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災厄による滅亡を免れるため、人類が演算空間に移住した遠未来。棄てられた物理世界で生きる旧人類のシロとサエとショータは、黒のクランの暴力的な支配に怯えていた。一方、クーは安全な演算世界で倦んでいた。蓄積された体験を代謝する時間は、生きていると言えるのか。緩やかに滅びゆく世界で、生と死を問う
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Posted by ブクログ
献本でいただきました 初めて読む作家さんです。 棄種と呼ばれる人達が住む世界は ナウシカの世界をイメージすると近いかも 彼らが住む世界と、演算世界(こちらはマトリクスとかアバターなかんじ) この2つの世界がどう絡むのか 「生きる」とはどんな意味があるのか もう少し長いお話になってもよかった
データ世界に移行した人類を描くSFは一つの定番ではありますが、そこから取り残された人々を描くSFはあまり見ない気がします。 死ぬこと、そして命を継承すること、普遍的なテーマですね。
SF。 演算世界と物理世界。生と死。 世界観的にも文章的にも、暗い雰囲気が漂う。 一章の物理世界での冒険譚が、読みやすく面白い。 物理世界と演算世界のリンクが分かるシーンもなかなか良い。 ラストの三章にはあまり魅力を感じなかった。 テーマであると思われる、生と死の意味についても、わりとありきたりな回...続きを読む答に思えた。 ちょっと物足りない感じ。
最初の設定や前半の展開は面白かったが、途中からだれてきてしまった。もう少し短めの話になっていたら、良かったかも。。。
20200507_棄種たちの冬 「魂にパターンが読み取れるのなら、やつには……、計算された知性には俺たちの行く末もわかるんじゃないのか?生きるとは、生命とは最終的に何であるのかがわかって、その答えをもう出してしまったんじゃないのか?」 (中略) 「作られた知性は答えを得て、生命の行き着く先の、その...続きを読む向こうへ行ったんじゃないのか?俺たちには見えない、理解もできない、感じることさえできない在り方。俺たちは置いていかれ、棄てられてるんじゃないのか?俺たちみんな棄種なんじゃないのか?」 (中略) 「……俺は怖いんだ。俺たちが本当はもう終わっていることを知っている知性が、俺たちの右往左往している様をじっと見ていると思うと、恐ろしいんだ」
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