作品一覧

  • 戦後思想の「巨人」たち ──「未来の他者」はどこにいるか
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    1巻1,705円 (税込)
    脱政治化が進む日本において、吉本隆明や工藤淳らによって担われた戦後は特殊日本的なものとして急速に色褪せてきている。一方で「巨人」たちの時代の終焉を見届けた柄谷行人以降、戦後の思想空間は変容しつつも漸く普遍性へ向かって解き放たれつつある。そこにはどのような継続と変化が潜んでいたのか。「戦争と革命」という二十世紀的な主題が「テロリズムとグローバリズム(への対抗運動)」として再帰しつつある今日、「未来の他者」をキーワードに戦後七十年の思潮を再検証する。
  • 話し方が上手くなる!声まで良くなる!1日1分朗読 これぞ日本語最高峰!何度でも読みたい名文・名作編
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    1巻1,650円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★累計30万部突破! ★「朗読の名手」であり、その温かく心に響く声にファンも多い魚住りえさん待望の最新刊! ★「1日たった1分の朗読」で、「スピーチが上手くなった!」「雑談力が上がった!」「コミュニケーションが上手くなった!」と読者から絶賛の声! ★「これが自分の声!?」驚くほど、声が良くなる!話し方も上手くなる! ★名文名作を通して教養も身につく、認知症予防効果まで期待できる! 1日たった60秒で、あなたの「声」「話し方」が変わる! 「日常会話」も変わり、「人間関係」まで良くなる 「1日1分朗読」には、人生を変える力がある! 厳選した日本最高峰の名文22作品を紹介! 「魚住りえさんの」のアクセント記号付き例文ページも掲載! さらに、魚住りえさん自身が朗読した 「朗読のお手本」まで、すべて無料で聴けます! 「めちゃくちゃ上手!」「こんなふうに話したい!」 イメージが湧いて、練習にも役に立つ! 【著者からのメッセージ】 私の朗読は、「魚住式メソッド」ともいえる「完全オリジナル版」です。 この「魚住式メソッド」は私が30年を超えるアナウンス経験から生み出したもので、唯一無二の方法と自負しています。 前回の本ではこうした朗読のメソッドを中心に述べたため、限られた朗読の例文しか掲載できず、多くの方から「もっと他の例文がたくさん欲しい」との要望をいただきました。今回はそんなご要望にしっかりお応えして「近代以降のさまざまな文学作品を掲載しました。 美しい日本語で書かれた文章を朗読するのは、それだけで気持ちが高揚するし、教養度も格段にアップするので本当におすすめです。 最初は「朗読なんて興味がもてない」と言っていた人が、一度やってみるとその楽しさに開眼し、「いまでは一生の趣味です」「こんなに楽しいならもっと早く始めたかった」 と言っていただくことも多いのです。 朗読には、人生を変える力があるのです! それではみなさん、魚住式メソッドで朗読の世界を存分にお楽しみください!
  • 文学者たちの大逆事件と韓国併合
    3.8
    1巻836円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1910年、大日本帝国自立の犠牲として同時並行的に生起した大逆事件と韓国併合。天皇制国家の理想は植民地主義的想像力と結びつき、日本人の境界を規定する排除/内包の構造を創出した。その衝撃から産み落とされた「日本語文学」を再読し、事件から百年の今、国民国家のフィクションを暴き出す。日本人、在日朝鮮人、被差別部落民、引揚者たち-「日本人」とは誰なのか。

ユーザーレビュー

  • 文学者たちの大逆事件と韓国併合

    Posted by ブクログ

    文学者たちの大逆事件と韓国併合 (平凡社新書)
    (和書)2011年08月11日 14:38
    高澤 秀次 平凡社 2010年11月16日


    高澤秀次さんには朝日カルチャーセンターと長池講義でお目にかかったこともあり、この本の題名にも興味を覚えて手にとってみました。

    なかなか興味深く、この主題なら新書ではなくて大書に書き上げても良かったとも思うけど、普及版として読みやすくこれでも良かったのかもしれない。

    高澤さんの本で吉本隆明さんのことを書いた本を、朝日カルチャーセンターの講義後のサイン会と書籍販売で見かけたので、その本も読んでみようと思います。

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    2020年09月26日
  • 文学者たちの大逆事件と韓国併合

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1910年、大逆事件と韓国併合、同時平行的に起こった内外の政治的事件―
    大逆罪の法的根拠となったのは、実に事件の2年前に改訂された刑法第73条、
    「天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ対シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス」
    であった、という符合。
    また、朝鮮半島では、初代統監の伊藤博文がハルピンで安重根に暗殺されたのが前年の10月であった。

    これらの血なまぐさい事件とは、まったく関わりないことのようだが、
    この年、柳田国男の「遠野物語」が刊行された。
    新たなる国学としての柳田民俗学、黎明の名著だが、
    350部の自費出版からスタートしたこの初版本の扉には、
    「此書を外国に

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    2012年05月23日
  • 文学者たちの大逆事件と韓国併合

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     本書は、大逆事件が文学者に与えた影響を概観する一冊だが、射程の広さと考察の深さで度肝をぬく労作だ。事件のインパクトは、1910年の前後だけでなく、昭和・平成の「御代」にまで続いている。そして日本人の作家だけでなく、朝鮮半島の作家にも、そして当時の日本の植民地化のひとびとに対しても影響を及ぼしていることを追跡する。石川啄木から村上春樹までだ。
     まず、大逆事件とは、天皇制帝国主義であると著者は基本的視座を明確にする。事件によって天皇制帝国主義は確立される。歴史を振り返るならば、その確立は、それに否を唱える「見えるもの」への対処へと起動する。しかし、対処が存在するということは「配慮」を必然させ、

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    2012年04月23日
  • 文学者たちの大逆事件と韓国併合

    Posted by ブクログ

    明治までは「日本という国家」の認識が人々にはなく、日清日露を経て「日本国民」という意識を生み出すために「日本人ならざるもの」を捏造して外敵とみなした、という視点においての大逆事件を取り扱っている。
    佐藤春夫と与謝野鉄幹についてさわりつつも、森鴎外はスルーして夏目漱石と谷崎潤一郎の作品に落ちている影を拾っているのが目新しいところか。
    タイトル通りの内容は一、二章で、その後は明治から昭和までの小説、および文壇から読み取れるホモソーシャルな関係性について、話の主軸が移っていった印象がある。

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    2023年01月04日
  • 文学者たちの大逆事件と韓国併合

    Posted by ブクログ

    4/9
    全編通して面白かったし、特に大逆事件と文学者のかかわりについてこれまで頻繁に語られてきた鷗外や啄木だけでなかったのはよかった。
    ただ、安易に「ゼロ年代」とか使わないほうがいいと思いますよ。

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    2011年04月09日

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