松本健一の作品一覧
「松本健一」の「改訂新版 1日で見る!読む!日本史」「畏るべき昭和天皇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松本健一」の「改訂新版 1日で見る!読む!日本史」「畏るべき昭和天皇」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書は昭和天皇についてのイメージを一新する著作である。とくに、「カゴの鳥」からの脱却の章が面白かった。この章は大正十年(1921)三月から半年かけて行われた皇太子時代にイギリス、フランスなど欧州視察旅行にまつわる話である。
皇太子時代の昭和天皇に対してなされていた教育を「箱入り教育」として激しく批判したのは枢密顧問官の三浦梧楼(陸軍中将}であった。これに、元老の山縣有朋、松方正義、西園寺公望が応じた。時の首相の原敬も「今少しく政事及び人に接せらるる事等に御慣遊ばさるる必要あり」と語っている。
大正8年(1919)5月7日、皇太子は18歳の成年式を迎えた。この後5月10日、霞ヶ関離宮で盛大な
Posted by ブクログ
昭和天皇という人物が持っていた、強さや聡明さ、政治的合理性については、保坂正康氏の著作などで、既に知ってはいたのですが、本著では史料として残された多数の証言に基づき、昭和史の様々な場面で現れた、その類稀なる「畏るべき」パーソナリティが多面的に検証されます。
「近衛は弱いね」だとか、杉山参謀総長に対する「太平洋はなお広いではないか」だとか、印象的な発言に纏わるエピソードは多々ありますが、著者が何よりも強調しているのは、昭和天皇が日本という国家において唯一人、「私」を捨てた「公け」の存在であろうとし続けたこと。
敗戦後も、平成の時代の皇室が今まさにそうであるような「民主国家における象徴天皇」
Posted by ブクログ
日の丸は日本人が古くから日本という国を対外的に表現するために用いてきたものなのに対し、君が代は明治以降に天皇礼賛歌として作られたものであり、そもそもの歴史が全く異なるため、国旗・国家として法に定めるにあたって、一緒くたにして考えられるものではない。
国旗・国歌法も十分な議論がなされたとはいえないため、国旗はともかく国家はもう一度国民全員で議論し直す必要があると感じた。
筆者が言うように国歌を国民投票で問うのであれば、同じ君が代が選ばれるにしても、国民が自分自身で選んだ責任というものを感じて、今のようないざこざは起こりにくくなるのではないか。
Posted by ブクログ
もうそろそろ平成の世が終わり改元ですね。
日の丸が国旗として使われてた歴史は意外と古いんだな。戦国の世に存在していたのか。
国歌の歴史は近代に入ってから。天皇礼式曲がその起こりで、天覧調練に使われ、万葉集の歌詞に非日本人が作曲したと。
黒船来航、明治維新、一次大戦、満州事変、二次大戦。これらの節目が実に密接に関わっているな。
日本は近代国家としては高々数百年だが、建国からの歴史は長い。文化を国旗国歌法を法制化する必要はあったのか...
法制化したということは、いつの日か変わることもあり得るということではあるが。
改元を目前に改めて、日本文化を再考するに良い一冊でした。
しかし、国旗国歌法制定