作品一覧

  • 確率の半歩先 予測・拡散モデルに挑む前の30話

    確率の半歩先 予測・拡散モデルに挑む前の30話

    ビジネス・実用

    -
    1巻3,520円 (税込)
    【推薦の言葉】 AIの時代がやってきた。これを理解するにも確率・統計は役に立つがそれだけでは物足りず、もう少し先の確率論を学んでみたいと思うだろう。ところが確率論は純粋数学のきつい崖の上に立っていて登り難い。その崖を乗り越えるべく準備されたのが本書である。「半歩先」から見る景色は素晴らしい。確率・統計の仕組みが良く分かるだけではない、数学の壁が登れる。本書は私にも良い勉強になった。心から勧めたい。 ――甘利俊一(理化学研究所栄誉研究員/東京大学名誉教授) ★★大好評の前著『線形代数の半歩先』に続く第2弾。 数式変形を可能な限り飛ばさず、行間を埋め尽くした30話★★ 【本書のポイント】 1. 確率の半歩先、確率論の半歩手前で、書かれた言葉を「読む」ために 2. 半歩先として、ほどよいバランスで学びましょう 3. 具体的な目標は「ギザギザで確率的な現象」を読むことです 4. 無限の思考、不等号の思考、「集合の集合」の思考に慣れましょう 【主な内容】 第1部 ゆらぎの世界の舞台上にて [確率微分方程式の広がり] 第1話 華々しい応用の宴とその裏側 第2話 ゆらぎの世界を作り出す 第3話 ゆらがない記述 第4話 ゆらぎの記述をひっぱり出す 第5話 ゆらぎの記述の便利な使い方 第6話 [幕間]応用に向けた拡張 第2部 まずは道具の準備から [無限と収束と積分] 第7話 無限は怖い 第8話 無限を避けて収束を議論 第9話 短冊で素朴に積分 第10話 集合を集めて,集合を作る 第11話 [幕間]確率論で役立つモノ 第3部 集合と関数による多彩な道具 [測度論的確率論] 第12話 なぜ測度論が必要か? 第13話 扱いやすい「集合の集合」に限定 第14話 「ある」けれど,影響はない? 第15話 「変数」だけど「関数」 第16話 「無関係」という関係 第17話 縦を区切るメリット 第18話 馴染んだ道具はいかが? 第19話 期待「値」なのに「関数」 第20話 道具の素敵な使い道 第21話 それぞれの収束事情 第22話 [幕間]扱いやすい関数たちを用意する 第4部 ゆらぎの世界の時間を動かす [伊藤積分] 第23話 時間は添えるだけ 第24話 ゆらぎの世界の基本道具 第25話 収束するものを使えばよい 第26話 「えるつー」が便利 第27話 伊藤積分どうしよう道場 第28話 ゆらがない道具 第29話 新しい道具での収穫 第30話 [終幕]まずは「読む」ことから
  • 弔いの値段 葬式、墓、法事……いくら払うのが正解か?

    弔いの値段 葬式、墓、法事……いくら払うのが正解か?

    ビジネス・実用

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    1巻1,485円 (税込)
    多死社会を迎えた令和の葬式&墓問題。お葬式の費用は? 墓はどうする? 菩提寺とは付き合いを続けるべき? 利用者の疑問や不満・不安に、ジャーナリストであり現役住職が答える弔いの現場のリアルな声。 葬式、墓、法事…… 弔いにまつわる常識・非常識、誰も避けて通ることができない弔いについて聞きたくても聞けなかった実情を知ることができる一冊。
  • 線形代数の半歩先 データサイエンス・機械学習に挑む前の30話

