升井純子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
北海道の札幌がテーマだったので親近感が湧いたこの本。
この本の主人公、麦菜は認知症のおばあちゃんと一緒に暮らしている。ヤングケアラーとまでは行きませんが十分その予備軍の麦菜は理不尽な理由で叱られたり介護をする毎日に疲れていました。ですが学校の授業で支援制度を知り、、、?
少子高齢化の超高齢化社会の日本なのでこの問題はどんどん深刻化していくと思います。なので支援制度をもっと広めたり充実させることが大切だと思いました。やっぱり介護は疲れることもあるけどあからさまに態度の悪い介護だと介護される側もストレスなのでどちらの側も気持ちよくなれるような介護に出来たらいいですね。
ぜひ、多くの人にこの -
Posted by ブクログ
小さい頃、いろんな遊びを教えてくれたり、美味しいおやつを作ってくれたおばあちゃん。いつの間にか、私より小さくなって、みんなに「おばあちゃん、大丈夫?」と気遣われるようになって…。
病院でいつも「家に帰りたい」って繰り返し言ってた。そんなせつない情景を思い出しました。
そして、麦菜のおばあちゃんが、自分の老いを感じながらも認めたくない気持ち、自分が自分じゃなくなることが恐ろしかったり情けなかったりする気持ちが胸にぐっときました。
麦菜は大好きなおばあちゃんの変化に戸惑いながらも、おばあちゃんを支えてあげる優しい孫です。
友達のチェキは麦菜と正反対の性格で、麦菜の不満を上手く発散させてくれたり -
Posted by ブクログ
わかってるんだけど、できないのよ。
とびばこも、先生も。
それは、本当には分かってないからなのかもしれないね。
とびばこは、飛べるようになると分かる、分かるものがある。
だから、皆いう、飛べない人にアドバイスする、わかっているから。
でも、できないの。
それは分かっている人のアドバイスだから、分からない人には分からない。
飛べたら分かる。
それを超えるために必要なのは練習で、あとは勇気。
勇気。
先生もね。
大丈夫。とびばこ飛べなくても、先生が応援してくれる。
大丈夫。先生上手くできなくても、子供たちが応援してくれる。
だから大丈夫。
私は先生モドキだけどね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小3の悠斗(ゆうと)は鉄棒が苦手。今日から夏休みだけど、2学期は体育で鉄棒をやると担任の先生が言って、孝道くんが「さかあがり、おれとくい。悠斗は?」と聞かれて思わずうなずいてしまった。
夏休みの間、逆上がりができるよう秘密の特訓だ。公園で逆上がりを練習していたら、同じクラスの時生(ときお)くんが声をかけてくれた。今まであまり喋ったり遊んだことはないけど、遊びに来ないかと誘われた。
時生くんは悠斗より頭一個分くらい背が高くて、筋肉もある。そして時生くんのうちはスイカの農家だった。スイカを収穫する手伝いをしたり、一緒に遊んだ。時生くんはサッカークラブに入りたいけど入れないぶん、リフティングの秘