作品一覧

  • 抵抗の新聞人 桐生悠々
    4.0
    1巻1,232円 (税込)
    社説「関東防空大演習を嗤ふ」で軍部を激しく怒らせた桐生悠々.明治末から日米開戦前夜まで,『信濃毎日』『新愛知』の主筆として,また個人雑誌『他山の石』の発行人として,反戦と不正追及の姿勢を貫いた烈々たる生涯を時代の変転のなかに描き切る.五男による回想「私にとっての〈親子関係〉」も収録.[解説=青木理]

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  • 非命の譜~神戸・堺浦両事件顛末(上)
    -
    1~2巻660円 (税込)
    幕末・明治維新の背後で、急転回ゆえの惨劇が生じていた。首謀者12人目の切腹が行われようとしたとき、フランス側立会人が怯懦によって退席したという一件の堺事件と、神戸事件であった。大岡昇平の鴎外批判に触発されてなった労作。

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  • クラシック リバイバル 日本名城紀行1
    -
    1~6巻605円 (税込)
    文豪たちが描いた日本の「名城紀行」が復刊。 1977~78年に小学館より発刊された「探訪日本の城」シリーズに掲載された作家の紀行文の復刊。 第1巻は森敦、藤沢周平、円地文子、杉浦明平、飯沢匡、永岡慶之助、奈良本辰也、北畠八穂、杉森久英の9名の文豪たちが個性豊かに描く日本各地の名城紀行である。 視点も作家により様々で、ガイドブックとはひと味もふた味も異なる城案内。史料をベースにまとめる作家もいれば、自分や家族とのかかわりから展開していく作家もいて、実にバラエティに富んでおり、時間が経っても色あせない名文揃いで、城マニアにもお勧めの一冊。

ユーザーレビュー

  • 抵抗の新聞人 桐生悠々

    Posted by ブクログ

    名文である。筆者の桐生悠々に対する愛情がひしひしと感じられる。
    現在でも、首相と飲食を共にする新聞社の主筆や編集委員がいるという現状を仄聞するにつけ、自分たちの大先輩に当たるとも言うべき桐生悠々が貫いたジャーナリストとしての矜持は、いったい奈辺にあるのかと情けなくなってしまう。
    それにしても、特高警察による出版物検閲や差押えの恐ろしさ。そんな時代が二度と来てはならない。たとえ少数といえども、「嵐の夜でも鳴き続ける蟋蟀」の心意気に期待したい。

    0
    2023年05月10日
  • 抵抗の新聞人 桐生悠々

    Posted by ブクログ

    なぜ、あの戦争が起きたのか興味があり、関連した書籍の中で桐生悠々の名を知った。
    1980年に発刊された本が再販になったとのことだが、文章は全く古さを感じさせない。
    本文はもとより、5男の方が特別寄稿しているが、本質を捉えていると感じる。

    解説で述べられている、悠々が果たしてたのは「義務の履行」であったと。なるほどと思ったのと同時に、その難しさを感じた。

    良書でした。

    0
    2022年05月04日
  • 抵抗の新聞人 桐生悠々

    Posted by ブクログ

    社説「関東防空大演習を嗤ふ」で軍部を激しく怒らせた、
    明治末から日米開戦前夜まで、『信濃毎日』『新愛知』の主筆、
    桐生悠々のお話。
    岩波新書(黄版)が文庫に形を変えたという。

    私の好きなジャーナリスト青木理氏は、
    高校生時代にこの新書を読んで、
    ジャーナリストを志したと、解説に書いてある。
    この本を手に取ったのも、彼の話を聴いてだったのだと思う。

    そこを行くと私はこの本、あまり理解できなかった。
    読みにくかった。
    当時の引用も多く、なおてこずった。
    乃木将軍の殉死について桐生悠々が批評しているところは
    少しは理解できた気がした。
    礼賛の嵐に対する批判的な見方。
    これこそがジャーナリストの矜

    0
    2024年07月04日

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