった。
    昔の人が(おそらく)人生を賭けた功績を手軽に文庫サイズで手に入れる事が出来るのは、何というか本というもの

    0
    2026年01月17日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ありがとう。良いものを読みました。
    私の語彙と読解力でざっくり内容を書き記すと、こうです。

    「動物は全て反射と本能で行動しており、機械と同じ」という思想に対する、反証。
    動物のみならず、単細胞生物も含んだ、生物は主体であり、物事を知覚し行動していることの解説。

    動物は機械じゃないんですよ

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    2025年12月06日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    人間が動物であるなら、客観的な世界というものが、決して主観の外側にあるのではなく、人間の環世界に含まれている。

    0
    2025年10月14日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    読み難く十分に理解することはできなかったが、環世界(Umwelt)という考えはとても面白かった。
    すべての生物は、自分の感覚器官と運動器官を通して「独自の世界」を構成している。生物が感覚できる環境である知覚世界(Merkraum)と生物が働きかける環境である作用世界(Wirkraum)の両者が繋がり、その生物にとって完結した環世界(Umwelt)がある。
    読む中で人間中心主義からの脱却というのがとても好ましく感じた。ヒトが生きる世界もまた一つの環世界にすぎず、その周りにはおびただしい数の環世界が多様に広がっている。
    また、環世界を観察する際、われわれは目的という幻想を捨て、設計という観点から動

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    2025年09月06日

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