作品一覧

  • モナリザ・オーヴァドライヴ〔新版〕

    モナリザ・オーヴァドライヴ〔新版〕

    小説・文芸

    5.0
    1巻2,420円 (税込)
    人類とAIの未来を描く〈スプロール〉三部作、堂々完結。 「奇妙。サリイ・シアーズは、外人〈ガイジン〉ロンドン全体より奇妙だ」――抗争から逃れるためロンドンへ飛んだ大物“ヤクザ”の娘、谷中久美子〈ヤナカクミコ〉についたボディガードは、銀に輝くミラー・グラスの女侍〈サムライ〉サリイ。未来を見失った少女と、過去を切り離せぬ女。ふたつの孤独な魂の影には、T=A〈テスィエ・アシュプール〉の亡霊・3ジェインの思惑が密かに見え隠れしていた……未来世界と電脳空間〈サイバースペース〉のヴィジョンの究極形が示される、三部作完結篇! 解説:酉島伝法。巻末にはシリーズ用語集「スプロール・インデックス」を収録。
  • ニューロマンサー〔新版〕

    ニューロマンサー〔新版〕

    小説・文芸

    3.4
    1巻2,255円 (税込)
    サイバーパンクの原点〈スプロール〉三部作。装幀・解説を一新し順次刊行! 「港の空の色は、 空きチャンネルに合わせたTVの色だった」──無数のテクノ犯罪者たちが跳梁跋扈する魔都、千葉市〈チバ・シティ〉の片隅。喪失した電脳空間〈サイバースペース〉への没入〈ジャック・イン〉能力の復活を対価に、若きコンピュータ・カウボーイのケイスはヤバい仕事を引き受ける。 命懸けの攻防のなか、彼は裏で事態を操っていた自律型人工知能、冬寂〈ウィンターミュート〉と邂逅する……唯一無二のセンスと鮮烈な表現力で「サイバーパンク」を確立した伝説的SF! 解説:山岸真。巻末にはシリーズ用語集「スプロール・インデックス」を収録。
  • カウント・ゼロ〔新版〕

    カウント・ゼロ〔新版〕

    小説・文芸

    3.3
    1巻2,310円 (税込)
    電脳空間のイメージが鮮烈に展開される、新版第二弾 新米ハッカーのボビイが没入中に邂逅した謎の少女の正体とは。『ニューロマンサー』を超越する圧倒的スケール、シリーズ第二作
  • ディファレンス・エンジン(上)

    ディファレンス・エンジン

    小説・文芸

    3.3
    1~2巻1,210円 (税込)
    時は産業革命、英国の数学家チャールズ・バベッジによって発明された「差分機関」の完成で、蒸気機関が著しく発達した1855年のロンドン。蒸気が支配する異形の世界で、革命家の娘シビル・ジェラードは謎の紳士との出会いをきっかけに遥かな冒険を夢想し、古生物学者エドワード・マロリーは暴漢に絡まれる女性エイダ・バイロンを救い、国際的陰謀へと巻き込まれる! サイバーパンクの中心的な作家ふたりが紡ぐ記念碑的名作。
  • クローム襲撃〔新版〕

    クローム襲撃〔新版〕

    小説・文芸

    -
    1巻2,310円 (税込)
    ウィリアム・ギブスンによる伝説の初期短篇集 『ニューロマンサー』の原型たる表題作ほかサイバーパンクの真髄と電脳空間の綺想を堪能できる珠玉の十篇を収録。解説/円城塔

ユーザーレビュー

  • モナリザ・オーヴァドライヴ〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらずのカットアップ的な手法やジャーゴンの多用など、なかなか取っつきにくい部分は多いです。しかしながら、スプロール三部作は神話的構造をしている、ということを念頭に置いて読み進めたら、非常に貴重な読書体験となりました。
    電脳空間での神の顕現("ニューロマンサー")、神の分裂および遍在("カウント・ゼロ")、神と人類との融合および離散(本作)といったプロットなのではないかな、と。
    群像劇が飛び飛びに絡み合う、というのもまるでネットの構造を表しているようで、三部作を読むという行為自体が我々にジャック・インを体験させているのではないか、とも思います。

    0
    2026年09月24日
  • ニューロマンサー〔新版〕

    Posted by ブクログ

    初めは、戸惑っていたスラングも、巻末に付属しているインデックスを参照して、何とか乗り越える事が出来ました⁉️
    世界観は、サイバーパンクの代名詞というだけあって、電脳世界の風景に満ち溢れていたと思います‼️
    主人公はヤバい事にも、手を染めるけど、やっぱり“良い子は真似しちゃダメ”だよね⁉️
    仲間同士の交流もあって、中々良い作品であったと思います‼️

