宮ノ川顕の作品一覧

「宮ノ川顕」の「おとうとの木」「化身」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 化身
    3.5
    1巻638円 (税込)
    まさかこんなことになるとは思わなかった──。日常に厭き果てた男が南の島へと旅に出た。ジャングルで彼は池に落ち、出られなくなってしまう。耐え難い空腹感と闘いながら生き延びようとあがく彼の姿はやがて、少しずつ変化し始め……。孤独はここまで人を蝕むのか。圧倒的筆力で極限状態に陥った男の恐怖を描ききる。緻密な構成と端正な文章が高く評価された、第16回日本ホラー小説大賞大賞受賞作「化身」ほか2編を収録。
  • おとうとの木
    3.5
    1巻572円 (税込)
    子供時代を過ごした家の庭に生えているクヌギの木。土地を更地にし、念願のマイホームを建てることにした僕に、クヌギの木が語りかけた。「兄さん、僕だよ、アキオだよ」。木が、恐るべき取引を持ちかける――。
  • 斬首刀
    3.5
    1巻572円 (税込)
    茨城で農業を学ぶ風子の前に現れた雷太は、筑波山に隠された原爆を捜していた。彼には、江戸末期に尊皇攘夷を標榜した田中愿蔵が乗り移っていた。風子は異界への入口を掴んだ彼らの暴走を止められるか!!

ユーザーレビュー

  • おとうとの木

    Posted by ブクログ

    僕のホラー小説の歴史、1冊目であるホラー大賞受賞作『化身』の著者の受賞第一作。
    前作同様、雰囲気から僕の好きなものだった。
    この感覚を言葉で表すのは難しいんだけど、強いて言うならば、
    客観視でもなければ感情移入して入り込んでいるわけでもなく、物語の世界のさらに奥で展開を見守っているような、そんな感じ。
    神聖な雰囲気が上手いこと効いて、美しさや哀しさ、おぞましさが際立っていた。

    0
    2011年09月26日
  • 化身

    Posted by ブクログ

    面白かったー。かなり自分好みな作品。
    「化身」「雷魚」「幸せという名のインコ」3作品の短篇集。
    特に「化身」はイメージしていた意味合いが異なっていて、それが新鮮に楽しめた。
    あと「幸せという名のインコ」、ある一言でゾクッーーーーってして、かなり衝撃的な作品だった。
    自分とはすごく相性のいい作品で久々に楽しめたかな。

    0
    2013年12月31日
  • 化身

    Posted by ブクログ

    第16回日本ホラー小説大賞大賞受賞作『化身』!その他に『雷魚』『幸せという名のインコ』収録!『化身』が面白かった!個人的には『雷魚』は微妙だった!『幸せという名のインコ』は後半ゾクッとする感じが良かった!全体的に面白い本!

    0
    2012年07月26日
  • 斬首刀

    Posted by ブクログ

    不思議な余韻を残す話だったなぁ・・・。作者の宮ノ川さんから「エンタメを強く意識した」と聞いていたけど、そんな感じでもなく。。。相変わらず、読みやすく、美しい文章なので、私の思うエンタメとは違うだけかもしれないけど。でも、今までの2作とはあきらかに違う感じではある。登場人物(犬含むw)が魅力的ですね。会話が多い感じ。戦争を取り入れた作品は、どうしても重くなる。そして、やっぱり苦手。暗い気持ちになる。でも、いろんなことを考えさせられる。やっぱり、静かな月の光を感じるところは、宮ノ川さんらしいかな。応援したい作家さんです。

    0
    2011年12月25日
  • 化身

    Posted by ブクログ

    2011/11/01。日本ホラー小説大賞の大賞受賞作『化身』ほか二編収録。
    『化身』は面白かった!文章を読みながら頭に浮かんでくるイメージを楽しめたし、あまり怖いという感じは無かったけど引き込まれました。不思議な話です。
    三話目の『幸せという名のインコ』は、結末はなんとなく予想がついてしまったけど、起承転結コンパクトにまとまっていて好きです。世にも奇妙な物語とかで映像化されたらもっと怖さを楽しめるかも?インコに演技させるのは難しいかな。
    それにしても日本ホラー小説大賞って開催回によって怖さまちまちですね。

    0
    2011年11月02日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!