    線形代数の半歩先 データサイエンス・機械学習に挑む前の30話

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻3,300円 (税込)
    【甘利俊一先生推薦!!】本書は、形式的で無味乾燥な定義から始めるのを避け、具体的に目に付く多くの話題から、線形代数の醍醐味に迫ろうというものである。 ★★授業で習う線形代数から、「見方」を変えるための30話★★ 「ベクトルで関数を微分するって、どういうこと?」 「行列の指数関数って計算できるの?」 「行列のノルムって、何に使えるの?」 授業中に「大切だよ」と言われ続ける「線形代数」。 けれど実は、それぞれの概念がどのように使われるのかよくわからない…… 本書では、「線形代数」的な視点を身につけて、応用に向かうための準備をします。 【本書のポイント】 1.数式を眺める視点を、いろいろと 2.関数を、線形代数的に捉える 3.巨大なデータに立ち向かうための道具を手に入れる 4.一度学んだ人に、これから学ぶ人に、半歩先から見える景色を 【主な内容】 第1部 ならべた数に法則を 第1話 演算による豊かさ 第2話 基底は一つではない 第3話 関係性はとても大切 第4話 多様性の一つのかたち 第5話 情報を操作して処理する 第6話 [幕間] ベクトルの影、測定の視点 第2部 ならべた数に解釈を 第7話 「数式」が「点」になる 第8話 やっぱり基底は一つではない 第9話 数式にも関係性を作る 第10話 交わらないことの便利さ 第11話 関数を行列で操作する 第12話 [幕間] 波の分解と再構築 第3部 ならべた数に応用を 第13話 世界の一部をモデルに写しとる 第14話 関数をベクトルで微分する 第15話 データに合う関数を探す 第16話 学び過ぎはよくない? 第17話 行列の特別な分解 第18話 [幕間] 直交の技術 第4部 ならべた数と移りゆく世界 第19話 移り変わりを数式で表現する 第20話 行列を引数にとる関数? 第21話 いくつかの時間発展を一度に解く 第22話 関数の時間変化を考える 第23話 偏微分方程式を解く 第24話 [幕間] 予測の光、理解の闇 第5部 ならべた数のさらなる発展 第25話 時間発展データのために 第26話 観測方法を変える・その1 第27話 観測方法を変える・その2 第28話 変数が増えると、爆発 第29話 圧縮しながらベクトルを作る 第30話 [終幕] 世界を眺める視点の変革
  • ネットワーク科学の道具箱 つながりに隠れた現象をひもとく

    ネットワーク科学の道具箱 つながりに隠れた現象をひもとく

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻2,860円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 情報、物、お金、人などあらゆる流れを捉え、これからの社会と経済を理解する!キーワードは複雑ネットワーク!!  今、注目のネットワーク科学について、単に事例紹介にとどまらず、実際に「ビジネス・シーンで使う」ためのツールを集めて、解説した道具箱である。情報通信ネットワークに限らず「人と人」「企業と企業」といった身近な「つながり」を科学的に紐解き関係を明らかにするとともに、自然現象や経済活動といった複雑な関係性の持つ事象にも、科学的なアプローチで分析を試みる。
  • 沖縄の不都合な真実

    沖縄の不都合な真実

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻990円 (税込)
    こじれにこじれる沖縄の基地問題の本質はどこにあるのか。見据えるべきは「カネと利権」の構造である。巨額の振興予算を巡り、繰り返される日本政府と県の茶番劇。この構図が変わらない限り、問題は解決できない。公務員が君臨する階級社会、全国ワーストの暮しに喘ぐ人々、異論を封じ込める言論空間等々、隠された現実を炙り出す。党派を問わず、沖縄問題の「解」を考えていく上で必読の書。

ユーザーレビュー

  • 線形代数の半歩先 データサイエンス・機械学習に挑む前の30話

    Posted by ブクログ

    内積に重み関数を導入すると積分の収束化可能。特異値分解と主成分分析と潜在意味解析の関係性。圧縮技術としての低ランク近似。関数を線形代数で扱うためのベクトルへの置き換えは、基底関数で関数を展開して、その係数をベクトルとする。時間発展の拡散方程式(確率密度関数の時間発展)の意味理解。その一般形のフォッカー・プランク方程式。その一変数系のオルンシュタイン・ウーレンベック過程の基底関数はエルミート関数になる。コルモゴロフの後退方程式。関数を別の関数に移すクープマン作用素。動的モード解析(DMD)も出てきた。

