作品一覧

  • チカクサク
    3.5
    1巻1,650円 (税込)
    『こんぴら狗』で児童文学賞をトリプル受賞した今井恭子先生が、心の傷を抱えながらも他者との関わりを通し、力強く成長していく等身大の子どもの姿を描いた物語。 戦後1950年代、英治は商店で賑わう街の履き物屋に生まれ、総勢十一人が暮らす家で育った。5歳の春、一緒に遊んでいた3歳の弟裕也を亡くして以来、弟が死んだのは「ぼくのせいだ」と英治の心には罪悪感が住み着いてしまう。養蜂を営む叔父信三と過ごす和歌山での日々などの非日常的な体験を通し、抱えた罪悪感を少しずつ消化していく英治は、9歳の夏に蝋燭と炎の絵ばかりを描き続ける、絵師と名乗る女と出会う。「子どもを殺した」と自分を責め続けている女に、英治は「ぼくも弟を殺した」と事故のことを打ち明ける―――。
  • 彗星とさいごの竜
    3.7
    1巻1,386円 (税込)
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 できそこないの竜、地球を救う!? 「あなた、飛べるわよね?」 山奥の小さな沼でのんびり昼寝をしていたぼくをたたき起こしたのは、奇妙なかっこうをした人間の女の子だった。 星を飲みこんだ竜伝説を信じて竜を探しに来たというけれど、ぼくは飛べない、できそこないの竜なんだ・・・・・・。 児童文学賞トリプル受賞作家・今井恭子が綴る、彗星衝突のピンチに立ち向かう冒険と友情の物語。 ファンタジー装画の名手・佐竹美保による挿絵もたっぷり収録。
  • ギフト、ぼくの場合
    3.6
    1巻1,386円 (税込)
    少年が自分の将来の夢を見つける物語。 お父さんの影響で、外山くんは、ギターが上手だった。 しかし、大好きなお父さんとお母さんは、離婚することに。裏切られた気持ちで、それ以来外山くんは、ギターに触れることはなかった。 そんな外山くんの楽しみは、ギターではなく、リコーダーだ。秋の演奏会に向けて一生懸命練習していた。 そんなある日、ギターの名手だったバンドの子が、腕に怪我をして、ギターを弾けなくなってしまう。その代役として、外山くんがギターを弾くことになる。 バンド練習の中で彼が、つかんだものとは?
  • 前奏曲は、荒れもよう
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    絵里子は陶芸家の母親と二人暮らし。好きな絵を描いたり、祖父母の家の犬とたわむれたりして、マイペースの日々を送っていた。が、ママに再婚したい相手が現れて以来、すっかり調子が狂ってしまう。むしゃくしゃしたある日、プチ家出を決行した絵里子は、ひょんなことから不思議なおじいさんと男の子のコンビに出会い、そこから思いもかけない人生の展開に巻きこまれていく。…年頃の少女の心模様を、リアルにしかもさわやかに描く。

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  • 学研の新・創作 歩きだす夏
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    両親が離婚して母親と暮らす6年生の加奈子は、夏休みに父親と過ごすため北海道にいくが、そこで婚約者の女性と会う。加奈子はショックを受けるが、その女性との出会いの中で、幸福とは何かを考えるようになり、次第に自信を取り戻していく。
  • 鬼ばばの島
    4.0
    1巻1,287円 (税込)
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 すべてをすてても、やさしさはすてられない。 青海原の小さな島に、大きな鬼ばばが一人くらしていた。 「かまわんとならんもんが、おらんのはええ」と言いながらも、島に流れ着くあれやこれやをついつい拾って世話してしまう・・・・・・。 第1章 やっかいなもん、ひろうてしもた 第2章 とんでもないもん、ひろうてしもた 第3章 なさけないもん、ひろうてしもた 第4章 うっとうしいもん、ひろうてしもた あるがままに生きるおそろしい鬼ばばの、愛情深い4つの物語。 ※この作品はカラーです。
  • ぼくのプールサイド
    4.0
    1巻1,257円 (税込)
    5年生の健は水が苦手で、プールの時間も見学ばかり。実は幼い頃、家族での旅行中、舟から落ちる事故に遭ったのだ。水への恐怖はそれがきっかけだったが、それだけではすまなかった。忘れかけていた記憶が少しずつ健によみがえってくる……。

