作品一覧

  • 昭和の軍閥
    -
    1巻1,100円 (税込)
    政治腐敗や深刻な不況に揺らぐ昭和初期、充満する憤懣は改革、革命の熱気を醸成した。軍部には「世論ニ惑ハズ政治ニ拘ラズ」(軍人勅諭)の伝説を覆えさんとする軍人が現れ、軍閥を形成する。皇道派対統制派、幕僚対青年将校等の対立を内に蔵しつつも、彼らは軍の枠を超え出て国家を掌握。日本を支配し、破滅へと猛進した昭和軍閥の生成とその実態を探る。
  • 二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 [増補改版]
    3.6
    1巻858円 (税込)
    昭和十一年二月二十六日、降りしきる雪を蹴って決行された青年将校たちのクーデターの結果は全員処刑により終った。本書は、多くの資料によって事件の経過を再現し、彼らが意図した「昭和維新」「尊王攘夷」の意味を探り、軍隊のもつ統帥権意識を解釈の軸として、昭和初期からの農村の疲弊に喘ぐ社会との反応、軍部の政治への結合と進出の過程を追う。なお、改版に当り「命令・服従」という日本軍隊の特性について増補・加筆する。

ユーザーレビュー

  • 二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 [増補改版]

    Posted by ブクログ

    二・二六事件に関する書籍では最もロングセラーだろう。事件の全貌とその思想的背景をまとめた良著。

    新型コロナウイルスに関するニュースばかりの2月26日、久々に久々に二・二六事件に関連した本を読もうと随分昔に読んだ1冊を再読。

    あらためて読んで本書の内容の的確さを強く感じる。おそらく事件を扱った書籍の中で一番のロングセラーだろう。

    同期があるから行動が許されるというわけではないが、青年将校の思想は極めて純粋である。特に農村の疲弊と徴兵、富国強兵のしわ寄せの来る兵士の実情を知る隊附将校。天保銭に代表される軍閥と対照的。

    本書で象徴的なのは事件を一言でまとめた言葉。
    「結果的にいえば二・二六事

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    2020年02月27日
  • 二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 [増補改版]

    Posted by ブクログ

    改定を重ねているとはいえ、内容の理解はやや難しかった。
    特に事前の知識が薄く、序盤の事件の推移を
    理解しきれなかった印象がある。
    しかし六章にて追求される青年将校側の動機については
    非常に興味深く読むことができ、
    また処刑時に彼らが残した言葉は深く染み入るものがある。
    補章の内容も踏まえ、自分とそう年も変わらない
    彼らが起こしたこの事件、時代、背景を、
    より深く理解したい気にさせられた。

    0
    2013年02月11日
  • 二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 [増補改版]

    Posted by ブクログ

    この本を読んでいる途中、
    平成25年正月、
    226事件の舞台となる地区を散歩した。

    九段下から靖国神社、
    イギリス大使館、半蔵門、四ツ谷駅、迎賓館、赤坂、山王日枝神社、
    溜池、アメリカ大使館、霞が関、そんな順序だった。

    歩いたお陰で、事件エリアの地図が頭に入り、本の理解の一助となった。

    幕僚派、青年将校、軍事参議官、陸軍省、参謀本部などそれぞれに属す軍人、数人の民間人、それぞれの人の事件に対する立ち位置が、よくわかった。

    20代前半のころ、映画「226」を見た。
    本を読んだ今、もう一度、「226」を見たいと思う。

    0
    2013年02月02日
  • 二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 [増補改版]

    Posted by ブクログ

    みすず書房で現代史の史料編纂に携わってきた著者が二・二六事件について前史から収束までをまとめた作品。
    事件を起こした青年将校たちの手記や省部・参謀本部の日記などを通して事件の周辺人物が局面ごとに何を考えていたのかを丹念に追っている。
    また昭和初期の陸軍内の派閥争いや青年将校が「昭和維新」を求めた心情的背景を描き出し、
    単なる「皇道派のクーデター」という歴史的事件としてだけではなく当時の軍人のあり方といったものが伝わってくる。
    特に自分たちの部下とともに死地へ赴くという軍隊特有の苦悩からの救いを求めて天皇への信仰が隊付将校の中で深まっていくという分析や
    軍隊の擬似家族的な構造の中で陸軍の若きエリ

    0
    2013年01月19日
  • 二・二六事件 「昭和維新」の思想と行動 [増補改版]

    Posted by ブクログ

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    2011年04月06日

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