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    2026年03月21日
  • 沖縄の不都合な真実

    Posted by ブクログ

    日経新聞支局長と元大学教員により、沖縄について書かれた本。一般の人が知らない沖縄の事情を詳しく調べ上げ、丁寧にまとめていると思う。人物名もはっきり書かれており、データも詳細で参考になった。
    「基地の見返りとして沖縄に配分されている巨額の振興資金を含めて「公」や「権威」に依存して自立への道を自ら封じている保守的な沖縄の体制と、その体制を事実上支えている日本政府の姿勢が問題なのです」p16
    「基地の見返りに投入されている振興資金は、保革を問わず沖縄では大歓迎されます。振興資金は、基盤の脆弱な沖縄経済を支える屋台骨だと考えられているからです。辺野古のある本島北部にも莫大な振興資金が投入されました。が、振興資金も特効薬ではありません。一過性の、麻薬のようなもので、それがなければたちまち痛みが出てきます。病巣は放置されたままです。振興資金は、一部の人たちを利するだけで県民全体には浸透しないという問題も抱えています。復帰以来、11兆円という巨額の振興資金が投じられてきましたが、全国最高の失業率と全国最低の県民所得、そして全国でいちばん深刻な所得格差は一向に改善しません。沖縄にとって最大の問題である「貧困」は、辺野古移設問題の陰に隠れて、表に出てくることさえ稀です」p16
    「沖縄には、自分たちの現状を変えたくないという、真の意味での保守的な社会集団が存在するということです。「基地には反対だが、基地の見返りである振興資金に依存する公主導・官主導の経済はこのまま続けたい」という集団です」p17
    「沖縄の基地を減らせば減らすほど、特別な振興予算もガソリンや泡盛の特別な減税措置も大幅に減らせます。沖縄振興だけのために1000人の職員がいる内閣府沖縄総合事務局も、沖縄振興のためだけの銀行である沖縄振興開発金融公庫もなくせます。その分、国民の税負担は減ります」p27
    「(辺野古移設)沖縄側のキーマンは建設会社、東開発会長の仲泊弘次氏でした」p31
    「(アメリカ統治「琉球列島に関する民事ハンドブック」)「琉球人は粗野な振る舞いから、日本人に「田舎から出てきた貧乏な親戚」と差別されている。潜在的な不和の種は政治的に利用できる」米軍は、「琉球」「琉球人」という言葉を多用して、本土と沖縄は違うという意識を植え付けます」p68
    「琉球大学は米国主導でつくられ、創立記念日はリンカーンの誕生日です」p68
    「米兵が「胡屋」「古謝」を誤読して定着した「コザ」が好まれるのも、米軍の上手な沖縄支配の名残でしょう」p69
    「一見「反戦」に見える沖縄の声の本質は「反日」です。その結果、本土と沖縄が分断され、基地問題が内政問題化してきました。そのことは、在日米軍の安定運用を図る米国の狙いとピタリと重なっています」p70
    「米軍基地の割合は本土77%(789平方km)沖縄23%(232平方km)です。本土には沖縄の3.4倍の米軍基地があります」p71
    「沖縄以上の住宅密集地に米軍飛行場がある本土の普段の生活を是非、見てほしいと思います。そうすれば、なぜ日本一危険な米軍基地が、実は普天間ではなく厚木だと言われているのかがわかるはずです」p72
    「普天間基地は終戦時の1945年に完成しました。一方、ニュースなどでよく取り上げられる普天間第二小学校は、その24年後の1969年に宜野湾市が危険を承知であの場所に建てたものです。軍事飛行場に隣接して小学校を建てた例は、世界でも沖縄だけだと思います。最も驚いたのは普天間飛行場所属のパイロットでしょう」p75
    「県内市町村所得ランキングの上位を占めるのはすべて基地のある市町村です(1 嘉手納町、2 北谷町)。所得伸び率を見ると、トップは東村、2位は嘉手納町でした。つまり、基地さえなくなれば経済成長できるという話はこれらの数値を見るだけで眉唾だということがわかります」p87
