作品一覧

  • カルヴィーノ アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ

    カルヴィーノ アメリカ講義

    小説・文芸

    4.0
    1巻924円 (税込)
    これからの文学に必要なもの――それは「軽さ」「速さ」「正確さ」「視覚性」「多様性」……である。神話や古今の名著名作、さらには科学者や宗教家の文献までをも考察の対象に収めながら、自らが作家として目指してきたところを示し、紀元3000年にいたるまでの長大な未来を視野に入れて疲弊した現代文学を甦らせる処方を語るカルヴィーノの遺著。
  • 見えない都市

    見えない都市

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    現代イタリア文学を代表し世界的に注目され続けている著者の名作。マルコ・ポーロがフビライ汗の寵臣となって、様々な空想都市(巨大都市、無形都市など)の奇妙で不思議な報告を描く幻想小説の極致。

ユーザーレビュー

  • カルヴィーノ アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ

    Posted by ブクログ

    この本について調べないといけなくて、その時急いでたから飛ばし読みしてたからようやくじっくり読めた。
    面白かったので二回目を読む。
    いろんな翻訳された文章を読んでいるけど、読むたびに原文を 想像してわたしならどうやって噛み砕いた文章にするかな~っていつも考えている。

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    2026年08月12日
  • 見えない都市

    Posted by ブクログ

    イタロ・カルヴィーノ1972年の作。ネタバレを回避してあらすじを書くのが不可能な作品ともいえるし、話の展開のようなものがなく、なにを書いてもネタバレにならないともいえる。いずれにしても、おそらく、何通りもの読み方ができる不思議な書。

    フビライ汗に気に入られた(もしくは取り入った)マルコ・ポーロが旅行中に訪問した55の都市をひとつひとつ、フビライの前で話して聞かせるかたちになっている。ひとつひとつの都市の話は短く、また都市と都市の間につながりはない。小篇の集合といってよい。

    読んでいるうちにわかるが、話に出てくるのはすべて架空の都市で、フビライやマルコが生きていた時代には存在しないようなものも出てくる。どの都市も特徴的なのに、その特徴はどんな都市も持っているようなありふれたもので、大変矛盾している。でも、人が「これは独自だ」とか「特徴的だ」というときのそれはたいていユニークだとは感じられないことから考えると、べつに矛盾していないのかもしれない。とにかく、現代社会が抱える──といってもこれが書かれたのは45年以上前だがいまでもほぼ当てはまる──さまざまな問題を細かく分解して、そのひとつひとつから発想を広げて構築した想像上の都市が、次から次に披露される。

    マルコがフビライに報告するというかたちで一応物語は進む。が、登場するのが別にフビライとマルコである必要はなく、また登場人物と紹介される都市の間にもこれといった関係性はない。つまり、登場人物を置き換えても、取り上げる都市がどんなものであっても「見えない都市」は成り立つ。出てくるものはすべて、ほぼ、名前がついているだけの置物という印象だ。

    そのことから、この物語は、話者が短い話を語って聞かせるという構造だけが決まっていて、その上で展開されるストーリーはモジュール化され、それぞれが独立していて、どうとでも入れ替えられるように見える。むしろ、「物語とは、土台と交換可能な表面によって構築されている」ということを強調するかのような作りになっていて、小説というジャンルを挑発しているように思える。

    というのがわたしの読み。読み方によっては取り上げられた都市が抱える社会問題にフォーカスして掘り下げることもできるだろうし、全体に語り口が抽象的で「鑑賞者が解釈して完成させる」作品として捉えることもできるだろう。楽しみ方はいろいろあると思う。

    0
    2018年06月12日
  • 見えない都市

    Posted by ブクログ

    モンゴル帝国元朝の皇帝フビライと「東方見聞録」のマルコ・ポーロとの対話のなかで、マルコが実際に行ったり見聞きした都市の様子を伝えていく。ところが、ほとんどすべて実際には存在しないマルコの創作。マルコの話をきいているという構図なら、読者はフビライになって耳を傾ける。Googleマップがないのが幸い、そんな都市があるのか、そんな都市の生成と変化があるのかとわくわくしながら。

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    2014年07月28日
  • カルヴィーノ アメリカ講義 新たな千年紀のための六つのメモ

    Posted by ブクログ

    カルヴィーノから未来へ向けられた、文学についての6つの提言。
    その中でも注目すべきは「軽さ」。
    あゝ、なんともカルヴィーノ的!
    他の文学者、学者なら同じことを言うだろうか。

    純文学でございと重々しく後代にのしかかっていては、文学は途絶えてしまうだろう。
    文◯春◯や☓原☓太郎氏に、利権を死守するべく選挙に立候補する方々にぜひ手向けるたい言葉である。

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    2012年12月10日
  • 見えない都市

    Posted by ブクログ

    フビライ・ハンの部下のマルコ・ポーロが、皇帝の領土の街を観察していろいろ報告するよ!あれれ、その街しってる...それってきのう夢でみた街!その街はアレにでてきたアレじゃないっすか...?私の街、そこ!!そうだね、都市の性質、性格ってそういうもの! そもそも二人が会話してるのかすらあやしい、いろんなギミック搭載の入れ子式モザイク式幻想小説。飽きないおもちゃみたいに、しょっちゅう読みかえしたくなる。

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    2010年10月23日

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