作品一覧

  • 失墜の王国
    4.5
    1巻3,740円 (税込)
    主人公ロイの住む山間の村。彼の弟カールは、新妻シャノンとともに村をリゾート地へする計画を携えて帰ってきた。リゾート化計画は、村を豊かにするためだとカールは言う。だがロイは、弟の本心は村を支配することにあると察していた。そこに殺人事件が起こり……。
  • その雪と血を
    4.3
    1巻880円 (税込)
    オーラヴ・ヨハンセンは殺し屋だ。この数年間、麻薬業者のボスに命じられて殺人を引き受けてきた。今回の仕事は、不貞を働いているらしいボスの妻を始末すること。いつものように引き金をひくつもりだ。だが彼女の姿を見た瞬間、信じられないことが起こる。オーラヴは恋に落ちてしまったのだ――。葛藤する彼の銃口は誰に向かうのか。放たれた弾丸が首都の犯罪組織を大きく揺るがす……。雪降りしきる70年代のノルウェーを舞台に、世界で著作累計2800万部を突破した北欧ミステリの重鎮が描く血と愛の物語。
  • 真夜中の太陽
    3.9
    1巻1,870円 (税込)
    夏の間は夜でも太陽が浮かぶ極北の地に、オスロから一人の男がやってくる。「ウルフ」と名乗る男は狩りをしに来たといい、狩猟を通じてサーミ族の人々と交流を深めていく。だが彼には秘めた過去が――。ノルウェー・ミステリ界の帝王が翻訳ミステリー大賞受賞作『その雪と血を』に続けて放つ、傑作ノワール第二弾
  • プロクター博士のおならパウダー
    値引きあり
    -
    1巻770円 (税込)
    小学生のニリーとリサは、キテレツな博士と知り合う。博士の最新の発明は、飲むとオナラが出る不思議な粉。しかも空まで飛ぶぐらい強力なやつも出せるのだ。だが、その爆発力を悪用しようと狙う者が現れ……。世界200万部超の冒険コメディ。小学校低学年~

ユーザーレビュー

  • 失墜の王国

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジョーネスボ、噂に聞く北欧ミステリーの有名作家、今回読んだのは2作品目だが、いやいや噂にたがわぬ面白さ、四六版単行本上下2段組500P超えのボリュームは読み応えあって、中だるみも少なく、全編ずっと緊張感とノアールと諦念が漂い続ける作風で、思ってた以上にのめり込んでしまった。

    主人公兄弟、兄ロイの寡黙さ冷徹さ、弟カールの冷酷な詐欺師っぷり。育った環境が悪かったとも言えるのだが、それよりを周りを囲む人物たち、とりわけ女性陣が絶妙に小ずるくてチクチクとした悪さを仕込んでは、兄弟を追い詰めていく様が怖い。

    そしてその描写に余分な熱量がない、他のノアール作品例えばコスビーとかウィタカーとか、月村了衛

    0
    2025年11月25日
  • 失墜の王国

    Posted by ブクログ

    この作者の作品は本当にハズレなし。
    翻訳も素晴らしいのだろう。読みやすいし、感情移入しやすい。
    主人公、幸せになってほしいな。続きがあるみたいなので、はやく読みたい。

    0
    2025年08月18日
  • 失墜の王国

    Posted by ブクログ

    単行本の二段組にして500ページを超える長編だが、飽きる事ないドラマ(事件)があった。

    ノルウェーの深い谷に阻まれた村、オスの農場で暮らすロイとカールの兄弟は、両親を事故で亡くすのだが崖から落ちた事故に不審を抱いた保安官を…。

    その後逃げるように村を離れた弟が、15年後に妻と共に農場の土地にリゾートホテルを建てる計画を持って戻ってくる。

    この計画を持ち込んでから新たに巻き起こる事件に不穏さと兄弟の思惑に翻弄される。
    いくつかのこれまでの死は、兄弟だけが関わっているのだが、事件にすらならない気味の悪さ。
    最後は兄弟の騙し合いで終わるのかと思われたが、意外な結末に。
    すべては弟ありきのことな

    0
    2025年02月20日
  • 失墜の王国

    Posted by ブクログ

     待ちに待ったネスボの新刊
    「結びつかざるを得ない関係としての兄弟」の絆が描かれる重厚なノワール・ミステリー。

     ネスボに騙されて読み進み、途中でその引っ掛けに気づいてからは、さらに読み応えが増す。

     各人の生き様に各人の本性を見る、ずしりと心に重い作品だった。




    0
    2025年02月16日
  • 失墜の王国

    Posted by ブクログ

    ノルウェーにある谷に阻まれた村オス。そこに住むロイとカールの兄弟。ある時カールを助けるためにロイが罪を犯してカールは海外へと逃げてしまう。15年後に帰ってきたカールとの再会。帯にある暗黒小説の空気がじわじわと感じられるようになってくる、その構成も見事だし罪から抜け出せなくなっていく二人の、お互いがいるという思いとそこに芽生える不信感とか家族や兄弟のつながりと脆さが見えてさらに面白くなっていく。二段組で530ページほどあるけれど長さを感じさせないくらい圧倒される犯罪小説。こういう作品をもっと読みたい。

    0
    2025年02月08日

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