作品一覧

  • りそなの会計士はなぜ死んだのか
    3.6
    りそなの会計士はなぜ死んだのか  2003年4月、りそな銀行を担当していた朝日監査法人の会計士が自殺した。 経済誌「エコノミスト」記者の著者はその事実をいち早く知り、スクープした。 その直後、りそなは実質国有化への道を歩む。 朝日監査法人が決算直前、新日本監査法人との共同監査を降りていた事実も明らかになった。 著者は会計士の死、監査辞退、りそなショックという一連の流れを整理することで、会計士が死を選んだ真相を探る。 死後、メディアの多くは「厳格査定を貫こうとした会計士に対し、りそな側と監査法人上層部が結託して反発したことへの抗議の自殺」と解釈した。 だが、実は自殺した会計士をリーダーとする監査チームは、繰り延べ税金資産を一定年数認めるなど、むしろ「甘め」に見積もることで、りそなを救おうとしていた。 しかし、リスクとリターンをはかりにかけた経営判断として監査法人上層部はその考えを否認、共同監査を降りることを決定した。 現場の交渉役である会計士は、極度の疲労の上に徒労感、虚無感に襲われ、死を選んだと著者は分析する。 会計士の死、朝日の共同監査辞退は新日本監査法人の監査姿勢に影響を及ぼしたと著者は見る。 関係者の死の真実を丹念に追うことで、「りそなショック」の本質を浮かび上がらせている。
  • 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか
    3.7
    楽天とは何モノか。急成長の秘密とは。その戦略に死角はないのか。ネットベンチャーの雄、三木谷社長率いる経営陣への徹底取材を通して、楽天の正体を明らかにする!

ユーザーレビュー

  • 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか

    Posted by ブクログ

    またかなり良い本にめぐり合えた。
    とってもいい。

    楽天のDNAがよく書かれていると思う。
    三木谷さんはカッコイイ。三木谷さんが超優秀&カリスマで
    あるだけでなく、バンカー上がりのM&A集団を役員陣に揃えている。楽天はここに強みがある。

    バンカーとして、バイリンガルで、M&A案件を扱えるようになれば、世界を視野に入れたビジネスで邁進するにはどこにとってみ有益な人材になるとこの本を読んで思った。

    実際楽天のM&Aにはバンカー上がりのネットワークを生かして、案件を探すところからクローズドまで行くこともあると言う。

    それから楽天の社訓の一つ
    スピード!スピード!スピード!ってのは頭に残

    0
    2009年10月04日
  • りそなの会計士はなぜ死んだのか

    Posted by ブクログ

    本書のタイトルはりそなの会計士は【なぜ死んだのか】である。世間一般には自殺として報道されていたため、無意識的に【なぜ自殺したのか】の方がしっくりくる。これは他殺の可能性もゼロではないという点への配慮であると感じられた。
    なお、本書ではなぜ死んだかは明らかにならない。それは、死人に口なしで本人のみぞ知ることである。が本書は他殺説の立場ではなく、自殺説の立場に立っている。他殺説の陰謀を明確に示すのは難しいと私も考える。いくら実質的な現場責任者であるとはいえ、監査意見を出すのはパートナーである。シニアマネージャーを暗殺したところで、効果は薄い。暗殺せずとも、パートナーや本部が意見すればそれが通るのだ

    0
    2019年06月30日
  • 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか

    Posted by ブクログ

    楽天を「ネットベンチャー」「M&A集団」という二つの側面から取材して、その成功要因を追及していく、という内容。本当に優秀な人たちが集まって、買収を重ねて成長していく。何だか経営手法がアメリカ的で、参考にしづらい企業だと思った。
    でも間違いなく言えることは、時流にぴったりはまることが大切だということだ。幕末に坂本龍馬が貿易に目をつけたように、戦後本田宗一郎が車に目をつけたように、ウェブの興隆期に孫正義が通信インフラに目をつけたように、ヒーローが誕生しうるステージを見極めることが大切だ。

    0
    2012年05月27日
  • 楽天の研究 なぜ彼らは勝ち続けるのか

    Posted by ブクログ

    楽天がここまで大きな会社となるまでの軌跡が記されている。また、現状に満足するのではなく、世界に通用するような会社となるべく前進している姿がうかがえる。

    0
    2012年01月15日
  • りそなの会計士はなぜ死んだのか

    Posted by ブクログ

    自殺なのか、他殺なのか?
    著者の結論は、自殺らしいということだ。

    自殺にして、
    ?朝日監査法人に対しての公憤による自殺(=朝日のゆる監査対して厳正監査を主張) OR
    ?朝日監査法人の腰が引けた態度(=このまま行くと代表社員が株主代表訴訟にさらされる)に対して、りそな銀行の社員を救おうと「ゆる監査」を主張したが、腰が引けた上から受入れられずに疲れて自殺なのか

    というと?の可能性が高い、ということらしい。いずれにしても金融庁 +小泉・竹中平蔵の思惟が働いていたのは事実のようだ。

    副島隆彦の本で紹介されていたので期待して読んだが、★x 3.5くらいですな。

    0
    2009年10月25日

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