伊豫谷登士翁の作品一覧
「伊豫谷登士翁」の「グローバリゼーション ──移動から現代を読みとく」「グローバリゼーションとは何か」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「伊豫谷登士翁」の「グローバリゼーション ──移動から現代を読みとく」「グローバリゼーションとは何か」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
3章の地図を土台にしたグローバル論はとても面白かった。グローバル化の実践される舞台は、政策などといった具体的な場を通じて、であって決して空中の抽象的な場で為されているわけではない。
他にも5章において、生命の再生産過程に市場が侵入してきているため資本がナショナルな制約を受けることがなくなった。確かにこの「生命」という分野にまで完全に市場が入ってきたことによって、功罪はあるだろう。けど、何が問題かというとこの人が指摘しているように「グローバル化時代の新しい貧困の形は排除」である、ということ。
そしてその排除、アクセスできないことの原因は個人に帰する。
生命の再生産過程によって利益を得る人もい
Posted by ブクログ
政治学、経済学、社会学・・・すべての社会科学を学ぶ人が一度は触れるグローバリゼーション。その導入本としてはベスト。
グローバリゼーションは単に、ヒト・モノ・カネの国境を超える移動ではない。もしそうだとしたら、20世紀初頭の帝国時代の英国の植民地化政策のよほど「グローバリゼーション」だと言える。
現代のグローバリゼーションとは、多国籍企業とそこで働く人々の目的を最大化するイデオロギー的なものである。彼らに取って自分達の行動を抑制しようとする規制は妨げ以外のなにものでもない。あらゆる手段で、規制や自分達にとって不利な政策を排除する。その力は、最大の力を持っていた国家権力よりも強大だ。
その帰
Posted by ブクログ
尊敬する(!)、伊豫谷先生が書かれた本。
え〜と、いつもゼミでお世話になってます。
僕が国際社会学やグローバリゼーション研究といったものに関心を向けさせてくれたきっかけの本です。これを読んでこの伊豫谷ゼミに入ろうと思った、ある意味とても思い入れのある本です。
ただ、内容的にはやはり詰め込みすぎな感は否めないです。もちろんそれだけ課題・テーマが山積しているということですが。グローバリゼーションを単なる経済学的タームに矮小化してしまったり、いわゆるアメリカナイゼーションと置き換えてしまう言説というのが昨今多く見られますが、そのように考えてる人にぜひ読んでほしい。そんな単純なもんじゃないです。