【感想・ネタバレ】小説 母と暮せばのレビュー

あらすじ

1945年8月9日、原爆で壊滅的な被害を受けた長崎で、ひとり暮す福原伸子。彼女は長男・謙一をビルマ戦線で亡くし、原爆で次男・浩二を亡くしていた。あれから3年、ようやく息子の死を受け入れられるようになった伸子の前に、浩二が亡霊となって現れた――。2015年12月12日公開、山田洋次監督作品(出演:吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、加藤健一)の小説版。

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Posted by ブクログ

映画「母と暮らせば」のノベライズである。
夫に先立たれ、長男も戦死してしまった伸子は、次男の浩二と二人で暮らしていた。
いつものように浩二は学校へ出かけたまま、二度と伸子のもとには帰ってこなかった。
8月9日、長崎に落とされた原爆によって浩二が命を落としていたからである。
浩二の死から三年。
ようやく浩二の生存を諦めた伸子の前に浩二が現れる。
亡霊となった浩二と伸子の、奇妙な二人暮らしがその日から始まった。

戦争は悲惨だ。
そして、あたり前のことだけれど一度失われた命は二度と戻ってこない。
伸子が思わず口にした言葉。
何故生き残った町子が幸せになり、浩二は死んだのかと。
代わってくれたらよかったのにと。
何十万という人たちの命が戦争によって奪われた。
ひとりひとりに大切に思う人がいたはずだ。
そして誰かの大切な人だったはずなのだ。
愛も絆も、命すらも、戦争はいとも簡単に断ち切ってしまう。

結末があれで良かったかどうかはわからない。
ただ、きっと伸子は幸せに満ちて旅立ったのだと思う。
そう思わなければ哀しすぎてたまらない。

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2017年06月07日

Posted by ブクログ

戦争の映画が苦手だからまだましだろうと小説版。ストーリーがわかってもいいのはいい。ほんとにちょっと泣いた。いいか悪いかは知らんけど、かなしいよね。

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2016年02月23日

Posted by ブクログ

悲しいけど嬉しくもなる作品。この作品を読んだ人の感想を聞くのは面白そう。

僕は主人公の息子目線で物語に入り込んだ。すごく母が心配であるけど、いないはずの自分が存在してはいけないギャップがすごく苦しかった。その反面、再開を喜ぶ母を見て、元気を取り戻してくれて嬉しくなる自分もいた。

僕にとって母とは

を考える作品。

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2018年11月05日

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