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Posted by ブクログ
文学者たちの大逆事件と韓国併合 (平凡社新書)
(和書)2011年08月11日 14:38
高澤 秀次 平凡社 2010年11月16日
高澤秀次さんには朝日カルチャーセンターと長池講義でお目にかかったこともあり、この本の題名にも興味を覚えて手にとってみました。
なかなか興味深く、この主題なら新書ではなくて大書に書き上げても良かったとも思うけど、普及版として読みやすくこれでも良かったのかもしれない。
高澤さんの本で吉本隆明さんのことを書いた本を、朝日カルチャーセンターの講義後のサイン会と書籍販売で見かけたので、その本も読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
1910年、大逆事件と韓国併合、同時平行的に起こった内外の政治的事件―
大逆罪の法的根拠となったのは、実に事件の2年前に改訂された刑法第73条、
「天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ対シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス」
であった、という符合。
また、朝鮮半島では、初代統監の伊藤博文がハルピンで安重根に暗殺されたのが前年の10月であった。
これらの血なまぐさい事件とは、まったく関わりないことのようだが、
この年、柳田国男の「遠野物語」が刊行された。
新たなる国学としての柳田民俗学、黎明の名著だが、
350部の自費出版からスタートしたこの初版本の扉には、
「此書を外国に
Posted by ブクログ
本書は、大逆事件が文学者に与えた影響を概観する一冊だが、射程の広さと考察の深さで度肝をぬく労作だ。事件のインパクトは、1910年の前後だけでなく、昭和・平成の「御代」にまで続いている。そして日本人の作家だけでなく、朝鮮半島の作家にも、そして当時の日本の植民地化のひとびとに対しても影響を及ぼしていることを追跡する。石川啄木から村上春樹までだ。
まず、大逆事件とは、天皇制帝国主義であると著者は基本的視座を明確にする。事件によって天皇制帝国主義は確立される。歴史を振り返るならば、その確立は、それに否を唱える「見えるもの」への対処へと起動する。しかし、対処が存在するということは「配慮」を必然させ、