ユーザーレビュー 初版 金枝篇 下 J.G.フレイザー / 吉川信 おもしろすぎる。興奮した。「多分これ、あんたが好きな本だよ」と渡したのは夫だが、夫はこれに興奮する私の気持ちがわからないそうです。 Posted by ブクログ 初版 金枝篇 下 J.G.フレイザー / 吉川信 本の中の本。 本からの知識で、キリスト教期限に迫る大部の書物を書いたのは、恐るべき資料の収集力、本人の情熱、今の子供おじさんの究極形か。 Posted by ブクログ 初版 金枝篇 上 J.G.フレイザー / 吉川信 森の王、聖なる王とは。 王殺しと再生の供儀の意味。 大地を肥沃にするために、それを維持するために穀物霊である王をリニューアルしていく。 Posted by ブクログ 初版 金枝篇 下 J.G.フレイザー / 吉川信 上下巻1000ページにも及ぶ本書を通読した後に再度1章1節に立ち返ると、これまで挙げられてきた膨大な事例は全て円環するかのごとく最初の疑問に結びついていた。個人的には前任者の殺害、外在する魂の象徴という共通点で火の鳥・異形編を思い起こさずにはいられない。無数に例示される風習・儀礼の数々はその一つひと...続きを読むつが金枝篇という書物に宿るヤドリギであり、それは次なる物語を生み出す根幹となる。物語が儀式を産みだすのではない、儀式が物語を創りだすのだ。無数の驚きと発見に満ちた本書は、さしずめ人間の持ちうる想像力の博物館だ。 Posted by ブクログ 初版 金枝篇 上 J.G.フレイザー / 吉川信 膨大な世界各地の民族の風習を整理分類し、その行事や習わしの共通性を明らかにしようとした民俗学の名著は、とにかく想像力を掻き立てられる面白さに満ちていた。個々の事例も興味深く、特に2章における王とタブーの話が印象に残っている。曰く、各地で王とは神の代弁者として権力を持つものの、代弁者であるが故に少しで...続きを読むも身体的不具の予兆があれば殺されて新たな王を立てる習わしがあったとのこと。また神聖であることと不浄であることはタブーという点で根源的に同一であり、そこに論理的整合性が隠されているという指摘には感心させられた。 Posted by ブクログ J.G.フレイザーのレビューをもっと見る