作品一覧

  • 小説版 雪風 YUKIKAZE
    4.4
    1巻671円 (税込)
    2025年夏の最注目映画を完全ノベライズ。 たった80年前、海は戦場でした――。 真珠湾攻撃による日米開戦以降、ミッドウェイ、ガダルカナル、ソロモン、マリアナといった苛烈な戦場で、海に投げ出された多くの仲間を救い、必ず日本に還ってきた駆逐艦があった。 その名を「雪風」。いつしか海軍ではこの艦を“幸運艦”と呼ぶようになった。 主力として海戦に送り込まれた甲型駆逐艦38隻のうち、ほぼ無傷で終戦を迎えたのは「雪風」のみ。その奇跡のような戦いぶりは、沈着冷静な艦長の卓越した操艦技術と、下士官・兵から信頼される先任伍長の迅速な判断によるものだった。時にぶつかりながらも、互いに信頼し合っていく二人。そして「雪風」は、日米海軍が雌雄を決するレイテ沖海戦へと向かう――。 竹野内豊、玉木宏、奥平大兼、當真あみ、田中麗奈、中井貴一。 豪華キャストが揃い、壮大なスケールで描かれる最大級の感動巨編! 2025年夏の最注目映画を完全ノベライズ!! (底本 2025年6月発売作品)
  • つかこうへい正伝Ⅱ~1982-1987 知られざる日々
    -
    劇作家・演出家「つかこうへい」の知られざる時代を描き出す決定版評伝 『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』『いつも心に太陽を』などで知られ、70-80年代に「つかブーム」を巻き起こした劇作家・演出家つかこうへい。 本書は、つかの若き日からブーム頂点での劇団解散までを描いた『つかこうへい正伝1968-1982』(講談社ノンフィクション賞ほか受賞、新潮社刊)の続編である。 本書が描き出すのは、つかこうへいの80年代。82年の劇団解散から、89年の「演劇活動再開」までの期間は、つかの年表でもこれまでほとんど顧みられることがなく、いわば空白の期間となっていた。 この期間、最もつかと行動を共にしていた著者が、80年代のつかの姿――映像作品にかける日々、大竹しのぶとの口立て稽古、沖雅也との関係、祖国・韓国での『熱海殺人事件』公演など、初めて明らかとなる事実を活き活きと描き出す。 さらに特別付録として、「つか芝居」を彩った風間杜夫、平田満とつかこうへいの演出・エピソードを語り尽くす座談会、愛娘・愛原実花との対談、巻頭には、未公開写真を中心とする写真集を収録した、必携の決定版評伝である。 【 目 次 】 口絵:カメラが捉えた「つかこうへい」 第1章:「つか芝居」とは何だったのか 第2章:解散に向けての討ち入り――『つか版・忠臣蔵』 第3章:映像に残るつか芝居――『かけおち‘83』 第4章:新たな時代へ 第5章:祖国での奮闘――『ソウル版・熱海殺人事件』 第6章:出発のとき 座談会:役者が語るつかこうへい:風間杜夫、平田満、長谷川康夫 対談:娘が語るつかこうへい:愛原実花、長谷川康夫
  • つかこうへい正伝-1968-1982-(新潮文庫)
    4.7
    70年代から80年代初めにかけて、『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』など数々の名作を生み出した天才演出家つかこうへい。だが、その真の姿が伝えられたことはなかった――。つかの黄金期に行動を共にした著者が、風間杜夫ら俳優、および関係者を徹底取材。怒濤の台詞が響き渡る“口立て”稽古、当時の若者の心をわしづかみにした伝説の舞台、つかの実像を鮮やかに描き出す唯一無二の評伝!(解説・河野通和)
  • 小説 映画 空母いぶき
    4.3
    超ド級の映画「空母いぶき」を完全小説化!  巨匠かわぐちかいじの同名コミックを原作とし、壮大なスケールで描かれた映画「空母いぶき」を完全ノベライズ! 【ストーリー】  ――そう遠くない未来。東アジア海域における領土争いは激化、日本近海でも軍事衝突の危機が高まりつつあった。  日本最南端の波留間群島沖では、国籍不明の武装集団が海上保安庁の巡視船に発砲し、乗組員を拘束、領土の一部を占拠した。未曾有の緊張が高まる中、政府は航空機搭載型護衛艦『いぶき』を旗艦とした第5護衛隊群を現場海域に派遣する。  戦うか、護るか――。  敵潜水艦のミサイル攻撃に対し、航空自衛隊のエースパイロットから『いぶき』艦長に抜擢された秋津竜太と、海上自衛隊生え抜きの副長・新波歳也の決断は? この国の未来を左右する運命の24時間。

ユーザーレビュー

  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

    Posted by ブクログ

     映画館で見て、本も読みたくなった。
    映画は何度も涙が、溢れそうになり、本も何度も泣きかけた。

     「幸運だけじゃないな。」磯風の先任伍長の東が心の中でつぶやく。

    「幸運艦」と呼ばれた雪風の立派な戦いぶりが随所に散りばめられる。

     映画のシーンを思い出しながら、ページをめくると鮮やかに蘇るのは「雪風」の勇姿。

    呉の街に帰宅した雪風艦長の寺澤と妻の父親である芳雄が酒を飲む。
    芳雄の語る言葉が忘れられない。「本来、武士道にあるのは、いつ死んでも後悔せんようにしっかり今を生ききることだ。」その芳雄の言葉に寺澤がうなづく。

    「死」は避けて通れない。
    日本が桜を愛するのは、避けて通れない「死」を

    0
    2025年09月22日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

    Posted by ブクログ

    ​現代の日本で、80年前の戦争を正しく理解することは、なぜこうも難しいのでしょうか。歴史の評価は様々です。しかし、この『小説版 雪風』は、そうした議論をはるかに超えた、人間としての普遍的な真実を教えてくれます。
    ​著者の長谷川康夫氏が描くのは、ただの戦史ではありません。そこには、私たちと同じように愛する人を想い、子孫の未来を信じて戦った名もなき兵士たちの戦場という日常が描かれています。彼らは、決して特別な存在だったわけではありません。父として、夫として、息子として、ただ大切なものを守り抜こうとしたのです。
    ​読み進めるうちに、私は何度となく涙を禁じ得ませんでした。彼らの「覚悟」が、ページをめく

    0
    2025年09月14日
  • 小説版 雪風 YUKIKAZE

    Posted by ブクログ

    1944年10月。洋上。
    レイテ島までの距離は約60マイル。
    艦の後方から友軍機の機影。
    「頼んだぞぉ」
    「頑張ってくれぇ」
    「かましてこぉい」
    先行する5機。
    後方から3機。
    先行する5機は巨大な爆弾を抱えている。

    ……

    後世に生きる自分たちは特別攻撃隊―特攻―の存在を知っている。
    この存在を洋上で知るという途方もない無力感がたまらなく、その先の展開が胸に迫る1冊だった。
    いい読書体験だった。

    0
    2025年06月17日
  • つかこうへい正伝-1968-1982-(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    久々に読み応えの有る作品だった。
    最後まで読み飽きる事無く楽しめた
    遥か昔に何となく触れたつかこうへいに改めて夢中になった読書時間だった。
    感謝‼️

    0
    2022年08月29日
  • 小説 映画 空母いぶき

    一読の価値ある作品

    作者がこの作品で言いたかったことは、平和ボケした日本人に、近い将来に発生するかも知れない我が国への武力侵略事態について、良く考えて欲しいということだと思う。何をモデルにして書いたのかは言うまでもないが、多くの人に読んで欲しい作品だと思う。

    0
    2020年09月15日

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