アベ・プレヴォーの作品一覧

「アベ・プレヴォー」の「マノン・レスコー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • マノン・レスコー
    3.8
    1巻572円 (税込)
    自分を死ぬほど愛している純情な貴公子デ・グリュウに、賭博、詐欺などの破廉恥な罪を重ねさせながら、自らは不貞と浪費のかぎりを尽し、しかもなお、汚れを知らぬ少女のように可憐な娼婦マノン。プレヴォーはその美しく多情な姿を創造して、永遠の女性像に新しいタイプを加えた。今日においてもなおみずみずしさを失わない18世紀フランスロマン主義文学の不朽の名作である。

ユーザーレビュー

  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    304P

    アベ・プレヴォー(Abbé Prévost、1697年-1763年)は、フランスの作家で、代表作『マノン・レスコー』(Manon Lescaut)で知られています。本名はアントワーヌ・フランソワ・プレヴォー(Antoine François Prévost)で、「アベ」(僧侶)という呼称は彼が一時期修道士であったことに由来しています。プレヴォーは恋愛と欲望の間で葛藤する人々を描き、道徳や人間の弱さについて深い洞察を与えた作家として評価されています。

    生涯

    プレヴォーは裕福な家庭に生まれ、若い頃から聖職者としての道を歩み始めましたが、修道生活に適応できず、何度も職を変えながら放浪

    0
    2024年11月12日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    「宿命の女」、マノン・レスコー。
    マノンの言動よりも、グリューの甲斐性のなさにイライラ。
    自分で働いてお金を稼ぐことは考えずに、借金、賭博、詐欺。更には殺人までやってのける。もう凄まじい転落人生です。

    0
    2011年11月18日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    この物語に欠かせないものとして激賞されるのは、マノンだろう。でも、私が泣かされたのは、主人公の友人、チベルジュだ。彼の主人公を大切にする気持ちには、参ってしまう。また、この物語はページの残量が極少になっても、まだ話が大きく展開していくため、最後まで目が離せない。デュマ・フィスの「椿姫」はこの物語をどう読み解いたのだろうか。

    0
    2011年09月26日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    主人公デ・グリュウはおバカだ、友人チベルジュはいい人だ、マノンもおバカだ……そう思い、つっこみを入れつつも、だんだんとデ・グリュウに同情し、同調し、マノンに魅力を感じるようになってしまいました。最後に死んでしまうからでしょうか。まあ、もし何だかんだで生き続けたら、たぶんつまらない話だったはず。
    しかし、美貌によるハロー効果ではないかと思うほどにデ・グリュウはマノンを「愛して」いるんですね。その愛のもとには何もが正当化されてしまう。その愛がよくわかりました。さすが心理小説。マノンが「運命の女」たりうるのは、視点がすべてデ・グリュウのものだからでしょうね。
    最後まで飽きさせず読めた作品でした。まさ

    0
    2010年12月29日
  • マノン・レスコー

    Posted by ブクログ

    まるでブランデーのように舌の上で熱く甘く溶け喉を熱く焼き焦がす。
    マノンは悪女だけれど愛さずにはいられない。
    永劫の罰が待っていても束の間の幸福を求めずにはいられない。エロスは人間にとって最大の苦しみだ。

    同一神のはずだが、アラーのほうが慈悲深い。

    0
    2011年01月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!