作品一覧

  • スーツアクターの矜恃
    4.2
    わずかな視界しか確保できない面をつけ、危険なアクションをこなし、感情まで表現する。今、特撮作品の本当の主役であるヒーローや異形の敵役を演じるスーツアクターが注目されている。長年にわたり影の存在だった彼らだが、今やアニメの声優同様、顔を出さずとも余人をもって代え難いと認識されるようになり、ファンはなお拡大中だ。ハリウッドでさえ真似できない日本独自の演者・スーツアクターの真価を、50人以上への取材をもとに、歴史や問題なども交えながら考察する。
  • 昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか
    4.7
    月光仮面、ウルトラマン、仮面ライダー…、数多のヒーローたちは、実は時代と世相を反映している。彼らの戦いの背後には常に、折々の日本が直面してきた問題が隠れているのだ。そしてヒーロー番組の底流には、スタッフ、キャスト、スーツアクター、音楽関係者たちの渾身の思いがある。ヒーローたちが戦った敵とは何だったのか。彼らは死闘を通じて私たちにどのようなメッセージを残していったのか。新聞記者である著者が長年蓄積した情報を交え、特撮ヒーロー番組と現実世界との相関をひもときながら、その文化性を検証する! 著者イチ押しの見どころ紹介コラムや昭和特撮ヒーロー作品リストも収録!

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • スーツアクターの矜恃

    Posted by ブクログ

    スーツアクターとは、特撮ヒーローモノのヒーローの中でアクションを演じる
    人のことです。

    意外なことに、このスーツアクターという言葉は割と最近であって、ここ5〜
    6年の間に使われるようになったそうです。

    昭和の仮面ライダーやウルトラマンの時代には「中の人」であったり、時代劇
    用語から派生した「カラミ」などと呼ばれていたらしいです。

    「子供の夢を壊すな」などという無茶な意見もあり、現代でさえも「中の人」
    の名前がエンドロールに挙げられないこともあります。

    同じ「子供向け」から発展したアニメの声優が、あれほど脚光を浴びているに
    もかかわらず、です。

    日本のスーツアクターの演技力は、海外のハ

    0
    2025年06月29日
  • 昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか

    Posted by ブクログ

    「宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本」でお勧めされた本第一弾。

    これは今年のベスト10候補です。「まえがき」で、テーマも展開も要約している。もう読む必要ない?そんなことはない。「本章」を読めば、興味深い事実がどんどん出てきて置く能わずの経験をする。面白いテーマを発掘して、本気で書いている証拠だ。少し長いが、「前書き」の一部を紹介する(←この時点で800字以内のエンタメ系レビューは諦めた。記録系レビューです)

    モノクロ画面の中、建設途中の東京タワーを背景に戦った月光仮面は、戦争からの復興を告げ、右肩上がりの高度経済成長の時代に生まれたウルトラマンは、カラーテレビの中で輝かしい未来に

    0
    2024年02月25日
  • スーツアクターの矜恃

    Posted by ブクログ

    実際のスーツアクターの方達の体験談などが多く載っていて読みやすかったです。前から特撮作品は好きだったのですが、この本を読んでまた別の視点から見ても面白いかもなと思いました。現在はYoutubeで配信中のバトルフィーバーJやオーレンジャーなどがあるのでそこら辺も注目していこうかなと。新しいことに気づかせてくれた素晴らしい一冊だと思います。

    0
    2023年12月07日
  • 昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか

    Posted by ブクログ

    日本特撮党党首、われらが美潮さまの渾身の一作。腰巻きに寄せられてる昭和トリプルライダーと水木アニキからの推薦文。表紙を開く前にいきなり豪華すぎる。

    イケメンについて書いてあるのかしらん、なんて思うと思い切り返り討ちに遭います。硬派!初期の特撮作品に関する記述がすごいボリューム。川内康範先生の3部作についてとか、個人的に待ちわびた論考も満載でした(実はこれらの作品群がかなり好きだったんだけど周りにあまり共有できる人がおらず…)。

    ライダー、ウルトラについては他にも詳しいだけならたくさんの本が出てるわけだけど、それらにとどまらない石ノ森ヒーローや巨大ヒーロー、カルトヒーローたち(ズバットはこの

    0
    2015年07月26日
  • スーツアクターの矜恃

    Posted by ブクログ

    身内に仮面ライダー好きとウルトラ怪獣好きがいるので、ふと手に取った本。面白くなかったら途中でやめるつもりだったけど、面白くて最後まで読んでしまった。特撮ファンじゃなくても十分楽しめる。
    苦労話ばかりではなく、外国との比較や、撮影手法や技術の進化、社会世相の中での変化など、とても興味深い。
    古今東西、大人も子供もヒーローが大好き。これからも人々を魅了する作品を、そして世界に誇れる作品を生み出して欲しい
    くれぐれも安全面は十分配慮して欲しい。プライドと根性だけで体当たりする時代ではないので。

    0
    2024年05月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!