松本三和夫のレビュー一覧

  • 構造災  科学技術社会に潜む危機
     難しい名前の本だが、自分なりに理解すると、科学技術の問題が、社会構造の問題に波及・反映して問題を複雑化、困難化していくこと、それ自体災害ととらえる考え方だと思う。

     構造災の特性
    (1)先例が間違っているとときに先例を踏襲して問題を温存してしまう。
    (2)系の複雑系と相互依存性が問題を増幅する。...続きを読む
  • 構造災  科学技術社会に潜む危機
    構造災の要素
    ①先例が間違っているときに先例を踏襲して問題を温存させてしまう。
    ②系の複雑性と相互作用性が問題を増幅する。
    ③小集団の非公式の規範が公式の規範を長期にわたって空洞化する。
    ④問題への対応においてその場限りの想定による対症治療法が増殖する。
    ⑤責任の所在を不明瞭にする秘密主義がセクター...続きを読む
  • 構造災  科学技術社会に潜む危機
    新しい概念というのは、書くほうも試行錯誤するのでしょう。その試行錯誤に多少とも付き合うことになるので、なかなか理解が遠い。それでも・・・・、何か変だ・・・と思っていることへの解答として魅力ある概念だという感じはした。
    構造災としての原発事故だとすれば、なぜ現在もなお廃炉を惜しむ声があるのだろうか。
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