    「(沖縄は)高失業率・低所得が定着し、経営者が圧倒的に強い前近代的な弱肉強食の資本主義社会になっています。琉球大学OBのエリートを中心とした閉鎖的な支配階級が県内権力と一体化しているため、沖縄には県内権力を批判するマスコミや労組、学識者などの左翼勢力が育ちませんでした。女性や子供、障害者ら社会的弱者が放置され、中小、零細企業の労働者は搾取されています。これが沖縄における最も深刻な基地被害です」p90
    「多額の税金をつぎ込んで実施されてきた振興策は、目だった産業をつくれませんでした。公民館やホール、公園や野球場、運動施設、大規模な観光施設などに使われ、中小企業や個人には回らず労使関係をゆがめました」p92
    「(日本銀行那覇支店レビュー)県内ではオーナー企業や中小企業の割合が高いこともあって労働組合の組織率が全国比で低いことが挙げられる。この結果、雇用・賃金に関する経営サイドからの不利益案件が、大きな抵抗もなく実行されており、こうした労使関係の枠組みが、県内の労働分配率の低さなどといった取得環境の悪化に繋がっている」p93
    「沖縄のジニ指数は0.339と全国一です」p94
    「所得が1000万円を超える納税者の割合が、沖縄は10.2%で全国9位。ベスト10で大都市圏でないのは沖縄だけです」p94
    「支援なし民間学童保育は7割が沖縄。子育てへの支援が日本一貧弱です。盲、聴覚障害者養護老人ホームの未設置、自治体のバリアフリー構想ゼロなのも沖縄だけ。NHK受信料を支払っている世帯は42%。五割を切るのは沖縄だけ。年金加入率も最下位。給食費の未納も日本一です。離婚率は9年連続ワースト。生涯未婚率は男性22.3%(1位)、女性9.7%(2位)。「日本で最も結婚が難しく離婚しやすい県」のイメージがすっかり定着しています」p94
    「沖縄だけは県版がないので、沖縄の記者は全国紙に地元ニュースを出し抜かれる心配がありません。だから、全国紙の影響を受けずに県当局と一体化した紙面がつくれるのです」p109
    「(利権問題)本来なら沖縄のメディアは、率先してこれらの問題に本格的な調査を行い、沖縄に流れ込む基地関連の金をめぐり政財間の癒着構造ができていることをあばくべきではないのか」p110
    「(沖縄の)企業所得はほぼ全国並み。ところが、資産所得比率は大阪(2位)、東京(3位)を引き離してダントツ1位です。資産所得の4割が基地使用料で、地主約4万人のうち年間100万円以上の使用料を受け取る地主が46.2%(約1万8000人)存在します。これも、沖縄経済を歪める大きな要素です」p124
    「年収300万円未満の家計は50.14%で全国一」p125
    「①所得が公務員に偏在している ②所得上著しい公民格差が存在する ③政治的影響力のある公務員が経済的イニシアティブを握っている ④結果として「民」優位ではなく琉球王朝以来の「公」優位の経済社会が温存されている」p138
    「沖縄は県土に占める埋め立て面積が全国で最も多い県ですが、観光資源である美しい海を自らつぶすのは、建設、土木、砂利、コンクリート、建設資材、運送業など裾野の広い建設業界で生計を立てる県民が多いためです」p147
    「(辺野古移設反対運動)自治労沖縄、沖教組、沖縄国家公務員労働組合など公務員系の組合が主力です。大規模な民間労組がない沖縄では、労組といえば公務サービス関係の労組を指しています」p153
    「守られているのは、オール沖縄の「県民益」ではなく、「公務員益」であり、「組合益」であり、一部の「企業益」であり、「政治家益」ではないでしょうか」p173
    「自分の本を地元の出版社に依頼して自費出版しようという思いも叶えられないほど、沖縄における「表現の自由」や「言論の自由」に対する意識は麻痺しているのでしょうか」p191
    「日本による沖縄差別を問うのであれば、沖縄本島による奄美・宮古・八重山地方に対する差別と収奪の歴史にも「落とし前」をつけなければなりません」p205
    「大事なのは被害者沖縄に寄り添うことではありません。沖縄の基地を減らし、見返りの振興策と減税措置をなくすことです。沖縄に基地があることは、膨大な税金を消費するのですから本土にとっては経済的にはマイナスなのです。このことが理解されれば、「沖縄の基地を減らせ」という声は沖縄よりもむしろ本土で強まると思います」p213

