升井純子のレビュー一覧

  • 空打ちブルース
    急き立てられる本です。
    すごく純粋に生きている主人公を見てると、自分が恥ずかしくなります。
    もがいてるけど、できない。
    そんな感じがスッと心に響いてきて、なんか泣けます。

    (引用)
    バスから降りるとき、おれたちは必ず運転手に「ありがとうございましたぁ」と言う。そりゃ、「ざーっす」みたいな省略形だけ...続きを読む
  • ドーナツの歩道橋
    若者の青春、って感じのお話かと思ったらなかなか考えさせられるテーマだった。
    いつかの自分の物語かもしれないって思った。麦菜の気持ちがすごくわかる。おばあちゃんのことは好きだけど、めんどくさいって思っちゃう気持ちは絶対あって、そんな自分がいやで後悔する。後悔したままにならなくてよかった。
    好きときらい...続きを読む
  • ドーナツの歩道橋
    小さい頃、いろんな遊びを教えてくれたり、美味しいおやつを作ってくれたおばあちゃん。いつの間にか、私より小さくなって、みんなに「おばあちゃん、大丈夫?」と気遣われるようになって…。
    病院でいつも「家に帰りたい」って繰り返し言ってた。そんなせつない情景を思い出しました。

    そして、麦菜のおばあちゃんが、...続きを読む
  • ドーナツの歩道橋
    札幌の高校一年生麦菜は、始まったばかりの高校生活に緊張気味。パン屋を営む自宅には、最近同居を始めたおばあちゃんがいて、だんだん認知症が進み、家族の生活にも変化が…。できたばかりの友達の意外な一面を知ったり、勝手ばかりすると思い込んでいた弟のやさしさに気づいたり、麦菜の高校生活はちょっと大変でちょっと...続きを読む
  • とびばこバーン
    わかってるんだけど、できないのよ。
    とびばこも、先生も。

    それは、本当には分かってないからなのかもしれないね。
    とびばこは、飛べるようになると分かる、分かるものがある。
    だから、皆いう、飛べない人にアドバイスする、わかっているから。
    でも、できないの。
    それは分かっている人のアドバイスだから、分か...続きを読む
  • シャインロード
    北海道の高校生の遠藤三冬は就職活動真っ只中。しかし、目的もなく就職活動をするため、いつも振り出しに戻ってしまう。自分の何がいけないのか、ふてくされながら歩いていた帰り道、印刷屋の校正のアルバイト募集の貼り紙を見つける。就職試験の面接の意味も分からなかった三冬だったが、アルバイトを通じて、町の人と関わ...続きを読む
  • シャインロード
    高校生の就職活動をメインとした話。
    印刷屋さん、和菓子屋さん、学校の先生、そしてやがて就職先となるところで働いてる方、彼女をとりまく大人が温かいと思った。
  • シャインロード
    女子高生の就活。
    特にがんばってる子でもないので、案の定、世間は厳しいです。
    悪い子ではないけれど、面接に遅刻したり、働く覚悟ができていなかったり、ちょっとダメダメな感じが漂っています。
    やりたいことをみつけるのも、大事ですね。
    主人公の「就職」への姿勢は全く評価できないけれど、中・高生が「就職」に...続きを読む
  • 空打ちブルース
    四流男子高校生ケージュン。バイトを始めたら銀行口座を作らなきゃならなかった。銀行なんて行ったことない。身分証明って何、おれはおれよ? 家庭環境は選べない。でも誰にでも明日はある。ケージュンは、そんなことも知らなかった…。
    ちょっと痛い。短いし、浅いかもしれない。でも、今の子どもがここにいる気がする。
  • ドーナツの歩道橋
    ヤングケアラーの話。
    おばあちゃんは、要介護2。
    介護は五感を破壊することばかり。
    力もいるし、精神力も必要だと思った。
    高校生の麦菜は、パン屋を営む両親を助けるために、おばあちゃんの世話もする。
    辛い話ではないのに、驚くことばかり。
    介護の大変さがよくわかる。
    読書から、日本の問題の多さがわかる。...続きを読む
  • 空をけっとばせ
    小3の悠斗(ゆうと)は鉄棒が苦手。今日から夏休みだけど、2学期は体育で鉄棒をやると担任の先生が言って、孝道くんが「さかあがり、おれとくい。悠斗は?」と聞かれて思わずうなずいてしまった。

    夏休みの間、逆上がりができるよう秘密の特訓だ。公園で逆上がりを練習していたら、同じクラスの時生(ときお)くんが声...続きを読む
  • とびばこバーン
    3年生の小泉野花(のか)はとびばこが苦手。体育でとびばこがある時は、学校に行きたくない。
    得意なのはシロツメクサで作る首飾り。

    いつも元気でブロッコリーみたいなふわふわな髪型の神崎みちる先生は、まだ大学生の、見習いの先生だ。
    とびばこが出来なくて涙が出ちゃった野花に、帰り道、みちる先生が「だめなん...続きを読む
  • シャインロード
    高校卒業後の進路。就活のお話。
    その時点で自分が何をしたいかなんてなかなかわからないよね。
    しかしその時々で人生を左右する決定を任されるわけだ。
    山川君との関係はもっと書いてもらわないとよくわからない。
  • 空打ちブルース
    面白かったです。
    いろんなことを乗り越えて
    人間は成長して行くのだな、
    と思いました。
    素直になれないけど
    良い高校生たちの物語。
  • 空打ちブルース
    悪い先輩にそそのかされ、バイト先のレジで空打ちをやっちゃう高校生くんのお話。
    自意識過剰ぶりが高校生男子っぽくてとても良い。

    「わかってんのにできない。わかってんのにどうしようもない」
    という気持ちには共感できる。
    共感できるんだけどね~、もうちょっとしっかりしなさいよ、とは思ってしまったわ…。
  • 空打ちブルース
    第51回講談社児童文学新人賞受賞作。
    すかすかすぎて3、40分で読めてしまった。びっくりするほどすかすか。
    空打ちブルース、をそらうちと読んでて、あぁ爽やかな話かなぁとおもってたら、からうちブルースで、レジを通さない話でした。
    いくら四流だからといって、高校一年生ってこんなに無知だった!? バカだっ...続きを読む
  • 空打ちブルース
    ケージュンくんのこと、ぎゅっと抱きしめてあげたくなった。
    最後のへんで、なんだか涙腺が…。
    読後は、スッキリ感がありました。
  • 空打ちブルース
    講談社児童文学新人賞受賞作。

    読み終わって、ようやくタイトルがわかる。
    「空打ち」とは、レジでずるをする、バーコードを通したこと、にするものだった。
    先輩に空打ちを強いられる高校生たちの青春物語?かな。

    今っぽい文体というか、ブログのような文章で30分ぐらいで読めてしまう。