作品一覧

  • 犬はいつも足元にいて
    3.7
    1巻616円 (税込)
    離婚した父親が残していった黒い犬。僕につきまとう同級生のサダ……やっかいな中学生活を送る僕は時折、犬と秘密の場所に行った。そこには悪臭を放つ得体の知れない肉が埋まっていて!?文藝賞受賞作。
  • ウナノハテノガタ
    3.7
    1巻792円 (税込)
    〈螺旋プロジェクト〉、ついに文庫化! 「いいか、島でのこと、だれにも話してはいけない」 海の民の少年オトガイは、父から代々伝わる役目を引き継ぐ。 山の民の少女マダラコは、生贄の運命から逃れて山を下りる。 死を知らぬ海の民イソベリ、死を弔う山の民ヤマノベ。 二つが出会い、すべてが始まる原始の物語。 〈巻末座談会〉八作家が語る、〈螺旋プロジェクト〉のいままで 【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】 ※〈螺旋プロジェクト〉とは―― 「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画 〈螺旋〉作品一覧 朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』 天野純希『もののふの国』 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』 乾ルカ『コイコワレ』 大森兄弟『ウナノハテノガタ』(本作) 澤田瞳子『月人壮士』 薬丸岳『蒼色の大地』 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
  • めでたし、めでたし
    5.0
    1巻1,980円 (税込)
    鬼ヶ島から持ち帰った宝物、あれって結局どうなったんだっけ? 兄弟ユニット作家「大森兄弟」が贈る、唯一無二の胸きゅんホラーコメディファンタジー!? 「宝物の元の持ち主は名乗り出よ。」 鬼ヶ島から凱旋した桃次郎は、宝物の持ち主を国中から集めておきながらいっこうに返す気配がなく……。どこか様子のおかしい桃次郎に、忠義の犬は右往左往、お人好しの猿は呻吟苦悶、雉は毎日どこかの空へ―― 「日本一の快男児」のおとぎ話は、めでたしめでたしでは終われない!

ユーザーレビュー

  • ウナノハテノガタ

    Posted by ブクログ

    螺旋プロジェクト(私の)6作目
    今回の時代は古代
    他の時代の話から想像できなかったこの時代の話。それもそのはずで、(日本の)古代が舞台の小説って読んだことないし
    5作目から大分間が開いたけど、また一気に螺旋シリーズに引っ張られてきた
    全8作品のうち、前回購入時に出ていなかった「コイコワレ」もアマプラしました!これで全作揃う

    0
    2025年03月31日
  • めでたし、めでたし

    Posted by ブクログ

    面白かった!!
    桃太郎のただの面白アレンジだと思ってたけど、思ってたより、キモかったし、ヘンテコだった。とりあえず、キモいシーンだけ、文が具体的なの、いきなりなんや!ってなる。笑。
    でも、結局、めでたし、めでたし…だったのかなあ。笑

    0
    2024年10月05日
  • ウナノハテノガタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    螺旋シリーズ6冊目。
    原始編!

    ところどころ謎のワードが出てきて、おそらく海だな、おそらく太陽だなみたいなのがわかってきて楽しいが、それとは別に普通にネズミとかどんぐりとか、現代と同じ用語が出てくるので、どうせなら全部変えろよと思いながらもそれやったら単に全部新しい言語で書けという無茶振りになるし難しいな…

    海族には死と生の概念がなく、というか隠されていて、山族は死と生どころか武器などの文化もある。
    そして起きまくる地震のせいで彼らが出会い、そして破滅していく。

    まあ、海族はいつまでも死の島を隠せる気がしないし、山族は放っといても相打ちやいけにえで滅びそうだし、どっちにせよ滅んでたのでは

    0
    2023年02月18日
  • ウナノハテノガタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    螺旋プロジェクトの第1弾。

    固有名がなじみのないカタカナで、また古代を表現するために知らない単語で表現しているので最初はメチャ苦戦しました。第2章が終わる頃には慣れましたけど、進んでは戻り、進んでは戻りを繰り返しました。

    死の概念がないイソベリと生贄という犠牲を払って生きるヤマノベ。現代の感覚ではどっちもどっちな感じがしますが、この物語を神話、と捉えると、まぁこういう世界観もアリかな、と思いました。

    ハイタイステルベの家系、カリガイ・オトガイはマダラコが言うように、イソベリの生贄として生きることを強いられていた。イソベリの掟のようなものを守るために。カリガイは辛かっただろうな、と思いまし

    0
    2023年01月18日
  • ウナノハテノガタ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    螺旋プロジェクトの原始時代編。
    自分が読んだ順では、昭和後期~平成~近未来の2冊に次いで3冊目。前の2冊は今の自分のいる時代と地続きのお話として読める。でも他の物語を読み終えてみると(まだ全4冊だけだが)、伊坂さんが目指した、「火の鳥」のような時代を超えた一連の作品になっているのが分かる。「火の鳥」は何度も読んだなあ。クマソの話、不死になった宇宙飛行士の話、仏像彫りの話・・・

    さて、この「ウナノハテノガタ」。よく書けたなあ、が感想。背景設定、キャラクター、シナリオ、構成、演出、情景描写、言語(音)使い・・・どれも非常にレベルが高い。実写化、アニメ化には向かない描写が多いが、逆にこの時代っぽい

    0
    2022年12月14日

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