銀行員 大失職
2017/6/2 著:岡内 幸策
フィンテック、AI,ブロックチェーンなどIoT化やデジタル化による第4次産業革命の波が、従来の金融機関の役割や業務内容を激変させる。
従来の権威や評価が崩壊するなかで、IoTをうまく活用できる人材が求められていることは事実だが、何よりも必要なのは
...続きを読むコミュニケーション能力であり、とりわけ金融の世界では、人とのつながりがこれまで以上に重視される。
本書の構成は以下の7章から成る。
①変わる市場とニーズにどう応えるのか
②金融機関はいつからサービス業でなくなったのか
③AIでいらなくなる行員
④フィンテックが変える銀行業務
⑤デキる人材は埋もれている
⑥地域金融機関の存亡
⑦大手行の存亡
IT・AIにより今後近い将来もどう変わるのかわからない。そしてそれは金融にも言えることである。変わらないから不安は募るばかりである。しかし、確実に訪れる変化。目を背けるわけにはいかない。それは全く見えないわけではなく、ある程度の仮説をもって対応していくしかない。
それは間違っているかもしれないが、その努力を怠ってはいけない。逃げず、立ち向かい、試し、間違いまた修正するということを繰り返す人だけが付いていけるのかもしれない。
変わることは怖い。
しかし、変わらないことはもっと恐ろしい。
見えないことが多すぎるものの、知識という眼鏡をもって少し先を見る努力は続けていきたい。そしてがむしゃらに対応していく気概だけは忘れたくない。