作品一覧

  • エネルギー転換の経済効果
    3.0
    1巻550円 (税込)
    脱原発と再生可能エネルギーへの転換は、電力料金の値上げによって日本経済に悪影響を及ぼすのか。複数の具体的な転換シナリオを想定し、それぞれのコストと、雇用と経済への影響を試算。産業構造転換への道筋も提示する。不況にあえぐ今こそ、転換が経済を活性化させ、豊かで安心・安全な社会構築の切り札になることを示す。

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  • 金融緩和の罠
    3.8
    1巻748円 (税込)
    アベノミクスでにわかに注目をあびる金融緩和政策。しかし、「日銀が大量にマネーを供給すれば、景気が回復する」というのは机上の空論だ。「失われた20年」をもたらした本当の理由を覆い隠し、かりそめのバブルを引き起こすだけではないか。しかも副作用の大きさは計り知れない。国債の信用喪失に始まる金融危機、制御困難なインフレなど、さまざまなリスクを第一線のエコノミスト・経済学者らが、哲学者と徹底的に討論。金融緩和の落とし穴を見極め、真の日本経済再生への道筋を描き出す!【目次】はじめに 萱野稔人/第一章 ミクロの現場を無視したリフレ政策 藻谷浩介×萱野稔人/第二章 積極緩和の長期化がもたらす副作用 河野龍太郎×萱野稔人/第三章 お金への欲望に金融緩和は勝てない 小野善康×萱野稔人/おわりに 萱野稔人
  • 消費低迷と日本経済
    4.0
    1巻799円 (税込)
    雇用条件の悪化、格差、国債累積……、現代の日本が抱える深刻な問題の根源は、すべて「人々が消費をしないこと」にある。株価や地価が高騰する一方で、なぜ私たちは豊かになれないのか。停滞のすべての謎を解き明かす決定的処方箋。
  • 不況のメカニズム ケインズ『一般理論』から新たな「不況動学」へ
    4.0
    1巻858円 (税込)
    長期にわたった景気の低迷に対して、小泉内閣が行った「構造改革」は有効な措置といえるのか。経済学者間の意見は対立し続け、経済学への信頼までも揺らいでいる。ケインズは一九三〇年代の世界不況を目の当たりにして主著『雇用・利子および貨幣の一般理論』を執筆した。本書はその欠陥も明らかにしつつ、ケインズが論証することに失敗した「不況のメカニズム」を提示し、現代の経済政策のあり方を問うものである。
  • 成熟社会の経済学 ――長期不況をどう克服するか
    -
    1巻858円 (税込)
    需要が慢性的に不足して生産力が余り、それが失業を生み続ける現在の日本経済。これまでの経済政策はどこが問題なのか。新しい危機にはいかに対応すべきなのか。新古典派経済学の欺瞞をあばき、ケインズ経済学の限界を打破する、画期的な新しい経済学のススメ。閉塞状況を乗り越え、楽しく安全で豊かな国へと変貌するための処方箋。

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  • 資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く
    4.2
    1巻902円 (税込)
    順調に成長を続けた日米欧経済はなぜ長期停滞や格差拡大に陥ったのか。従来の経済学ではうまく説明できない。本書ではお金や富の保有願望=「資産選好」に注目し、経済が豊かになるにつれて人々の興味が消費から蓄財に向かい、経済構造が大きく変貌した経緯を解明。高度成長期を支えた従来型の金融緩和や構造改革、減税やバラマキ、教育方針が、今では無意味か逆効果であることを明らかにし、低成長時代の経済政策を提言する。

ユーザーレビュー

  • 資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く

    Posted by ブクログ

    方程式をもとになぜ日本が長期のデフレ状況になっているかを説明している。
    キーワードは資産選好。生産能力が十分にあり、最低限の生活をするのであれば他の国に比べても相対的に低コストで賄えるようになった日本。まさに成熟経済であるが、今日のマクロ経済学(ケインズ経済学)は供給に対して需要が見込まれる前提で理論が組み立てられてきた。つまり、とりあえず公共投資をしたり、貨幣供給にて国民所得を上げることでデフレを改善・失業をなくせるとしてきた。
    対して、今の成熟経済である日本でおなじ経済政策をしたとしても効果は薄い。意味のない公共投資やお金のバラマキではデフレを改善できない。このことを方程式を使い、説明して

    0
    2024年03月17日
  • 資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く

    Posted by ブクログ

    この本の中で紹介されている経済学は、従来の経済学とは違い、資産選好という概念を中心にしています。
    これは、預金や債券や株式や投資信託などの金融資産を保有すること自体に快感を感じることです。
    この資産選好が強過ぎると、今の日本のように経済がうまく回らなくなるということだそうです。

    0
    2023年03月23日
  • 資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く

    Posted by ブクログ

    旧来の「成長経済」を説明する経済理論ではなく、現在の先進国における「成熟経済」を説明する経済理論が必要である、という話。

    人々が所得を「現在の消費」と「将来の消費=貯蓄」に振り分けるというのが伝統的な経済理論であるが、成熟経済における貯蓄には
    「資産が増えるからカネをたくさん持っているという満足感(資産選好)も得られる」
    という性格があるので、旧来の財政・金融政策によって好景気をつくり出そうとしても金が貯蓄に回されてしまい、金持ちはより金持ちになって格差は拡大するし、政策効果も得られない。

    そのように成熟経済を理論的に説明しながら、政策提言をしている一冊である。とても説得力がある。
    難点が

    0
    2022年11月12日
  • 資本主義の方程式 経済停滞と格差拡大の謎を解く

    Posted by ブクログ

    成長経済と成熟経済の違いがよく分かった。成長経済を前提とした昔の経済理論は現代の日本には適用できないという点は納得できる。
    4章までは分かりやすかったが、5章の国際競争の話は納得がいかない。今の円安は説明できないのではないか。
    6章の政策提言はやや中途半端に感じる。正解がないのだろうが、
    ・再分配政策をもっと突き詰める(ベイシックインカムも有効かもしれない)
    ・軍備や防災などに国家予算を投入する点も深く検討する
    ・大きな政府と小さな政府のどっちが良いのかもっと突き詰める
    ・政治家は言えないので、金持ちからもっと税金を取る方策を深く検討する
    など、もっとページを割いて書けるのではないかと感じた。

    0
    2022年06月27日
  • 金融緩和の罠

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    河野龍太郎さんのインタビューを新聞で読んで、この方の本を読んでみたいと思い、この本に辿り着く。

    この本は、萱野稔人(津田塾大教授)が、安倍政権で推し進める金融緩和に反対意見を主張する3名、藻谷浩介氏(日本総研主席研究員)・河野龍太郎(BNPパリバ経済調査本部長)・小野喜康(阪大教授)とそれぞれ対談した内容がまとめられている。

    感想。とっても面白い。読んで良かった。

    備忘録。
    ①藻谷氏の見解
    ・リフレ論は「供給されたお金は必ず消費される」という前提に立っている。それは現実と乖離している。
    ・バブル崩壊以降の日本の景気低迷は、貨幣供給量不足が引き起こしたのではなく、モノの需要不足によるものだ

    0
    2015年01月16日

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