作品一覧

  • 女にとって夫とはなんだろうか
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    本書は作家・井上ひさしの元妻・西舘好子と三女・井上麻矢が自らの「結婚・離婚・再婚」を通して気づいた、女性が自分らしく生きるための指針である。 母から娘へ、娘から母へ、娘から子供たちへ今こそ向き合いたい「愛情の遺伝」。 自立した女性に贈る「幸せ」をもたらす折れない生き方とは母と娘、渾身の全編描き下ろし作品。 「あなたはお母さんのことをよく見ていればいい。あんなとんでもないお母さんがいてよかったね」 (『九十歳。何がめでたい』の著者、作家・佐藤愛子) 【本書第一幕「母から娘」より 西舘好子】 「結婚は判断力の欠如」 「離婚は忍耐力の欠如」 「再婚は記憶力の欠如」 と言われそうだが、その全部を経験している私からみれば、そのいずれも結果論にすぎない。 人生幕を閉じるまで答えなど出せはしない。 所詮一人では生きていけないのだから、たくさんの人と交わり関わりあって毎日は織られていく。 自分の人生が一人では決められないのが当たり前、だからこそ誰もが悩んだり間違えたりするのだろう。 が、その中で誰かと寄り添える人にめぐり合えればオンの字というものだ。 【目次】 はじめに 第一幕 母から娘へ ――結婚、離婚で学んだ親子の絆 西舘好子 ●私が旅に出る理由 ●子離れの儀式 ●男と女の違い ●二度の離婚 ●笑ってくれればいい ●元祖「不倫」からの教訓 ●「離婚」を演じていた ●母親という母舟 ●誰の子でもいいから産みなさい ●愛し、傷つき、生きつづけ、あきらめよ (他) 第二幕 娘から母へ ――今、想う両親への感謝と謝罪 井上麻矢 ●祖母から渡された時計 ●母とは受け継ぐもの ●家を出た母 ●父から母へ―無言の愛の形 ●親への失望と愛の渇望 ●言葉の暴力 ●精神の遺伝 ●母の怖い目 ●親に似る ●いないはずの「父への手紙」 (他) おわりに
  • 夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉
    4.0
    1巻1,188円 (税込)
    【安野光雅氏推薦!】「井上ひさしが、三女・麻矢に残した言葉は、次の世代を生きる誰もが共感する、最後のメッセージである。」2009年がんで療養中の父から夜中に電話がかかるようになった――。井上ひさしが三女麻矢に語った77の言葉。次世代を生きる誰しもの共感を呼ぶ、最後のメッセージ。
  • 小説 母と暮せば
    3.7
    1巻1,100円 (税込)
    1945年8月9日、原爆で壊滅的な被害を受けた長崎で、ひとり暮す福原伸子。彼女は長男・謙一をビルマ戦線で亡くし、原爆で次男・浩二を亡くしていた。あれから3年、ようやく息子の死を受け入れられるようになった伸子の前に、浩二が亡霊となって現れた――。2015年12月12日公開、山田洋次監督作品(出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一)の小説版。

ユーザーレビュー

  • 夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉

    Posted by ブクログ

    井上ひさしさんの言葉言葉…。短い中にものすごく深く温かい物を持っている言葉たちであった。
    舞台が猛烈に観たい。

    0
    2022年10月01日
  • 夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉

    Posted by ブクログ

    娘への深い愛情と、最後の最後まで
    創作にかけた井上ひさしの執念が
    垣間見えた。

    むずかしいことをやさしく…
    ゆかいなことをまじめに、

    この後にさらに続きがあったのは
    知らなかった。

    0
    2020年02月21日
  • 夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉

    Posted by ブクログ

    父・井上ひさしの残した言葉を娘・井上麻矢が忘れないようにまとめた本。私は井上ひさしのファンで彼の作品の他、書いた小説やエッセイから読み取れる人柄も大好きだ。この本にも、いたるところに娘を思う気持ちや、劇団を大事に思うところが残されている。
     病のため残された生きるわずかな時を、娘・麻矢さんへメッセージをすべて伝えようとしているところがとても共感できた。

    0
    2017年10月06日
  • 女にとって夫とはなんだろうか

    Posted by ブクログ

    結婚は判断力の欠如
    離婚は忍耐力の欠如
    再婚は記憶力の欠如

    なるほど。

    まだ1つ目しか経験していない私だが
    すべて経験した親娘の話に
    納得させられた。

    「娘たちに教えられなかったことを
    孫に伝えたいという気持ち、
    孫を見て私の子育て一丁上がりという心境」

    ここ、!!だった。
    自分が子育てでできなかったことを
    孫にしてあげたい、と思う気持ち。
    そうなんだよなぁ〜
    何か残したい、次に伝えていきたい、
    のかもしれない。

    同じ環境で育ったように思える兄妹でも
    少し時代が違うだけで、考え方、生き方も変わる。
    自分に当てはめるとホントそうだなぁと。

    原風景の中に
    今の自分の姿がある、とか。

    0
    2018年08月19日
  • 小説 母と暮せば

    Posted by ブクログ

    映画「母と暮らせば」のノベライズである。
    夫に先立たれ、長男も戦死してしまった伸子は、次男の浩二と二人で暮らしていた。
    いつものように浩二は学校へ出かけたまま、二度と伸子のもとには帰ってこなかった。
    8月9日、長崎に落とされた原爆によって浩二が命を落としていたからである。
    浩二の死から三年。
    ようやく浩二の生存を諦めた伸子の前に浩二が現れる。
    亡霊となった浩二と伸子の、奇妙な二人暮らしがその日から始まった。

    戦争は悲惨だ。
    そして、あたり前のことだけれど一度失われた命は二度と戻ってこない。
    伸子が思わず口にした言葉。
    何故生き残った町子が幸せになり、浩二は死んだのかと。
    代わってくれたらよか

    0
    2017年06月07日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!