作品一覧

  • 棄種たちの冬
    3.4
    1巻880円 (税込)
    災厄による滅亡を免れるため、人類が演算空間に移住した遠未来。棄てられた物理世界で生きる旧人類のシロとサエとショータは、黒のクランの暴力的な支配に怯えていた。一方、クーは安全な演算世界で倦んでいた。蓄積された体験を代謝する時間は、生きていると言えるのか。緩やかに滅びゆく世界で、生と死を問う
  • ハヤカワ新人賞2015試し読み冊子
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    第5回アガサ・クリスティー賞受賞作の清水杜氏彦『うそつき、うそつき』、第3回ハヤカワSFコンテスト受賞作の小川哲『ユートロニカのこちら側』、佳作受賞のつかいまこと『世界の涯ての夏』、以上3作のお試し版を収録。
  • 世界の涯ての夏
    3.2
    1巻726円 (税込)
    【第3回ハヤカワSFコンテスト佳作受賞作】 地球を浸食しながら巨大化する異次元存在〈涯て〉が出現した近未来。 ある夏の日、疎開先の離島で暮らす少年は、転入生の少女ミウと出会う。 ゆるやかな絶望を前に、ふたりは様々な出来事を通して思い出を増やしていく。 一方、終末世界で自分に価値を見いだせない3Dデザイナーのノイは、出自不明の3Dモデルを発見する。 その来歴は〈涯て〉と地球の「時間」に深く関係していた―― 現役ゲームデザイナーによる初小説。

ユーザーレビュー

  • 世界の涯ての夏

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    難しく書けば難しくできそうなことをライトに表現しているので読みやすい。あと、次元が複数あるわけではないので理解しやすい。もうちょっとノイのパートが多くてもよかったかな~

    0
    2021年03月18日
  • 棄種たちの冬

    Posted by ブクログ

    献本でいただきました
    初めて読む作家さんです。
    棄種と呼ばれる人達が住む世界は
    ナウシカの世界をイメージすると近いかも
    彼らが住む世界と、演算世界(こちらはマトリクスとかアバターなかんじ)
    この2つの世界がどう絡むのか
    「生きる」とはどんな意味があるのか

    もう少し長いお話になってもよかった

    0
    2017年04月07日
  • 棄種たちの冬

    Posted by ブクログ

    データ世界に移行した人類を描くSFは一つの定番ではありますが、そこから取り残された人々を描くSFはあまり見ない気がします。
    死ぬこと、そして命を継承すること、普遍的なテーマですね。

    0
    2017年01月28日
  • 世界の涯ての夏

    Posted by ブクログ

    終末好きとしては外せない。本作では緩やかな滅亡を予感させつつ、それでいて日常が維持されている、そんなややもすると中途半端とも言える状態が維持されている。それでいて、明るい未来があるわけではないという閉塞感もある。オチはまぁ途中である程度読めてしまうんですが、ラストの切り方は結構好きでした。

    0
    2015年11月29日
  • 世界の涯ての夏

    Posted by ブクログ

    なんとも表現し難い、というのが率直な感想。
    ひとつの結末を迎えたといえばそのとおりなのだが、何の出来事も起こっていないとも言える。

    気に入らなかった部分を先に挙げてしまうとすると、まずは文体。
    「〜だった」という過去形が多すぎて、リズム感が悪い。

    二つ目は構成。
    この作品は、少年と少女のパート、老人が懐古するパート、ゲームクリエイターのパートの3つから成り、場面転換が多い。
    それがやや苦痛だった。
    私はゲームクリエイターのパートは不要なのではないかと思う。
    書き方次第で、他の2つに集約できるはずだ。


    良かったのは、少年と少女のパートで、子供らしいワクワクとか、ドキドキが伝わってきたとこ

    0
    2020年10月07日

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