    0
    2026年03月19日
  • モナリザ・オーヴァドライヴ〔新版〕

    Posted by ブクログ

    三部作を何とか読み終える。前作は3人だった章割りが、今作では一人増の4人の視点に。慣れたのか章が短いからか、行ったり来たりの読み辛さは前作ほどではない気がする。モナの住んでたフロリダや久美子が訪れる普通っぽいロンドンの描かれ方が割と普通だからかもしれない(治安は良くない)。
    最後に来てT/Aや神話にまつわる謎が明かされて、あぁそういうことと分かる展開。この作品と連続して読まないと『カウントゼロ』は消化不良のままだったな。
    ”変化したとき”、80年代にすで予言されてることだし、AIが知性を持つシンギュラリティはそのうち来てしまうんだろう。そしてそれは人間から見れば神のような宗教的存在になるんだろうな、たぶん。わかる気がする…

    0
    2026年02月15日
  • ニューロマンサー〔新版〕

    Posted by ブクログ

    マトリックスの世界観の元になった作品だとかで、今年AppleTVでドラマ化の話が進んでいるとのこと

    内容としては、凄腕電脳ハッカーだった男ケイスが自分の雇い主を裏切った代償で電脳世界に接続できない身体にされてしまう。
    そこにその身体を直せるという不思議な男アーミテジが現れて、代わりにその男からの仕事こなしていくようになり、物語が進展していくといった内容

    とにかく出てくる言葉や概念が難しく、巻末の解説を確認しながらではないと理解ができなかった。
    ただそれでも、描かれている電脳世界の世界観やAIについては、1970,80年代の作品とは思えないくらいしっかりと描かれており、サイバーパンクの金字塔作品とも言われる所以の世界観を思う存分味わえます。

    生成AIの活用やAIエージェントが当たり前になっていく今の世の中だからこそ、ニューロマンサーを読んでみてはいかがでしょうか?

    0
    2026年02月08日
  • カウント・ゼロ〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ニューロマンサー』から7年後。今回は3人の主人公による群像劇です。

    傭兵のターナーは、ある技術者の企業からの離脱を支援する任務に、美術商のマルリイはジョゼフ・コーネルが手掛けたと思しき「箱」の出所を追う調査に、ハッカーのボビィはハッキング中に自身を助けた少女の行方を追う旅に、それぞれ身を投じていきます。
    それぞれの事件を通して、「命」「感情」「情報」という異なるテーマに焦点を当てたドラマが描かれており、前作よりも取っつきやすい構成になっています。電脳空間へのハッキング(ジャック・イン)の描写や世界観の説明も前作より分かりやすくなっていました。

    また、前作でケイスが成し遂げた冒険により巨大化したAIが野に放たれたことで世界情勢は様変わりしており、前作で提示された革新的な世界観をさらに深掘りした物語が楽しめます。

    【テーマ】
    前作がサイバーパンクの先駆けとなる革新的な世界観を提示した作品だとすれば、今作はその設定を深掘りした作品といえます。
    前作は、人間がデータ(サイバースペース)に直接リンクできるようになった世界で人間がどう変わっていくのかというテーマを描いていたように感じましたが、今作はサイバースペースとの距離がさらに縮まったことで、人間とデータの境界が曖昧になった世界で生きる人々の心情へ焦点が移っています。

    この世のどこにも実存と言い切れるものがなく、全てが虚構にも思える世界。「どこまでが虚構で、どこからが現実なのか?」という問いを一歩推し進め、実存は幻へ、幻は拡張された実存へと反転し、人間とデータが不可分となった世界の新たな現実の形が描かれています。

    1980年代の作品でありながら、現代のVRやARに通じる価値観が描かれており、その慧眼には驚かされました。
    野良AIを神として崇める、アナログとデジタルの価値観が混ざり合った独特な宗教観も、作者独自の世界観として興味深いポイントでした。

    【ドラマ】
    悪辣な環境の中で閉塞感に囚われた3人が「電脳空間に直結できるサイボーグ」「人の感情を閉じ込めた、最も複雑な振る舞いを持つ箱」「AIによる人知を超えたハッキング」と、それぞれの形で技術の極致を目の当たりにすることで、鬱屈した思いから解き放たれていく。
    技術のブレイクスルーと個人の解放を重ね合わせながら、大きく変わりゆく世界と鬱屈した状況から一歩を踏み出す個人のドラマとの対比が読み応えがありました。

    【総評】
    前作と比べると、世界の革新を描く物語性よりもキャラクターの感情の機微を描く叙情性が重視されており、文学的な側面が強くなった作品です。

    基本的には面白かったのですが、エンターテインメントとしての勢いは前作より弱く感じました。

    ターナーの物語はスリリングで楽しめたものの、ボビィとマルリイのパートは終盤まで比較的地味です。
    さらに、ウィレクやコンロイといった強敵たちが、主人公自身ではなくジェイリーンやロアたちの手によって倒されてしまうため、対立の決着としてのカタルシスも弱く感じました。

    そうした点もあり、世界観の深化やテーマ性にはかなり惹かれましたが、純粋なエンターテインメントとしては前作の方が好みでした。

    0
    2026年09月17日

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