ドン・ウィンズロウの作品一覧
「ドン・ウィンズロウ」の「陽炎の市」「クライム101【改題新装版】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
ドン・ウィンズロウは『犬の心』3部作以外読めておらず、他の作品はわたしの好きなメキシコも関係なさそうだし、どうかな…?なんて思っていたけれど、もちろん杞憂も杞憂。めちゃくちゃ面白い。読み始めたら止まらん。
今作も、誰が生き残るのか(ほとんど生き残らない)全然わからず、重要かと思われた登場人物があっけなく死亡したりして、予測のつかないエンタメを存分に楽しめる。
「みんな救ってくれると信じておまえを見ている。だったら、救ってやろうじゃないか。」とか、文章もバチっと決まってかっこいい!少年漫画のようにテンションを上げてくれる。
ラストは、ドラッグを憎む気持ちがすごく伝わってきた。次作以降も楽しみすぎる。
Posted by ブクログ
前作でのハリウッド篇を受けて、今回はギャングと切っても切れないラスベガス篇。
と言ってもバグジー・シーゲル以来のギャングが暗躍する世界ではなく、それらが一掃された世界で、実業家としてダニーが突き進む様子が描かれる。
主人公がアイリッシュ系ギャングという事で、ギャング物、ハリウッドやラスベガスを舞台にするから「ゴッド・ファーザー」との相違点が取りざたされるのは当然だろう
しかし、こうして3部作を読んでみると、この作品は、アイリッシュギャングのファミリーの一員として生を受け、そこで育ち、それ以外の価値観や規範を持てない男が、それ以外の世界で生き延びようと格闘し、もがく物語であり、ドラマとしての側面が強い。
最後に収まるべきところに収まり、物語は終わるが、ほぼ50年の時を経て、オープニングに戻っていく構成は見事で、ダニーの生涯、その生き方を象徴するラストには感動すらおぼえる。
(若干、後日談が不明なキャラもいるので、そこらは映像化の際に追加して欲しい)
これでドン・ウィンズロウは引退らしいが、これだけの作品を残せるのだから、正直、こんな大作出なくても、多少レベルは下がっても、まだ作品を紡いでほしい。
これだけ傑作、しかも映像化向けの作品が多いのに、そのあまりにもスケールの大きさゆえか、なかなか映像化の話が進まないのが本当に残念。
Posted by ブクログ
麻薬捜査官アート・ケラーの長い長い闘いの物語は遂に終わりを告げた
だが、現実世界での麻薬との闘いは尚続いている
ではアート・ケラーが我々が麻薬と闘い抜くために、そしていつかは勝利するために残してくれたものとは何だったのか
ケラーは言う
麻薬の密売人が存在するのは、密売人たちが縄張り争いを繰り広げのは、巻き込まれ無辜の人々が殺され続けるのは、麻薬の密売がとてつもなく儲かるからだ
当然だ
ではなぜ麻薬の密売がとてつもなく儲かるのか?
この答えも恐ろしく簡単だ
それは麻薬が違法だからだ
暴論には違いないが、真実でもある
そしてもうひとつ麻薬を求める人がいるからだ
消費者がいなければ商売はなりたたない
そして当然ながらこの問いも生まれる
ではなぜ人々は麻薬を求めるのか?
この答えも恐ろしく簡単だ
芥子畑を焼き払うこと
密売人を一掃すること
中毒者を刑務所や更生施設に送り込むこと
根本的な解決にはほど遠い
麻薬に逃げ込まなければ生きられない社会を変えること
誰もが生きやすい社会に作り変えること
そしてそれが不可能だと思わないこと