値引き作品
作品一覧
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3.5
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ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ずっと読んでみたかった古典の名作。
『最上階の殺人』を読んで、阿津川辰海さんの書評のおかげで「堅そうに見えて実は笑える」という印象になったアントニイ・バークリー。
犯罪研究会のメンバーが全員の前で1人ずつ推理を披露していく。
名探偵気取りで自分に酔って発するセリフや、指を突き刺して大げさなポーズで犯人を指名したり、真面目そうに見せて結構ユーモラス。
大真面目に何とも笑える結論を出してしまう人もいて、もし自分がその場にいたら絶対に笑いを堪えきれずに吹き出してしまう。
ラストもその時のみんなの顔を想像するとジワジワくる。
読んでいて三谷幸喜さん脚本の『12人の優しい日本人』を思い出した。裁 -
Posted by ブクログ
古典の名作。
紳士淑女のための限定された推理倶楽部の会員たちが、日替わりで自分の推理を述べてくので、探偵小説の醍醐味であるクライマックスが6度も楽しめる。
これはなかなか探偵小説を読む人への挑戦とも言える試みではないかな。ただ探偵役の推理を鵜呑みにするのではなく、その実証性や証拠の有用性を検証することが、冤罪や間違った推理を見破ることになる。
各探偵たちの得意げに述べる推理が楽しくて、状況証拠でしかないような根拠で推理を進めていても、そうなのかー!じゃあそいつが犯人なんだな!って毎回思ってしまうからおもしろい。
誰かに話したくなるような推理小説であると思う。