小川眞の作品一覧
「小川眞」の「キノコの教え」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小川眞」の「キノコの教え」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
キノコの世界がこんなに奥深いものだとは!
1 日陰者のつぶやき
うらぶれたタイトルの印象とは全く違う。
菌類(キノコ)がどう進化してきたかという壮大なお話。
キノコの生態についても、コンパクトに解説してある。
2 これ食べられますか
キノコが有毒かどうかを見分ける考え方は・・・
ルールがないという一言に尽きるらしい。
それ以外にも、キノコが重金属や岩を「食べる」、つまり吸収してしまうことにもびっくり。
最近話題のセシウム汚染の話も出てくる。
筆者は野生のキノコには相当長期間食べないようにと警告している。
しかし、そのキノコが、放射性物質を地中深くに浸透しないようにしているという指摘も重要だ
Posted by ブクログ
菌糸の細胞膜はキチンが主成分。卵菌類やツボカビ類は水の中で藻類や原生動物に寄生していた。生物が陸上に上がると、接合菌が現れた。子嚢菌の祖先がシアノバクテリアを取り込んで共生し、地衣類を形成した。担子菌が増え始めたのは、針葉樹が現れるジュラ紀の頃と思われるが、キノコの化石が出てくるのは白亜紀以降。子嚢菌は腐りやすいものにつくものが多く、動物の寄生菌も多い。担子菌のほとんどは腐生菌と共生菌。
葉の表面が白くなるのは、細菌や酵母、カビの軟腐によるもの。リグニンまで完全に分解できるのは、担子菌のハラタケ目や腹菌類のみ。針葉樹材はセルロースだけを分解する褐色腐朽になりやすく、広葉樹材はリグニンも分解す