正直な気持ちを、ここでぶっちゃけていいのなら、お言葉に甘えよう
マジか~、勘弁してくれよ、ふざけんなぁあ
この(3)を書店で見つけられた時の歓喜、興奮、達成感と言ったら、(2)の時の、軽く10倍はあった
けれど、まさか、この(3)が『本屋の鬼いさん』の完結巻であるとは、ちっとも予想していなかったので
...続きを読む、マヂに貧血になりかけた
それこそ、『スモーキング』(5)に劣らぬショックだった
いや、『スモーキング』の方は、まだ、ヤングマガジンで途中まで読んでいた。何より、巻数が『本屋の鬼いさん』より多いので、今、考えてみると、『本屋の鬼いさん』の方が強いぞ
ただ、ショックな事にはショックなんだが、嫌な悲しみは意外に引きずってないのも事実だ
何せ、ハッピーエンドだったからな。このラストにグッと来ておいて、グチグチ言うなんぞ、漫画読みの風上に置けない行為だろう
基本的には、本屋の大変さと楽しさ、やりがいを全力押ししてくる、ノリのいいコメディだったが、その魅力に読み手が浸れたのは、ストーリーの軸もしくは土台に、人と鬼、種族の壁だけでなく、時間や運命すら越えた篤い友情があったからだろう
単なる、本屋が舞台のコメディだ、と思って、全3巻を一気読みした漫画読みは、間違いなく、私以上に泣かされるだろうな
前巻から兆しのあった、紙書籍派vs電子書籍派、九十九屋書店vsネット書店・taizanの戦いが、意外と激しくなく、それでいて、とんでもない決着の付き方になっている点も、最高だった
電子書籍が便利なのは、百も承知だし、オタクにとっては利点が多い、と思う。その上で、やっぱり、私は、これからも、紙の本を読み、買い続け、感想を書いていこう、と思う
やっぱり、頁は自分の指で捲る感触が欲しいんだよなあ
また、茨木童子のオカンが、この(3)で満を持して登場しているんだが・・・何っつーのか、子も凄ければ、親は輪をかけて半端ないっていう、浅い感想しか搾りだせないほど、インパクトがあった
まぁ、店長の正体は、更に仰天するものだった訳だが。これまでの事を思い出せば納得できるが、予想してもいなかったな
あえて、もう一度、言いたいが、ほんと、ハッピーエンドで良かった
「いつか、また、どこかで」ってパターンも嫌いじゃないんだけど、やっぱ、漫画読みとしちゃ、作中でしっかり、望んでいた形の物が見たいんだよ。それを叶えてくれたももたん先生には、感謝のみ
この台詞を引用に選んだのは、桃太郎の成長が、特に強く見えたからだ。私には、彼のように、好きなものに本気で向き合う覚悟がなかったんだなぁ、と打ちのめされたってのもある。だから、今は好きな事から逃げて後悔したくないので、小説家を地道に目指している。まぁ、こればっかりは祈ってるだけじゃ、どうにもならないから、努力あるのみだ