あらすじ
「四流高校生」と自嘲する16歳の少年ケージュンは、自分にはしょせん明るい未来も夢もない、と自分の運命を淡々と受け入れているのだが……。シンジさんは、たばこを重ねて二個持ち、スッとレジを通した。<たばこ・410円> おれはびっくりした。シンジさんはペットボトルも二本同時にレジを通した。二本なのに一本分。一本は打っていないことになる。第51回 講談社児童文学新人賞受賞作品
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Posted by ブクログ
急き立てられる本です。
すごく純粋に生きている主人公を見てると、自分が恥ずかしくなります。
もがいてるけど、できない。
そんな感じがスッと心に響いてきて、なんか泣けます。
(引用)
バスから降りるとき、おれたちは必ず運転手に「ありがとうございましたぁ」と言う。そりゃ、「ざーっす」みたいな省略形だけれど、これを言わなくなったら、おしまいだなとも思う。
「やっちゃんにはないか。わかってんのにできないとか、わかってんのにどうしようもないとか、そんなことはないか。」
Posted by ブクログ
四流男子高校生ケージュン。バイトを始めたら銀行口座を作らなきゃならなかった。銀行なんて行ったことない。身分証明って何、おれはおれよ? 家庭環境は選べない。でも誰にでも明日はある。ケージュンは、そんなことも知らなかった…。
ちょっと痛い。短いし、浅いかもしれない。でも、今の子どもがここにいる気がする。
Posted by ブクログ
第51回講談社児童文学新人賞受賞作。
すかすかすぎて3、40分で読めてしまった。びっくりするほどすかすか。
空打ちブルース、をそらうちと読んでて、あぁ爽やかな話かなぁとおもってたら、からうちブルースで、レジを通さない話でした。
いくら四流だからといって、高校一年生ってこんなに無知だった!? バカだった!? と目を疑うようなものばかり。最初の銀行口座のはなしのくだりからね。
例年の講談社児童文学新人賞とはちょっとちがったかなー。これは選考員変わったことにも関係しているのかな。