作品一覧

  • 寛容論
    4.0
    1巻1,166円 (税込)
    カトリックとプロテスタントの対立がつづくなか、実子殺しの容疑で父親が逮捕・処刑された「カラス事件」。狂信と差別意識の絡んだこの冤罪事件にたいし、ヴォルテールは被告の名誉回復のために奔走する。理性への信頼から寛容であることの意義、美徳を説いた最も現代的な歴史的名著。ヘイトスピーチ、ヘイトクライム、テロなどの暴力行為が世界各地で頻発し、罪なき人たちが諸悪の犠牲となっている21世紀の今こそ読まれるべき古典
  • 哲学書簡
    5.0
    1巻1,078円 (税込)
    イギリスにおける信教の自由や議会政治を賛美し、ロックの思想、ニュートンの科学、シェイクスピア演劇など文化、科学の分野における考察を、書簡形式で綴ったヴォルテールの初期の代表作。絶対王政下のフランス社会の遅れを痛烈に批判し、発禁処分にされたことで大ベストセラーとなった。のちの啓蒙思想家たちに大きな影響を与えた、ヴォルテールの思想の原点ともいえる著作。
  • カンディード
    4.3
    1巻1,078円 (税込)
    楽園のような美しい故郷を追放されてしまった、まっすぐな心と純朴な気質をもつ“純真な”若者カンディード。恩師パングロスの説く「最善説」の教えを胸に、大地震、戦乱、盗賊や海賊の襲撃など、度重なる災難に立ち向かい、そして最後の最後、ついに一つの真実を見つけるのだが……。18世紀啓蒙思想家ヴォルテールの代表作。「リスボン大震災に寄せる詩」を本邦初の完全訳で収録。
  • カンディード
    3.0
    1巻660円 (税込)
    私生児カンディード、領主の妹キュネゴンド、カンディードの師パングロス、従僕カカンボが活躍する波瀾万丈、奇想天外な冒険譚。ドイツ、ブルガリア、リスボン、カディス、パラグアイ、ブエノスアイレス、エルドラド、ボルドー、ポーツマス、ヴェネチアと遍歴し、最後はコンスタンチノープルへ。人間の愚行と悪徳を徹底して描く風刺小説の傑作。我々の暮らしに浸透して人を操るあらゆる事物に批判の目をむけ、時を超えた価値をそなえたヴォルテールの代表作だ。

ユーザーレビュー

  • カンディード

    Posted by ブクログ

    哲学コントと呼ばれる分野の本。
    訳文がうまいからだと思うが、テンポがよく、18世紀に書かれた本とは思えない。混沌として何が善だか悪だかわからない今の時代を描いているようだ。
    人間の悪や自然の災害で悲惨な目に遭っても、それでも「すべては善である」という考えへの批判。

    その言葉を信じるカンディードがひどすぎるほどの残虐な様々な悪に遭遇しても、なおも最善説を信じる滑稽さを通じて、その批判を表している。
    巻末のリスボン大震災に寄せる詩ではさらにストレートに批判が伝わる。

    災害が多い中で醸成されていった日本の宗教的な考え方。
    宗教的な考え方が先にあって大災害で哲学的な論争が生まれる西洋。
    立ち位置の

    0
    2026年07月11日
  • カンディード

    Posted by ブクログ

    津村の読み直し世界文学の1冊である。啓蒙主義のボルテールであるが、思想を示したものというよりも、哲学者の冒険を描くことで、教会の権威を借りたデタラメを描いたものである。カトリック、プロテスタント、イスラムについてその聖職者のでたらめな姿を描いている。

    0
    2023年05月10日
  • カンディード

    Posted by ブクログ

    18世紀の啓蒙思想家ヴォルテールの哲学的小説。波乱万丈の冒険譚を通じて「最善説」に疑問を投げかける。

    何やら哲学がテーマになっているというのでどんな小難しい話が出てくるのかと思ったら、冒頭からたたみかけるような災難・悲劇・試練のオンパレードで引き込まれた。息もつかせぬスピード感で波乱万丈の大冒険を繰り広げる主人公。彼はただ運命に翻弄されているだけにみえて、その胸には常に「恩師の教え『すべては最善である』は本当か?」という命題がつきまとっている。この「最善説」という考え方は、本書に反発したルソーのように色々な解釈ができ、多くの人を議論に巻き込んでしまう魔力のようなものがあるように思える。この物

    0
    2022年06月27日
  • カンディード

    Posted by ブクログ

    面白かった。純粋で真面目で師匠の説く最善説をひたすら信奉するカンディード。苦難の旅で信じるものが揺らいでゆき、第二十三章では「この世界はいったい何なんだ」と悩むカンディード。第二十九章礼を尽くしてきた身分の高い恋人の兄を面と向かってとうとう「バカ殿」呼ばわりするカンディード(ここは笑いました)。人間について生きることについて現代でも解決できない同じことを、ずっと昔から人は悩み苦しんできたらしい。「リスボン大震災に寄せる詩」は素晴らしかった。よくも自分はカンディードとこれを読まずに今まで人生に悩んでこられたなと思う。詳しい解説がまた素晴らしく、目を開かされた思い。
    パングロス先生を私は滑稽とは思

    0
    2021年10月22日
  • カンディード

    Posted by ブクログ

    個々の不幸が全体の幸せを作り出す
    盲目的に信じるということの大切さ。
    結果には必ず原因がある。結果は今を見ればわかるが原因は考えないと分からない。
    全ては神によって決められている。全ては最善なのだ。最後には自分の心臓まで食べられてしまうのに人間は自分を飲み込む大蛇を愛おしそうに抱えている。
    働く事は私たちを退屈、堕落、貧乏の3つの不幸から遠ざけてくれる。働こう。休むために生まれてきたわけではない。
    素直に良さを引き受けよう。あまり批判を考えすぎない。
    自分の身の回りの幸せに目を向けよう。

    0
    2020年12月18日

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