あらすじ
小学5年生の翔は、パパがベルギーへの転勤が決まり、ママが仕事で忙しくなるという理由で、田舎のおばあちゃんの家に自分だけ引っ越すことになった。共働きの両親の都合とはいえ、いつも自分ばかりが犠牲になり、損ばかりしていると感じていた。そこで、おばあちゃんの家で犬を飼うことを引っ越しの条件にした。ところが、おばあちゃんは裏山のタヌキ一家が怖がるからという理由で、犬を飼うことを許してくれなかった。新しい学校に通いはじめた翔は、都会に比べて何もない田舎や、同じクラスの咲良にうんざりしていた。しかし、自然豊かな田舎にも慣れ、少しずつクラスの仲間とも打ちとけていく。そんな中、ママの生い立ちや、なぜママが仕事に打ち込むのかを知ることになる。さらに、おばあちゃんに思いがけない出来事が起こり……。大人の都合に振り回されながらも、家族との関係を見つめ直し、自分がやりたいことを見つけていく少年を描いた成長物語。
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Posted by ブクログ
ぼくのわがまま宣言!。今井恭子先生の著書。両親の仕事の都合で自分だけが祖母の家に引っ越すことになったわがままなぼくのお話。女性の社会進出が進んで、働く母親が増えている日本だから、ぼくのわがまま宣言!に出てくるような事例は今後増えてくるのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
5年生の1年間、田舎のおばあちゃんのところで暮らすことになった翔。お父さんの海外赴任とお母さんの仕事のせいで。はじめはいやいやだったが、田舎での遊びや友達に慣れるにつれて、結構楽しくなってきた?親のわがままに振り回されるばかりじゃなくて、ぼくもわがままになってやるぞ!
田舎暮らしの楽しさが生き生きと描かれているので、ちょっとうらやましくなってしまう。
Posted by ブクログ
五年生の翔は、共働きの両親の仕事と東京で暮らしている。ところが父親はベルギーへ海外赴任、広告代理店の営業として忙しく働く母親も昇進したばかりという事で、突然田舎町の祖母と暮らすことになる。田舎に行けば犬も飼えると言われたのに、ばあちゃんは庭に来るタヌキの親子が驚くから駄目だという。そして、なんと祖母は実は母親の祖母で、翔にとってはひいおばあさんであったのだ。
転校した地元の小学校は1学年1クラスの小さな小学校。世話焼きの咲良につかまりはしたものの、男子の陸や大輝・佐久間たちとも仲良くなり、それなりに楽しく過ごせるようになっていく。そして、親や友だちを通して少しづつ自分の将来を考えるようになっていく。
カラッとした成長物語。