<忘備録・ネタバレあり>
私が憧れている人。
30代前半くらいのときに書いたものなのに、思慮深くて感性が豊かで研ぎ澄まされ、言語化能力も高くて驚いた。
自分とよく向き合い、自分自身のこと、自分は何が好きかをよく理解している。私なんて未だにわからないのに…
逃げずに内観し、乗り越えて、どんどん自分と仲良くなれている人なのだなとかんじた。
一貫して「自分は自分でいたい」という芯を感じた。自分のことがあまり好きではなく、常に「あの人のようになりたい」と思っている自分との格の違いに愕然とする。
そもそも「人と比べたり負けたくないと思ったことがなく、ただ自分自身にだけ負けたくなかった」、といえるところがすごい。元々の性分もあるだろうけど、読んでいくと母親の教えも影響しているんだろうな。「一番じゃなくていいから、あなたのベストを尽くしなさい」素敵な言葉。
柔らかいけど芯があるたくさんの豊かな思考、文章に触れることができて、とても嬉しい。
いつか聴いたラジオで「体に馴染んだものがすき。新品の普段着ぽくない衣装もあえて着て家事などし、自分になじむようにしておく」みたいなことを言っていた。ほんとうに自分の軸がしっかりしている。私なんか新品が大好きだよ・・・(新品の手帳とか、書くのを躊躇するタイプ)
全然違うステージにいる私は、この本を読んで言語化力をつけていきたいなと思った。
あと、作中にでてくる「ラブ・レターズ」という舞台を観てみたい。とても観たい。今年の目標。
▼印象に残った文章
・(自分にとって文章を書くということは)懺悔と浄化
・スランプの報酬は「自分とちゃんと向き合った自分」になっているということ。前より、自分と仲良くなっているということ。これ、すごい贈り物だと思いませんか?
・私は、本当に一度も、「あの人に負けたくない」と思ったことがないのだ。誰かと競うという意識が、最初から欠落していた。私の性分なんだろうなとも思う。ただひとつ、自分に負けたくなかった。自分の中にいるもうひとりの弱くてずるい、自分に。自分に対して、胸を張っていられる自分でいたかった。
・私の中には10歳のころの自分が住んでいて、悩んだり、迷ったりするとふいに思い出すのだ。あのころの自分が嫌いだった大人、になっていないだろうかと。
・不思議なのは、自分を所有すると、他の物や人を「所有」したいとは思わなくなることだ…と私は思う。なんとも不思議な「所有」の法則。私は自分自身でいたい。
・人間は、たくさんの煩悩に日々踊らされているので、ばかなことで悩んだり、浮かれたり。だけど動物たちは、もっともっと本能で知っているのだ。幸せというものが、何なのかを。本当の優しさとは、何なのか。