岡内幸策のレビュー一覧
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普段こういったビジネス書は買わないのだが、内容に惹かれて買ってみた。
銀行の今おかれている状況を俯瞰することが出来た。
マイナス金利は必ずしも好景気には結びつかず、無借金経営(与信が成り立たなければ金融の介在する余地がなくなる)ばかり、営業もろくにやっていない中、銀行のおかれる位置は微妙だ。一時期「商社不要論」が言われてしまったが、「銀行不要論」も言われてしまう時代が遠くないだろう。バブルの頃の「不良債権」もまだ終わっていないようだ。事実、地銀は統合が進んでいる。案の定、マイナス金利は銀行の死蔵を進め、各種手数料商売に走り出している。そうすると預金者は敬遠しタンス預金に走る、それの打開策を見い -
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斜陽産業だと周りにもそう言う人間がいてこの方10年以上。お金の値段である金利がつかない、つまり価格が限りなく0に近い商品をいまだに売っていて、反対に買い手に回ることもしているわけだが、これではとにかく売り上げにならない。斜陽産業と言われる所以である。
本書はこんな中にいる者たちの心の叫びだろうか。
金融に携わる者は、自分もその中にどっぷりと浸かって含まれているわけだが、手段を目的として思い続けていなかっただろうか。金融はもともと手段である。デリバティブのポジションを操って、そのアービトラージで一時の利益が上がったとして、それが目的なのだろうか。最近、ものすごく違和感を覚えるようになってき -
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銀行員の逆襲
2019/2/23 著:岡内 幸策
大幅な金融機関の減少は、すべての国民が望んでいない。未登録の業者等が現れ、善良な国民に被害を与えるのも理不尽である。ただ、旧態依然としたままでは金融機関としての役割は担えなくなっており、現状からの脱皮が不可欠である。新たな環境に対応するためにも、官民ともに発想の転換が必要である。それを遂行するためにも、金融機関の社員個々が能動的でなければならない。
本書の構成は以下の7章から成る。
①デジタル革命で変わる業務
②ほぼ10年ごとにやってくる金融への逆風
③ヒントはお客様の声にある
④本当のリストラはこれからだ
⑤新規参入と電子マネー
⑥復権の -
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銀行員 大失職
2017/6/2 著:岡内 幸策
フィンテック、AI,ブロックチェーンなどIoT化やデジタル化による第4次産業革命の波が、従来の金融機関の役割や業務内容を激変させる。
従来の権威や評価が崩壊するなかで、IoTをうまく活用できる人材が求められていることは事実だが、何よりも必要なのはコミュニケーション能力であり、とりわけ金融の世界では、人とのつながりがこれまで以上に重視される。
本書の構成は以下の7章から成る。
①変わる市場とニーズにどう応えるのか
②金融機関はいつからサービス業でなくなったのか
③AIでいらなくなる行員
④フィンテックが変える銀行業務
⑤デキる人材は埋もれて -
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ネタバレ「銀行員を応援するつもりで書きました」と、著者は「終わりに」で書かれていました。
銀行業界や金融を取り巻く環境について、現状把握や今後の展開が予想でき、意義のある書籍だと思います。
3章、4章はAIやフィンテックの解説になっていて、今後必須であるこの分野の知識が乏しい方には、「一粒で二度おいしい」的な章かもしれません。
結局は人間力がものをいうという主張は、同感です。
AIが台頭する時代が来ても、AIを活用する人間の能力がなければ、AIの機能が十分に発揮できないことでしょう。
AI×人間 で、未来を明るくできますように。
金融パーソンでなくても、金融を利用する一般の消費者にとっても -
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日本語能力検定(JLPT)N2=大学留学の条件
N4=就労ビザの要件、N5=日本語学校入学
高度人材に対しては、最速で1年で永住権を与える。
雇用、設備、債務の過剰が再び顕在化。
銀行システムはオープンAPI化でフィンテック企業からシステムを購入する方向。
ブロックチェーン革命
管理者は存在しない、記録は改ざんできない、記録は後悔で分散的な仕組み=システムダウンはない、決済機能
エストニア共和国はブロックチェーンを国家として採用している
ゆうちょ銀行の融資額は3兆円程度、預金は177兆円程度。財政投融資のような運用先がない。
JAバンクも融資先に困っている。