吉田光邦の作品一覧

「吉田光邦」の「江戸の科学者」「機械」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 江戸の科学者
    値引きあり
    4.0
    1巻885円 (税込)
    関孝和、貝原益軒、渋川春海、杉田玄白、平賀源内……。伝記を通して、江戸に花開いた科学や技術の発展の軌跡を紹介する。科学者小伝付き!(解説:池内了氏) 『解体新書』、『蘭学事始』で知られる杉田玄白が生まれたときは大変な難産でした。看護の人たちは母親に気をとられ、生まれたばかりの赤ん坊のことは忘れてしまいました。死産だろうと思われ、とり合わせの布に包んで横に置いたままにされたのです。しかし、ようやく落ち着き、赤ん坊を見ると元気で生きていました。その後の玄白は元気に育ちます。17,8歳のころ、医官である父に医業を学びたいと申し出ると、幕府の医師である西玄哲に入門することになりました。西玄哲は通訳の家の出身で、ポルトガルやオランダの医術を覚え医師となった人物でした。玄白はこの頃から西洋医術の優秀さに触れることとなったのです。――西洋医術の導入、日本人のための暦、エレキテル、鉄砲の大量生産……など。著名な杉田玄白や渋川春海から砲術家の坂本天山まで、江戸時代を代表する科学者たちの幼少時や師事した先生とのエピソード残した業績をコンパクトに紹介する伝記集です。科学者たちの生涯を通し、江戸時代の科学や技術の発展の過程を生き生きと描き出します。29人の科学者小伝付き。解説は池内了氏。 (原本:吉田光邦『江戸の科学者たち』、社会思想社(現代教養文庫)、1969年) 本書の内容 関流をめぐる人びと ――関孝和たちと会田安明―― 本草から大和本草へ ――貝原益軒―― 本草から博物学へ ――稲生若水・小野蘭山―― 日本暦の誕生 ――渋川春海―― 町人天文学者たち ――麻田剛立の一門―― 測地事業の推進者 ――伊能忠敬―― 幸福な蘭学の始祖 ――杉田玄白―― 異端の科学者 ――平賀源内―― 電気学の正統 ――橋本宗吉―― 最初の自然哲学者 ――三浦梅園―― 自然哲学の展開者 ――帆足万里―― 通訳から科学者へ ――本木良永・志筑忠雄・馬場貞由―― 桂川家の人びと ――名門の学者たち―― 宇田川家の人びと ――家学を守った人たち―― 悲劇の科学者たち ――シーボルトとその門下―― 職人と発明家 ――国友藤兵衛―― 哲学的な砲術家 ――坂本天山―― 農業技術の変革者 ――宮崎安貞・大蔵永常―― 科学者小伝 参考文献とあとがき 解説(池内了氏) 索引
  • 機械
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 畜力・水力・風力などの自然のエネルギーを利用し,幾多の改良を経て形成された初期の機械の歩みを検証して,日本文化の形成における科学・技術の役割を再検討する。
  • 日本の職人
    -
    青銅鏡、墨、刺繍、タタラ製鉄、漆、べっ甲細工、扇、鯉のぼり、蒔絵(まきえ)、焼き物、竹細工……。二十世紀後半、科学技術史家である著者は、職人の仕事場を訪ね歩き、伝統の技とその現状を報告する。現代へとつながる、中世~近代の日本における職人の変遷を概観し、苦しくも誇り高き手仕事を再評価する。職人の盛衰から日本文化を読み解く試みでもある。
  • ロウソクの科学
    3.7
    1巻330円 (税込)
    たった一本のロウソクを駆使し、物質とその燃焼の不思議を興味深く説き明かす、物理学者・ファラデー。1860年におこわれたクリスマス講演筆記ながら、精妙な自然の営みを語って、今日なお新鮮である。京都大学科学史の博雅による、各種文献を参照した、最も忠実明快に訳出された決定版。

ユーザーレビュー

  • 江戸の科学者

    Posted by ブクログ

    元版は1969年刊。こちらの学術文庫版は昨2021年刊。江戸期の「科学者」の伝記的な書としてはたぶん基礎的なものなのであろう。もちろんこれ以上のことを詳しくまた新しい知見を知りたければ専門書等に当たるしかないのだろうが、とりあえず一般的な興味はこれで満たされるのではなかろうか。

    0
    2022年02月23日
  • 江戸の科学者

    Posted by ブクログ

    渋川春海の暦改暦の話から面白そうと思って手に取った。ちょうどタイミング良く発売されたばかりで、江戸とはかくもすごいものかということと、反対に江戸の限界を感じさせる。
    今の時代はかくも科学者は生きながらえているだろうか

    0
    2022年02月10日
  • ロウソクの科学

    A

    購入済み

    面白かった

    高校で似た実験をしたのを思い出しました。
    内容は素晴らしいものでした。
    この本は講義録なので、
    その時に実演された実験の様子について
    想像力さ働かせる必要があります。
    そのため内容を理解するのは
    同じような実験をしたことがあるか
    まあまあ天才でないと、難しいという思います。
    あるいは、自力で同じ実験をするか。

    0
    2020年04月04日
  • ロウソクの科学

    購入済み

    この歳で挑戦

     あのノーベル賞を受賞された先生がこの本を子どもたちに勧めていたが全く読んだ事のない私にとってやや恥ずかしい思いで居た。書店で買うのは勇気が要るがBookLiveなら誰に気兼ねもなく購入できるので早速入手して読み始めている。今の心は将に純真な子供である。

    0
    2020年03月13日
  • ロウソクの科学

    Posted by ブクログ

    本書は英国王立研究所で少年少女のための実験講演を基に編纂された。化学的見地から、判りやすい言葉で読者にも語り掛けてくる。実験の様子を描いた挿絵もシンプルで判りやすい。ロウソクの燃焼で水素と空気中の酸素が化合して水が生み出されていることに、恥ずかしながら驚いてしまった。自然科学が発展していく中、市井の科学愛好家が後世に名を残す科学者となったファラデー。現代の中高生なら教科書で習う常識的な内容だが、元素の発見や検証のための薬品類も含め、先人の不断の努力の賜なのだと再認識させてもらった。

    0
    2017年07月29日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!