作品一覧

  • 巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災
    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    福岡伸一氏推薦! 生命は大きく変わらないように絶えず小さく変わっている。生態系という動的平衡は大激変から回復できるのか。物言わぬ生きものたちが問う「復興とは何か」。2011年3月11日に東北を襲った巨大津波は、生き残った動植物の生息地をも激変させた。死滅するカエルの卵、真夏に枯れゆく木々、姿を消した絶滅危惧種のトンボたち……。しかし津波の影響がかつてない規模になったのは、人間による隙間のない土地利用が原因だった。「復興」の名のもと、急速に進む土木事業は、本当に東北の「豊かな自然」を回復できるのか。震災直後から生きものたちの消息を追って東北全域を奔走した著者が問う「真の復興とは」。(ブルーバックス・2012年4月刊)
  • くらべてわかる 昆虫
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 識別ポイントがわかりやすいと好評の「くらべてわかる」図鑑に昆虫編が登場! 広く昆虫をテーマにしているため、日本の昆虫の全体像がつかめる一方で、種類を絞っているので、子どもから大人まで圧倒的に初心者にもやさしい図鑑です。 極めて種類が多く、膨大な数になる昆虫の中から、身近に出会う頻度が非常に高い約750種を厳選、その見分け方をご紹介。 見開きページでよく似た種類が並んでいるので識別点が一目瞭然。 この一冊で、見方の基本がわかります。 <内容紹介> 巻頭: 用語解説/昆虫観察の知識・基本10/昆虫写真を撮ろう/観察・撮影のポイント/昆虫に会いに行こう/問い合わせの多い虫 身近な虫: アゲハチョウのなかま/白いチョウ・黄色いチョウ/青いシジミチョウのなかま/オレンジのチョウ /目玉模様のあるチョウ/白黒のチョウ/セセリチョウのなかま/ハチドリに似た虫/晩秋の公園で出会う虫/草原で出会うバッタ/カマキリのなかま/セミのなかま/テントウムシのなかま/シオカラトンボのなかま/アカトンボ・赤いトンボ/アリのなかま/ミツバチのなかま/スズメバチ・アシナガバチのなかま/ハチと、そっくりな虫/他の地域からやってきた虫/ゴキブリと、恐がられる虫/刺す虫・かゆくなる虫/クモのなかま/油・貝殻・軍配・虫!?/家庭菜園で見かける虫/田んぼの畦で見かける虫/害虫と呼ばれる虫/森林害虫と呼ばれる虫 里山の虫: ヤママユガのなかま/シタバガのなかま/枯れ葉にそっくりなガ/かわいいハチ・美しいハチ/狩りバチのなかま/スズムシ・コオロギのなかま/キリギリス・ツユムシのなかま/ナナフシのなかま/虫を捕らえる虫/カメムシのなかま/ユニークなカメムシのなかま/カブトムシと、変わったクワガタムシ/大きなクワガタムシ/樹液に集まる虫/コガネムシのなかま/ハンミョウのなかま/マイマイカブリ・オサムシのなかま/ゴミムシダマシ・ゴミムシのなかま/タマムシと、よく似た虫/カミキリムシと、よく似た虫/オトシブミのなかま/ゾウムシのなかま/ハムシのなかま/ホタルのなかま/黄色と黒のトンボ/爽やかな色のヤンマ/繊細なイトトンボのなかま/カワトンボのなかまvカゲロウと名のつく虫 珍しい虫: 春に姿を現すチョウ/水を吸いに来るチョウ/高原で出会うチョウ/ミドリシジミのなかま/美麗な虫・輝く虫/奇抜な姿をした虫/青く輝くクワガタムシ/ゲンゴロウのなかま/水中で暮らすカメムシのなかま/夜の浜辺で見かける虫/昼の浜辺で見かける虫/絶滅が心配される虫/南国で出会える虫/高山で出会えるチョウ 特集: ヤツデに集まるハナアブのなかま/カマキリの卵鞘くらべ/セミの脱け殻くらべ/どれも同じテントウムシ/翅に色のついたトンボ/アリの巣で育つ虫と、アリと名のつく虫/縄張りを張るクマバチ/ハチの巣くらべ/刺さないハチ!? キバチとハバチ/森で暮らすゴキブリ/かぶれるコウチュウ/濡れ衣の虫たち/石の下にいる虫/イネの害虫になるヨコバイとカメムシ/秋に家屋内に入ってくるカメムシ/クワガタムシと間違われる虫/ドングリから出てくる虫/ぺったんこでかっこいい虫/ホタルと名のつく虫/この虫はトンボ!?/「小ささ」を表す言葉を名にしたゲンゴロウたち/カマキリと名のつく虫/北国の宝石オサムシ
  • フォト・レポート 里山危機 東北からの報告
    3.0
    1巻979円 (税込)
    栗林に群生するカタクリ,斎藤茂吉の好んだオキナグサのある風景….失われようとしているのは生物多様性だけか? 土地の生産力を最大限に引き出して利用されてきた自然環境――数十年来,東北の地を調査してきた著者が里山を再定義.数々の風景写真と静かで熱い言葉で,民族知としての文化の重要性を語る.オールカラー

