三浦陽一の作品一覧
「三浦陽一」の「知っていると10倍楽しめる 憧れのヨーロッパ ○秘旅行術 トラブル回避・達人の知恵113」「増補版 敗北を抱きしめて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「三浦陽一」の「知っていると10倍楽しめる 憧れのヨーロッパ ○秘旅行術 トラブル回避・達人の知恵113」「増補版 敗北を抱きしめて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
昨年読み終えた本だけど、改めて...
20年以上前の本だけど、第二次世界大戦後の日本人の姿が、残酷なほどリアルに描写されていました。
著者の冷静で深い考察がとても面白く、非常に興味深い内容でした。
・天皇は屈辱的な敗北宣言を日本の戦争行為の再肯定と天皇の超越的な道徳性の再確認へと転換しようとした。
・分割占領だったドイツとは異なり、日本は米国一国による占領のため日本が被害を与えたアジア諸国が日本占領において重要な役割を得られなかった。
・敗戦後の飢餓と虚脱状態によって日本人が自分自身の悲惨さに囚われてしまった。
→日本人の加害者意識より被害者意識が強まった。
・占領軍による植民地主
Posted by ブクログ
第二次大戦後の連合国占領時代の日本および日本人についての記録の下巻。
本書のハイライトの一つは、第12章・13章の日本国憲法の制定にかかる部分だと思う。GHQ側が示した憲法草案(それは現在の日本国憲法に近いものである)に対して、当時の日本政府側が抵抗を示し、論争と駆け引きが行われる部分である。
本書によれば、日本政府側が最も抵抗を示したのは、「誰に主権があるのか」という部分であった。GHQ草案が「主権在民」とし、主権は国民にあるとした草案を示したのに対して、日本政府ははっきりと反対の姿勢を示す。現在の日本国憲法の前の憲法、すなわち、大日本帝国憲法においては、国民は天皇陛下の「臣民」であり、軍
Posted by ブクログ
副題が「第二次大戦後の日本人」。
第二次大戦の敗戦後、アメリカを主体とする連合国の占領軍が日本に上陸した。1945年8月の終戦からさほどの日数は経っていない。本書は、占領下の日本および日本人のふるまいの記録である。
筆者のジョン・ダワーは本書発行当時、MITの教授。歴史学者と思うが、学者の著書らしく事実関係を丹念に整理し記録している。1945年からの数年間のことが主題ではあるが、発行は2001年と比較的新しい(それでも20年が経過しているが)。
本書の説明にも書かれているし、本文中の筆者の筆の運び方もそうだが、この時期の日本・日本人について、筆者は、「勝者による上からの革命に、敗北を抱きしめな
Posted by ブクログ
最期の1ページまで、貪るように読みました。
本当におもしろかった。
今の日本について、常々不思議に思っていたことの答え、というか、なぜそうなのか原因みたいなものがいくつか書かれてあって、「なるほど、そういうことか」と思った。
たとえば、多くの日本人の中に強くある、戦争の被害者意識。
大人から子供まで、どうしてこんなにも「被害者」としての意識が強いんだろう、と常々疑問だった。海外が日本を見る目と真逆なだけに。
私は、小林よしのりはじめ、「脱自虐」を唱える人たちのキャンペーンの結果かしらなどと思っていたけれど、さかのぼると、GHQと日本の関係、東京裁判のダブルスタンダード、そういったものの結果