作品一覧 2023/03/07更新 うけいれるには 試し読み フォロー それでも暮らし続けたいパリ 試し読み フォロー ゆっくりたっぷりパリ暮らし 試し読み フォロー 夜の少年 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 松本百合子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー うけいれるには クララデュポン=モノ / 松本百合子 石がストリーテラーとなり、 家族の物語を繊細な文章で綴られてる。 万が一、障害のある子どもを産んでも、 親は一生懸命育てるだろう。 でも、兄弟姉妹にとっては、 また違った思いが生まれる。 障害の重さや種類によっても違うだろう。 それは、たぶん、意思疎通ができるかどうか。 目を合わすことも、感情を表...続きを読むす事もままならない子どもに、幼い兄妹はどうしていいかわからない。 長男のように、のめり込みすぎて自分を失うか、反対に長女のように、拒絶的に嫌うか。 どちらも心の成長に大きな影響を与える。 障害のある子どもを持った場合、その子の兄弟姉妹にもいっそう思いを寄せてあげなければ、すべての我が子達を失いかねない。 末っ子の誕生は、全ての集大成のようだ。 Posted by ブクログ うけいれるには クララデュポン=モノ / 松本百合子 フランス 高校生が選ぶゴングール賞、日本ゴングール賞 障がいのある子ども、家族 兄、妹、末っ子 家族の再生、自然への共感、はるか昔からある石 読んでいる間、静謐な空気に包まれていました Posted by ブクログ 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 父親の苦悩と悲しみが波のように襲ってくるように感じた。 ひとことで言うと辛い、だろうか。 妻を病気で亡くした後、二人の息子を育てる私、というように父親のひとり語りで始まる。 父親の気持ちが切々と綴られていて、父親の視点でしか知り得ない物語だったが、ラストの父さんへというフスの手紙で胸を締めつけら...続きを読むれた。 Posted by ブクログ うけいれるには クララデュポン=モノ / 松本百合子 父と母、兄と妹の4人家族に、弟が産まれた。彼には障がいがあった。目が見えず、四肢は動かなかった。小児科医は、こうした子の寿命は3年だと言った……。その後の家族に起こったことを“石”が語る風変わりな物語だ。 第1章では活発でリーダー的な存在だった長男が、ある日を境に献身的に弟の面倒をみるようになる。第...続きを読む2章は弟が破壊した幸福な家族に反発する長女の姿が描かれる。第3章には思いがけず誕生した末っ子が登場し、次男の遺したものを通して家族を再生していく。 彼らには家族の役割でしか名前がない。それがこの物語を普遍的なものにしている。ただ生きているだけの存在がもたらしたのはなにか。心に深く沁みる物語だった。 Posted by ブクログ 夜の少年 ローランプティマンジャン / 松本百合子 父親の気持ちが痛いほど伝わり苦しくなる。息子とどう接したら良いのか分からない父親の葛藤、逡巡が手に取るように分かる。 子どもと一心同体の蜜月時期を過ごした経験のある者ならば、子どもが見知らぬ他人のように理解できない存在になってしまう哀しみ、寂しさに共感してしまう。 子どもが親の求める姿の許容範囲を越...続きを読むえた時、失望し言葉を失う、会話は途絶え、沈黙…けれど見捨てることなどできない。親だから、子どもだから。 その関係は哀しい、けれど愛しい。 Posted by ブクログ 松本百合子のレビューをもっと見る