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ユーザーレビュー

  • 巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災

    Posted by ブクログ

    主に昆虫と植物への影響を調査したもの。東北太平洋沿岸のトンボの生息地、復活を願っていますが、なかなか難しいのが現実のようです。

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    2018年10月09日
  • 巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災

    Posted by ブクログ

    読み進めるにつれて、著者が被災地に配慮してあえてオブラートに包んでいる“本当の意図”がいろいろな行間から滲み出てくるような気がしてならなかった。

    東北地方の海岸線には、防風や防砂、そして景観維持目的でクロマツが多く植えられていた。緑が濃いその景観は、一見、豊かな自然が残されているように見える。しかし、本当の自然界-東北地方に本来生息すべき動植物の眼から見た場合、クロマツだけが勢力を広げ繁殖するのは「人間の作為」によるしかありえず、ある意味自然に反した姿だ。

    「多くの動植物の絶滅が心配される状況は、津波だけによって引き起こされたものではなかった。『この程度なら大丈夫』という小さな開発が重ねら

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    2015年11月13日
  • 巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災

    Posted by ブクログ

    津波による被害の報告という内容以前に,ナチュラリストがどんな視点でフィールドとそこにする生物を見ているのかがよく分かって興味深かった.
    読むまでは気付かなかったが,津波による物理的な力だけでなく,水圏の塩分濃度が高くなることによって,生息できない・卵が孵化しないといった影響が出ることが分かった.考えれば当たり前なのだが.
    また,著者が本書の中で,「人間の開発(農業関係も含む)によって生息地がちりぢりになったことで,(そうでなければ移入によって回復したであろう)生態系の回復する見込みが低くなった」という点を何度も強調していた.津波自体は自然災害であるものの,人間活動が生態系の頑強性・脆弱性に大き

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    2013年04月19日
  • 巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    山形県を中心に活動されている写真家の永幡嘉之さんによる、東日本大震災の津波被災地の生き物たちの報告。

    昨年の大津波では、砂浜や松林が消滅し、内陸にまで海水が到達した地点が数多く見られたが、報道は人間の生活が中心で(当然といえば当然だが)、津波被災地の人間以外の生き物たちの様子についてはほとんど触れられてこなかった。ときに福島第一原発事故の影響で立ち入り禁止区域に指定された地域における、ペットや家畜の惨状を伝え聞くことはあっても、それ以外の被災地における生き物の様子については、あまりに情報が乏しかった。

    あれだけの大津波が各地を襲い、産業が壊滅的なダメージを受けたのはもちろんだけれども、では

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    2012年07月08日
  • 巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災

    Posted by ブクログ

    東日本大震災が生態系に与えた影響をいち早く、かつ分かりやすく。(写真が多いのが特に分かりやすい)記した本。著者が意見を表明する時は非常に慎重な表現を選んでおり、自然関係の本にありがちなヒステリックな決め付けがないのも好感をもてる。

    自然保護と住民の暮らしのどちらを優先すべきかは非常に難しい問題なのだけど、著者も触れている通り、東日本大震災の後の復旧事業に関しては「復旧」ばかりが優先されて自然保護は後回しにされがちだ。この本を読み、自然保護と住民の暮らしのバランスについて考えを巡らせることも必要だろうと思う。

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    2012年12月15日

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