読んでいて苦しくなる本ですが、私はこの本を読んで、子どもに怒鳴るということが激減しました。
つい子どもにイライラした態度をとってしまう、激しく怒ってしまう大人たちに読んでほしい本です。
子どもをここまで追い詰めてしまう、大人と子どもの上下関係の心理。
直接的な体罰でなくても、激しい叱責、怒鳴り声を
...続きを読む浴びせるようなことは人権侵害、虐待にあたると強く認識しました。
自分自身の、子どもに対する態度も改めようと心に誓いました。
私の母は、怒るとヒステリックになるタイプでした。
言い訳になってしまうけど、自ずと育てられたように育ててしまいがちで、自分も余裕がなくなると子どもにたいして激昂して怖がらせてしまいがちでした。
でも、本当にそれは間違ってるな、子どもたちに対して本当によくない態度だったなと心底理解できた気がします。
親とは、それだけで権力になってしまいがちで、絶対に暴君になってはいけないのだと。非力な子どもに対して、意識して一人の人間同士として向き合うべきなんだと。
やっと心底腑に落ちました。
本当に耳を疑うような学校教育現場での悲惨な事例が紹介されています。
学校では、子どもにとって教師というのはある意味親以上に絶対権力と子ども自身がとらえてしまいがちで、教師からの理不尽な指導に追い詰められてしまう心理状態が本当にこわいなと思いました。
自分自身の子育てへの反省と同時に、教育現場へのある意味注視も怠ってはいけないなと。
この本では、子どもを守れなかった親の切実な悔恨の声、加害教師が軽い懲戒処分だけで済んでその後も復帰できてしまうことへの憤り、等強く胸に訴えかけてきます。
これを読むと、子どもらは学校という場所で多かれ少なかれいろんなことを我慢しながら毎日必死にがんばってるんだなと、改めて思いました。
だからこそ、家は安全基地でないといけないんだ、と痛切に思いました。
考えてみれば、この世に生まれてたかだか数年で、毎日決められた時間に登校し、集団行動できてる時点ですごいこと。
低年齢のうちから強制的に社会生活に適応させられ、、ある意味不自然なことをさせられてるとも言える、、。
そう考えると、家でも些細なことで怒られる、、なんて可哀想すぎる!という思いに至り、優しくしすぎてしすぎることはないんじゃないかと、そんな境地にもなりました。
この本を読んだ直後の自分の気持ちを忘れないよう、長々とここに記しました。