あらすじ
茨城で農業を学ぶ風子の前に現れた雷太は、筑波山に隠された原爆を捜していた。彼には、江戸末期に尊皇攘夷を標榜した田中愿蔵が乗り移っていた。風子は異界への入口を掴んだ彼らの暴走を止められるか!!
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Posted by ブクログ
不思議な余韻を残す話だったなぁ・・・。作者の宮ノ川さんから「エンタメを強く意識した」と聞いていたけど、そんな感じでもなく。。。相変わらず、読みやすく、美しい文章なので、私の思うエンタメとは違うだけかもしれないけど。でも、今までの2作とはあきらかに違う感じではある。登場人物(犬含むw)が魅力的ですね。会話が多い感じ。戦争を取り入れた作品は、どうしても重くなる。そして、やっぱり苦手。暗い気持ちになる。でも、いろんなことを考えさせられる。やっぱり、静かな月の光を感じるところは、宮ノ川さんらしいかな。応援したい作家さんです。