作品一覧

  • レオナルドの沈黙
    4.5
    1巻909円 (税込)
    「あなたが名前を挙げる人物を、ここから思念で殺してみせる」。怪しげな降霊会で、霊媒師が予告した殺人。宣言通り、その人物が、遠く離れた密室で首を吊って見つかった。美しき探偵・妹尾は、会の証言を基に謎を追うが、奇しくも第二の予告と殺人が達成され――。果たして霊媒師の力は本物か? 奇怪な不可能犯罪に挑む、前代未聞の本格ミステリ。
  • ラミア虐殺
    3.7
    1巻1,210円 (税込)
    吹雪に閉ざされた山荘で若い男の死体が発見される。だがそれは、続く惨劇の序曲に過ぎなかった。被害者が2人、3人と増える中で、残された者たちは互いに疑心暗鬼に陥る。彼らの精神状態が極限に達し、自らに眠る獣が牙を剥いた時、誰も予想し得なかった地獄絵図が繰り広げられる……。近年、旧著が続々と復刊される飛鳥部勝則の作品のうち、最恐の衝撃作が、20数年の時を経て待望の復刊!
  • 冬のスフィンクス
    3.3
    1巻660円 (税込)
    楯経介(たてけいすけ)には不思議な能力があった。眠りに就(つ)く前に絵を見ると、夢でその世界に入り込めるのだ。彫刻家、洲ノ木正吾(すのきしょうご)の作品世界に彷徨(さまよ)いこんだ楯を待っていたのは、奇怪な連続殺人事件だった! 猟銃で頭を撃たれた高名な画家、「開かずの間」に転がる首無し死体……。すべては夢なのか、それとも夢のような現実? 読者を迷宮世界に誘(いざな)う幻想ミステリーの傑作!
  • 砂漠の薔薇
    3.0
    1巻660円 (税込)
    荒れ果てた洋館で、学校の女王・竹中真利子が首なし死体で発見された! 同級生の奥本美奈は、死体を発見した画家・明石尚子と、事件の闇の部分へと踏み込んでゆく。洋館に越してきたイカれた彫刻家、自称刑事の謎めいた男――疑わしい人物ばかりが現れてきて……。鮎川賞作家が紡(つむ)ぎ出した、妖しくも美しく、せつない本格ミステリの悪魔的問題作!
  • バベル消滅
    -
    1巻1,155円 (税込)
    島の版画館で警備員として働く風見国彦は、毎日決まった時間に訪れるセーラー服の美少女に気づく。閉館までアントニスゾーンの版画『バベルの塔の崩壊』の前に立ちつくしている少女に、風見は興味を抱く。同じ頃、島では連続殺人事件が発生。殺人現場には必ず『バベルの塔』の絵が残されていた。事件の犯人は誰か、バベルに秘められたメッセージは何か、そして美少女との関係は? 自作の絵画と小説を融合させるという新しい試みで注目を集める作家の、ミステリ・マインド溢れる一作。

ユーザーレビュー

  • レオナルドの沈黙

    Posted by ブクログ

     コレクターとしても知られる元TVプロデューサーの清水大五郎の豪邸で開かれた降霊会。そこに霊媒師として呼ばれたのは、テレビの心霊番組などで話題になっている波紋京介で、家主の清水などは幽霊に否定的に懐疑的な考えを持っていて、彼のインチキを暴こうとするが、彼が語り出したのは、遠くにいる他者を思念で殺せる、というものだった。そしてその宣言通り、その降霊会で名の挙がった人物が死体として発見される――。

     異様な現場と異様な死体、解決の糸口すら掴める様子もなく、物語は後半まで進んでいって、本当に超常現象抜きで決着が付くのかな、と解決篇を読むと、確かに大風呂敷は畳まれていました。ただすっきりと綺麗な結末

    0
    2025年10月23日
  • ラミア虐殺

    Posted by ブクログ

     ある女性から依頼を受ける探偵、吹雪の山荘、クローズドサークルという本格ミステリーを思わせる導入から想像がつかない展開の連続と外連味マシマシながらも魅力的な世界観に思わず没頭し、明かされる『怪物』の正体と予測不可能なラストに打ちのめされた。

    0
    2025年04月30日
  • レオナルドの沈黙

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    降霊会で予言された2つの遠隔事件。果たしてサイコキネシスで2人は殺されたのか?

    結末を知ってしまえばなんでもないんだけど、してやられた感がすごかったのと、こうやって人は信じちゃうんだな、っていう。
    妹尾と影屋コンビは好き。

    0
    2025年10月19日
  • ラミア虐殺

    Posted by ブクログ

    なかなか手に入らなかった飛鳥部勝則作品!

    初めて読みましたが良かった!

    一筋縄にはいかないミステリーで、キャラクター造形も良く、とても約二十年前の作品だと思えなかった!

    ミステリーというよりジャンルは飛鳥部勝則。

    0
    2025年05月02日
  • ラミア虐殺

    Posted by ブクログ

    つい最近まで1万円前後で取引されていた絶版本
    「マジでやられたミステリーリスト」収集のラスボス

    まさか文庫本で復刊するとは思わなかった
    ありがとうございます!

    というわけで堕天使拷問刑に続けて飛鳥部勝則を手に取った
    やっぱ好きだわこの作家

    リスト作品を集めているときにタイトルと装丁から勝手にイメージしていたものと違って、内容も文章も馴染みやすい

    小さいトリックのいくつかは読んでいてピンときた
    メインのトリックは、まあ、やられました

    ラミア虐殺というか、全員虐殺なわけだけどw

    0
    2025年04月27日

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