宮ノ川顕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ最近のハードなホラーが好きな人には駄目だと思う。表題作のタイトルはグロテスクな描写や自分の体が変容する恐怖を期待させるが、そういうものは何も無い。描写力はあるがグロテスクでなく綺麗と感じさせるものだし、恐怖でなく楽しい感じだ。逆に、最初から楽しいものを期待して買うと表題作は楽しめると思う。他の二つについて。表題作で見られた発想の良さが少しでも感じられる第2編・3編を期待してたらあてが外れた。どこかで読んだようなありふれた話で、がっかりした。でも筆力は相当なものなので、安心して読める。文庫版で気楽に読むには良いかもしれない。
・「化身」
特殊な環境に遭難した主人公が、日々を生きる中、体が -
Posted by ブクログ
前作「化身」が最高にゾクゾク、ブルブルとさせてくれた秀逸な
ホラーで新作をごっつ楽しみにしていた新鋭な作家さん。
とうとう新作出ますたー...ということで他の積本を尻目に
優先度マックスで読書開始。
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あー...こっちの路線なのかぁ。強いて言えば、その「化身」に収録
されていた別の作品「幸せという名のインコ」に近い雰囲気ですかね。
「化身」で見られたような異常な状況かつ、異端の発想で繰り広げられる
脳内サイケデリックなあの感覚を味わう作品ではなかったス。
まぁ、長編ってこともあるし、そもそも「化身」を期待していた訳では
ないんですが...個人的な想い