作品一覧

  • 空をけっとばせ
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    毎日ゲームをしてばかりの悠斗は二学期に体育でやるさかあがりを夏休み中に出来るようになるため秘密で特訓中。そんな帰り道、偶然ばったり出会った同じクラスの時生君の家へ遊びに行ってみると、そこは一面のすいか畑だった。時生くんは筋肉モリモリで運動も得意。時生くんもまた、サッカーチームにはいることを母親に許してもらうためにリフティングを10回連続で続けられるよう密かに努力していて……。
  • シャインロード
    3.8
    1巻1,265円 (税込)
    小樽の高校に通う三冬は就職活動の真っ最中、だが今のところ全く内定が取れないでいる。いったい自分の何がいけないんだろうとふてくされながら歩いていた学校の帰り道にふと見つけたのは、つぶれそうな印刷屋さんの校正バイト募集の張り紙だった。就職試験の面接の意味も理解できないような三冬だったが、印刷所でのアルバイトを通じて、町の大人達とかかわっていくうちに、自分の役割や働く意味を少しずつ実感していく。
  • ドーナツの歩道橋
    3.7
    1巻1,540円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 麦菜は、パン屋を営む両親と弟、そして祖母と暮らしている。この春、高校一年生になったばかりだ。自宅兼店舗があるのは、札幌近郊にある「空中回廊」の名を持つ歩道橋の階段のすぐ下。「空中回廊」は円形の通路にらせん階段がついた、とてもめずらしい形の歩道橋だ。 介護が必要な祖母をめぐって、家族はなんだかぎすぎすしている。麦菜の心も「好き」「嫌い」を行ったり来たり。まるでドーナツ型の歩道橋を歩くように──。
  • とびばこバーン
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    小学校3年生の野花(のか)は、とびばこが苦手。今日も体育の授業があるので朝からとてもゆううつです。学校に行く途中、公園を歩いていると、教育実習で来ているみちる先生とぶつかった。体育の授業をなんとか終え、学校からの帰り道、公園のシロツメクサで首飾りを作っていると、またみちる先生に会った。とびばこが跳べない野花と、授業がうまくできないみちる先生の交情を、さわやかに描いた小学中級以上向けのものがたりです
  • 空打ちブルース
    3.5
    1巻1,155円 (税込)
    「四流高校生」と自嘲する16歳の少年ケージュンは、自分にはしょせん明るい未来も夢もない、と自分の運命を淡々と受け入れているのだが……。シンジさんは、たばこを重ねて二個持ち、スッとレジを通した。<たばこ・410円> おれはびっくりした。シンジさんはペットボトルも二本同時にレジを通した。二本なのに一本分。一本は打っていないことになる。第51回 講談社児童文学新人賞受賞作品
  • 君に向かって線を引く
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 札幌在住の作家・升井純子さんは、自身の介護の経験を通じて、ヤングケアラーと呼ばれている、家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもや若者に眼差しを向けています。 この小説は、こうした状況に置かれている子どもや若者へ向けて、さらにはヤングケアラーという存在を多くの人に知ってもらいたいという思いで書いたそうです。 物語を読んでいくと、家族の枠組みや捉え方が大きく変化している状況の中で、人と人がどのように寄り添い支え合って生きていけばいいのか、それを改めて考えてみたくなります。 そしてどんな状況にあっても、必ずどこかに希望があり、一歩を踏み出すことができるという、升井さんがこの小説に込めたやさしい心にそっと触れる瞬間があるはずです。

ユーザーレビュー

  • ドーナツの歩道橋

    Posted by ブクログ

    北海道の札幌がテーマだったので親近感が湧いたこの本。
    この本の主人公、麦菜は認知症のおばあちゃんと一緒に暮らしている。ヤングケアラーとまでは行きませんが十分その予備軍の麦菜は理不尽な理由で叱られたり介護をする毎日に疲れていました。ですが学校の授業で支援制度を知り、、、?
    少子高齢化の超高齢化社会の日本なのでこの問題はどんどん深刻化していくと思います。なので支援制度をもっと広めたり充実させることが大切だと思いました。やっぱり介護は疲れることもあるけどあからさまに態度の悪い介護だと介護される側もストレスなのでどちらの側も気持ちよくなれるような介護に出来たらいいですね。
    ぜひ、多くの人にこの

    0
    2025年05月01日
  • 空をけっとばせ

    Posted by ブクログ

    主人公は皆んな逆上がりができていたから、出来ないけど「出来る」っていっちゃった。最後は練習してできるようになった。
    主人公がおやつを食べたりゲームをしていたところが楽しそうだった。冷えピタが気持ちよさそうだった。

    0
    2025年04月15日
  • 空打ちブルース

    Posted by ブクログ

    急き立てられる本です。
    すごく純粋に生きている主人公を見てると、自分が恥ずかしくなります。
    もがいてるけど、できない。
    そんな感じがスッと心に響いてきて、なんか泣けます。

    (引用)
    バスから降りるとき、おれたちは必ず運転手に「ありがとうございましたぁ」と言う。そりゃ、「ざーっす」みたいな省略形だけれど、これを言わなくなったら、おしまいだなとも思う。


    「やっちゃんにはないか。わかってんのにできないとか、わかってんのにどうしようもないとか、そんなことはないか。」

    0
    2013年07月06日
  • ドーナツの歩道橋

    Posted by ブクログ

    若者の青春、って感じのお話かと思ったらなかなか考えさせられるテーマだった。
    いつかの自分の物語かもしれないって思った。麦菜の気持ちがすごくわかる。おばあちゃんのことは好きだけど、めんどくさいって思っちゃう気持ちは絶対あって、そんな自分がいやで後悔する。後悔したままにならなくてよかった。
    好きときらいは近い。そうなのかもしれない。

    0
    2020年11月19日
  • ドーナツの歩道橋

    Posted by ブクログ

    小さい頃、いろんな遊びを教えてくれたり、美味しいおやつを作ってくれたおばあちゃん。いつの間にか、私より小さくなって、みんなに「おばあちゃん、大丈夫?」と気遣われるようになって…。
    病院でいつも「家に帰りたい」って繰り返し言ってた。そんなせつない情景を思い出しました。

    そして、麦菜のおばあちゃんが、自分の老いを感じながらも認めたくない気持ち、自分が自分じゃなくなることが恐ろしかったり情けなかったりする気持ちが胸にぐっときました。

    麦菜は大好きなおばあちゃんの変化に戸惑いながらも、おばあちゃんを支えてあげる優しい孫です。
    友達のチェキは麦菜と正反対の性格で、麦菜の不満を上手く発散させてくれたり

    0
    2020年06月11日

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