作品一覧

  • 水中考古学 クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで
    3.6
    1巻880円 (税込)
    水中考古学とは、水面下の遺跡や沈没船を対象とする考古学の一分野である。これまで、欧米の研究チームがクレオパトラ宮殿やタイタニック号を発見し、中国・韓国も国を挙げて沈船調査に取り組んでいる。日本でも、長崎の元寇船調査を中心に、国内の体制が徐々に整えられつつある。著者自身、千葉県沖に眠る幻の黒船を発見し、今も調査を続けている。本書では、自身の体験も織り交ぜながら、探検と研究の現場に迫る。
  • 海の底の考古学 水中に眠る財宝と文化遺産、そして過去からのメッセージ
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 沈没したタイタニック号の捜索、海底に沈む古代エジプトのクレオパトラ女王の宮殿、財宝を積んだまま沈んだカリブ海の海賊船など、海底に眠る文化遺産や沈没船にまつわる興味深いエピソード40編を、水中考古学者の井上たかひこ氏がセレクト。

ユーザーレビュー

  • 水中考古学 クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで

    Posted by ブクログ

    今年6月に40周年記念行事の一つとして英国南部旅行に出かけたが、その目的の一つがポーツマスにある新設の「メアリーローズ・ミュージアム」を訪れる事であった。同館の中にあるガラス張りの1室には、470年前に建造された全長45mの発掘された同船の躯体が、ポリエチレン・グリコール溶剤で吹付け処理された上で巨大なダクトで乾燥処理されながら保存されていた。我々は幾つもの小さなガラス窓から全貌を見るのだが、その迫力には殊のほか圧倒された。その理由は、本件で紹介する井上たかひこさんとの出会いがあったからである。

    大半の方は、「水中考古学」という言葉に馴染みが無いのではなかろうか?
    水中考古学とは、遺跡・遺物

    0
    2016年09月17日
  • 水中考古学 クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで

    Posted by ブクログ

    簡単には行けない場所の話を聞くのが好き笑 シュノーケリングですらろくに潜れない自分からすれば、海底遺跡はまさに夢のような場所である。

    水中考古学者である著者が、海底遺跡及びその調査方法を順次解説。水中考古学を修得すべく、アメリカの大学に留学。卒業後は恩師のよしみで調査に携わり、徐々にそのフィールドを広げていく。大学に最精鋭の調査チーム、そして海底遺跡…夢のような場所に自ら行く、ではなく飛び込む人生ですか…!


    ・第一章: ツタンカーメン王への積荷
    ’82年トルコ海域。ツタンカーメン王時代の、王家への寄贈品を積んだ船が発見される。鳥肌なのが、ある遺物の発見場所から沈没年代(紀元前1,300年

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    2022年09月27日
  • 水中考古学 クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで

    Posted by ブクログ

    海賊、トレジャーハント、というようなロマンチックな切り口から楽しむこともできる新書だが、それだけではなく知的好奇心を満たしてくれる。

    世界中の海底に沈没した船の調査で、日本の肥前焼が出土するその分布から中世・近世の交易ルートをたどる等々、学問的切り口から見ても硬派な一冊である。

    伊万里湾の海底に沈む元の船の碇が横たわる向きから、「神風」の風向きが推測出来る等々、非常に面白いと感じた。

    0
    2022年04月27日
  • 水中考古学 クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで

    Posted by ブクログ

    一攫千金を狙って沈没船の金銀財宝を引き上げようとする海底深くに
    潜るトレジャーハンターがいる一方で、学術調査の為に海に潜る人
    たちがいる。

    本書は後者のお話。トレジャーハンターも学術調査も、海の深くで
    眠る獲物を発掘するのってロマンだと思うわ。

    地上の遺跡と違って発掘作業には困難が伴う海底という条件からか、
    水中考古学の歴史は意外と浅いのだ。ダイバーが潜水できる時間も
    限られているし、堆積物などを取り除きながらの作業になるので
    時間もかかる。

    それでも、技術の発達で近年では事前調査で、沈没船の位置などの
    特定がある程度正確になってはいるようだ。そのうち、人間が潜ら

    0
    2018年05月13日
  • 水中考古学 クレオパトラ宮殿から元寇船、タイタニックまで

    Posted by ブクログ

    水中考古学とは、水面下の遺跡や沈没船を発掘、保存、調査する研究のこと。

    水中考古学の父ジョージ・バス博士の下で水中考を学び、千葉県勝浦沖の米国蒸気船を引き揚げ、現在も研究を続ける研究者が書いた水中考古学の入門書。

    本書で取り上げられている調査事例は13例あるが、うち12例が沈船に関するもの。ツタンカーメン王への献上品を積んだトルコ沖の沈船から発見された大量の献上品、東インド会社の沈船からは日本の陶器などが発見されている。また、福岡に沈む元寇船(元船)の錨と船の位置関係は、その船は南からの強い風(台風=神風)によって沈んでいることを裏付ける証拠となる。

    沈船から貴重品を引き上げるサルベージ

    0
    2016年01月28日

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