あらすじ
わずかな視界しか確保できない面をつけ、危険なアクションをこなし、感情まで表現する。今、特撮作品の本当の主役であるヒーローや異形の敵役を演じるスーツアクターが注目されている。長年にわたり影の存在だった彼らだが、今やアニメの声優同様、顔を出さずとも余人をもって代え難いと認識されるようになり、ファンはなお拡大中だ。ハリウッドでさえ真似できない日本独自の演者・スーツアクターの真価を、50人以上への取材をもとに、歴史や問題なども交えながら考察する。
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Posted by ブクログ
スーツアクターとは、特撮ヒーローモノのヒーローの中でアクションを演じる
人のことです。
意外なことに、このスーツアクターという言葉は割と最近であって、ここ5〜
6年の間に使われるようになったそうです。
昭和の仮面ライダーやウルトラマンの時代には「中の人」であったり、時代劇
用語から派生した「カラミ」などと呼ばれていたらしいです。
「子供の夢を壊すな」などという無茶な意見もあり、現代でさえも「中の人」
の名前がエンドロールに挙げられないこともあります。
同じ「子供向け」から発展したアニメの声優が、あれほど脚光を浴びているに
もかかわらず、です。
日本のスーツアクターの演技力は、海外のハリウッドスターでさえも凌駕する
とまで言われています。
ハリウッドでは、そのようなアクションはスタントマンが担いますが、スタン
トマンには演技までは求められていません。
しかし日本のスーツアクターは、ただそこに立っているだけで「ヒーローとし
での演技」をしているのです。
いわゆる「シャキーン」というような効果音と共にヒーローが立っている姿を
想像できると思います。
日本で育っていれば、たとえ素人でもあの立ち姿を再現できると思いますが、
海外の人にはできないらしいです。
我々が子供の頃から見ている立ち姿は、実はどれほどのスーツアクターによる
緻密な演技の上に成り立っているかを思い知らされる一冊です。
Posted by ブクログ
実際のスーツアクターの方達の体験談などが多く載っていて読みやすかったです。前から特撮作品は好きだったのですが、この本を読んでまた別の視点から見ても面白いかもなと思いました。現在はYoutubeで配信中のバトルフィーバーJやオーレンジャーなどがあるのでそこら辺も注目していこうかなと。新しいことに気づかせてくれた素晴らしい一冊だと思います。
Posted by ブクログ
身内に仮面ライダー好きとウルトラ怪獣好きがいるので、ふと手に取った本。面白くなかったら途中でやめるつもりだったけど、面白くて最後まで読んでしまった。特撮ファンじゃなくても十分楽しめる。
苦労話ばかりではなく、外国との比較や、撮影手法や技術の進化、社会世相の中での変化など、とても興味深い。
古今東西、大人も子供もヒーローが大好き。これからも人々を魅了する作品を、そして世界に誇れる作品を生み出して欲しい
くれぐれも安全面は十分配慮して欲しい。プライドと根性だけで体当たりする時代ではないので。