ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」
著:荒木 香織
出版社:講談社
講談社+α新書 720-1 A
スポーツの場だけでなく、営業の現場でも、せっかく準備をして努力をしてきたにもかかわらず、おもうように説明ができなったり、頭が真っ白になってとまってしまったりして、持っている力を十分に発揮できない方がたくさんいらっしゃいました。
力は十分にもっているのに、何とかしてあげたいという思い、本書はそれに応えるものです。
メンタルは、スキルであって、鍛えることができる
気持ちを持ちようで、結果は変わるのです
本書は、試してみる価値があります。
気になったのは、以下です。
■プレ・パフォーマンス・ルーティン とはなにか
・プレ・パフォーマンス・ルーティン、それは、パフォーマンス(本番)の前に行う、一連の動作、準備のことです。
・プレ・パフォーマンス・ルーティングは、ゲン担ぎとは違う。ゲン担ぎは迷信だが、プレ・パフォーマンス・ルーティングは科学である。
・様々な雑念を取り除き、ルーティンを正確に行うために集中するためのものである
・その効果は4つ
①決まった動作を行うことで、それに続くプレーをスムースに行うことができる
②外的、内的障害の排除
③プレーを修正しやすい
④ストレスの軽減
イチローも、バッターボックスで同じことをやってました
・ルーティンを作り上げる作業、どうしてこれをしなければならないのか、効果はこういうことです
・できたら、修正を加えながら、モニターを続ける
・日常生活でも、同じ時間に起きて、同じものを食べて、同じことをする。リズムを崩さずに仕事に入れる
・プレがあるなら、アフターもある。
うまくいかなかったことや失敗したことに浄化作業を行い、明日に備える
■メンタルを鍛える
・コントロールできることだけを考える
・自分でコントロールできることと、できないこととを明確にする
・適度に興奮し、不安もある程度抱えている状態のほうがいいパフォーマンスができる
・僕は毎日、ものすごいプレッシャーと戦っている。プレッシャーを感じなかった朝はない。そんな自分を落ち着かせるには、仕事をするしかない。相手を分析し、戦略や戦術を考えるしかないんだ。
・不安は、フィジカルな不安と、メンタルの不安に分けることができる
①フィジカルな不安
・心臓がバクバクする
・胃がむかつく
・筋肉が硬直する
・口がカラカラになる
・手が汗ばむ
・トイレに行きたくなる
・吐き気がする
②メンタルの不安
・イライラする
・混乱する
・集中できない
・判断ができない
・自分自身を疑う
・恐怖を感じる
・心配になる
・フロー状態
パフォーマンスに極度に集中、時間軸や感情、思考を忘れて没頭する状態を表します
こうしたら、フローに入れるという決まった方法はない
でも、ある程度のスキルをもったアスリートはフローに入りやすい
でも、そのメカニズムは解明されていない
・全部吐き出したことがよかった
・自分のやることが決まって頭がすっきりした
それで、自分のプレーに集中できた
・オンとオフと切り替える
■集団で勝つ
・勝ちの文化を作る
・みんなで考えた時にでてきたのは、誇りという言葉でした
・基準を今におく
・過去の成功体験をひきづってしまうと、自信やモチベーションを喪失してしまう
・ラグビー以外の行動もきちんとやろう、きちんと食事をとる、きちんとくつをならべる、……
・勝者のようにふるまえ Act Like a Winner.
・苦しいときこそ、自分で決める
・役割と責任を明確にしておく
・できているところはこのままでいこう
・ダメなところは自分たちでしっかりコミュニケーションをとって改善していく
・言われたことをそのまま、やるだけでは、おもしろくない
・自信がある人になる方法
①自信があるようにふるまう
②セルフトーク
③繰り返し練習する
自信とは、与えられるものではなく、自分自身で身に着けるもの
■目標を達成するために
・がんばりマスが一番いけない
・目標を3つに分ける
①結果に関する目標
②パフォーマンスに関する目標
③過程に関する目標
・目標はより高くではなく、少しがんばれば達成できるものに
・あわせて、絶対に達成できる目標も必要、どんなに小さくても、達成感を感じる
■困ったときは?
・チョーキング プレッシャーで、自分で身体がコントールできなくなる、息がつまるという意味
・チョーキングは前触れもなく訪れる だから、起こるものと想定して、日ごろから準備する
①プレッシャーを受け入れる
②プレッシャーのなかで、意思決定する経験を積む
③不安のレベルを下げる方法を身につける
・プレッシャーはどこからきている⇒自分がつくっている虚像である
⇒プレッシャーは自分次第でどうでもできる
・期待されているということは、自分に可能性があるからなんだ
・フィジカル、メンタル、技術、戦略、戦術、栄養、ひとつひとつについて、きちんと準備し対処法を考えておけば、自信をもって本番に臨めるし、想定外の事態が起こることも少なくなる
・3R
①リアクト:気づいて
②リラックス:して
③リセット:に向かう
・不安なときにやること
ストレスを朝鮮と受け止める
ミスを引きずらず、次を考える
どんなに苦境にあっても、楽観性を忘れない
絶対にこの苦境を切り抜けることができる、なんとかなる、大丈夫
そうおもうことが、苦しい状況において、必要であることは理論的にも正しいことがわかっています
ピンチのとき、どうしようを一旦考えるのをやめにして、さあ、何をしなければいけなんだと、リセットする
■受け止め方
・プレッシャーは自分がつくるもの
・失敗をいい経験ととらえる
目次
はじめに メンタルコーチという仕事
第1章 最高のパフォーマンスを発揮するためのメンタルスキル
第2章 自分に自信をつけるためのメンタルスキル
第3章 目標を達成するためのメンタルスキル
第4章 困ったときのメンタルスキル
第5章 受け止め方を変えるメンタルスキル
おわりに ラグビー日本代表がもたらしたもの
ISBN:9784062729291
出版社:講談社
判型:新書
ページ数:192ページ
定価:850円(本体)
2016年02月18日 第1刷発行
2016年02月19日 第2刷発行