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  • ぼくのわがまま宣言!
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    小学5年生の翔は、パパがベルギーへの転勤が決まり、ママが仕事で忙しくなるという理由で、田舎のおばあちゃんの家に自分だけ引っ越すことになった。共働きの両親の都合とはいえ、いつも自分ばかりが犠牲になり、損ばかりしていると感じていた。そこで、おばあちゃんの家で犬を飼うことを引っ越しの条件にした。ところが、おばあちゃんは裏山のタヌキ一家が怖がるからという理由で、犬を飼うことを許してくれなかった。新しい学校に通いはじめた翔は、都会に比べて何もない田舎や、同じクラスの咲良にうんざりしていた。しかし、自然豊かな田舎にも慣れ、少しずつクラスの仲間とも打ちとけていく。そんな中、ママの生い立ちや、なぜママが仕事に打ち込むのかを知ることになる。さらに、おばあちゃんに思いがけない出来事が起こり……。大人の都合に振り回されながらも、家族との関係を見つめ直し、自分がやりたいことを見つけていく少年を描いた成長物語。

ユーザーレビュー

  • 鬼ばばの島

    Posted by ブクログ

    想像と全く違うお話だった!
    おばばと村人の温かい交流とか、一人楽しく暮らす様子とか…そんなお話を想像してたんだけど。。内容は結構グロテスク(^^;
    本の厚さ、文字の大きさは子ども向けなんだけど…内容は大人向けなのかなぁ?それとも、子どもの感性なら、また違う感じ方でおもしろいのかなぁ?
    私は好きだけどね!

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    2022年07月09日
  • ぼくのわがまま宣言!

    Posted by ブクログ

    ぼくのわがまま宣言!。今井恭子先生の著書。両親の仕事の都合で自分だけが祖母の家に引っ越すことになったわがままなぼくのお話。女性の社会進出が進んで、働く母親が増えている日本だから、ぼくのわがまま宣言!に出てくるような事例は今後増えてくるのかもしれませんね。

    0
    2019年04月05日
  • 学研の新・創作 歩きだす夏

    Posted by ブクログ

    夏休みの課題図書で、何気なく読み始めたのですが、なんども読み返してしまいました
    離婚した両親の間で悩むかなこの心情が伝わってきます
    お母さんのアトリエで大暴れしたシーンでは、うん、でもそうなるよなあと共感していました
    でもそれを止めずにだまって見つめるお母さんもまた辛いんだろうなあと最近思いました

    0
    2013年03月14日
  • 学研の新・創作 歩きだす夏

    Posted by ブクログ

    今から4年前の小学校4年生のころ、図書室にあったこの一冊の本と、教室にあったこの一冊の本を親友と一緒に読み始めました。
    私は読書好きで活字を追うのが得意でした、親友は特に読書が好きというわけではありませんでしたが大変気に入ったらしく黙々と読み始めました。
    小学校の帰り道、私たちは二人で主人公の恋などについて談笑しながら歩きました、そんな日々も夏だったと思います。
    この本は児童向けではありますが万人にも心を揺さぶらせる甘酸っぱいものが詰まっています。
    とてもおすすめです。

    0
    2011年12月14日
  • ギフト、ぼくの場合

    Posted by ブクログ

    ここまでの貧困ってなんか具体的に想像したことなかったんだって初めて自分で分かった。絶望に次ぐ絶望の中でも、光を求めて自分自身を見つけていく姿が、わざとらしくなく自然にストーリーが続いていって読みやすかったし、好きな文章だった。

    0
    2025年05月11日

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