松本三和夫の作品一覧
「松本三和夫」の「構造災」「科学社会学の理論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「松本三和夫」の「構造災」「科学社会学の理論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
難しい名前の本だが、自分なりに理解すると、科学技術の問題が、社会構造の問題に波及・反映して問題を複雑化、困難化していくこと、それ自体災害ととらえる考え方だと思う。
構造災の特性
(1)先例が間違っているとときに先例を踏襲して問題を温存してしまう。
(2)系の複雑系と相互依存性が問題を増幅する。
(3)小集団の非公式の規範が公式の規範を長期にわたって空洞化する。
(4)問題の対応においてそのば限りの対処療法が増殖する。
(5)責任の所在を不明確にする秘密主義がセクターを問わず連鎖する。(p46)
著者は社会科学系の学者だが、原子力を中心に様々な事故について、この4つの問題がからみあう問
Posted by ブクログ
構造災の要素
①先例が間違っているときに先例を踏襲して問題を温存させてしまう。
②系の複雑性と相互作用性が問題を増幅する。
③小集団の非公式の規範が公式の規範を長期にわたって空洞化する。
④問題への対応においてその場限りの想定による対症治療法が増殖する。
⑤責任の所在を不明瞭にする秘密主義がセクターを問わず連鎖する。
ファシリテータ、インタープリターなどの「つなぎ目」の提案
構造災はこのような対症治療法の対症治療法の対症治療法・・・といった、つぎつぎに対症治療法が増殖し、本来解決すべき問題が帰って視界から遠のいてしまう状態を含む。
そして対症治療法はそのように増殖する傾向を元来もちやすい