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    2018年10月30日
  • 沖縄の不都合な真実

    Posted by ブクログ

    基地をめぐる沖縄のリアクションにどこか病んだ雰囲気を感じてはいましたが、本書を読んで完全に病んでいるとわかりました。

    基地をめぐる沖縄の反応の裏には吐き気がするような利権構造が横たわっている、それはわかりました。しかし一番驚かされるのは(対米課題や基地問題といった外政ではなく)沖縄の内政状況です。これまで数兆円規模の振興予算が注ぎ込まれたにもかかわらず沖縄内政は圧倒的な格差を生んでおり、(ジニ係数をはじめとした)さまざまな指数にそれがあらわています。基地問題によってある意味それがマスクされている。

    色々と参考になった1冊でした。

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    2017年06月15日
  • 沖縄の不都合な真実

    Posted by ブクログ

    沖縄の基地反対運動について、実際は、運動に参加している層は公務員の労働組合の人間が多数を占めていること、沖縄の官民の給与格差が大きいのにも関わらず、国からの振興金が公共事業に使われ、本当に必要とされていることに届いていないこと、などを主張し、沖縄の構造的差別とそれをもたらしている層を批判する本。
    安全保障云々の問題から沖縄の基地問題を考えることが多かったが、本書のように沖縄経済や社会構造に焦点を当てている本に出会うことはなかった。その意味では貴重な本だと思う。沖縄の基地をめぐる問題は沖縄の社会構造や歴史、伝統に関わる難しい問題であることを痛感した。

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    2016年09月23日
  • 沖縄の不都合な真実

    Posted by ブクログ

    翁長知事の言動が、どうにも腑に落ちない。「オール沖縄」って、沖縄県民って、そんなにひとくくりにされる県民性なの? 辺野古の移設取り消しの理由にある、法的に瑕疵があったと思われるって、言う「思われる」って何? なぜ国連人権委員会で演説なんてしたの?

    てなことで、読んでみた本。ただこの本は1月に出版された本なので、これらの疑問に対応した答えを用意しているわけないので、一応お断りを。でもなんとなく構造が見えてきた。


    ざっくり言っちゃうと、沖縄には基地と振興予算をめぐる巨大な利権があって、一部の人たちにしか金が渡らない。だから格差社会化している。全国ワーストの生活水準の原因は、政府と一部の沖縄の既得権益者の強固な地盤を崩すことができないから、というような主張。


    それでもって、オール沖縄とかいうスローガンのもと、すべての責任を政府や本土へ押し付けるのは、沖縄内部にある腐敗構造から県民の目をそらせるためで、なんの解決にもつながらない、ということが言いたいのだと思う。


    翁長知事もその既得権益者からの支持を取り付けたから当選したのであって、県民の目を欺くことに一役買ってる、とまでは言ってないけど、ニュアンスとしてはそんな感じ。


    詳しくは本書を読めばわかるので、深入りしない。
    基地を無くしたら沖縄は豊かになると県民は思っているのかもしれないが、基地を無くさずこのまま振興予算を獲得し続けたいという既得権益者たちの影響力が強いので、まずそこを倒すことに目を向けなくてはいけない。


    でも、こんなこと言おうものなら、こっぴどく叩かれるらしい。沖縄内部に原因を求める良識ある沖縄言論人の言葉も新聞や出版界では封殺されるようだ。許される発言ではないけど、百田尚樹が沖縄の新聞社を潰せと言った背景がわかった。


    間違いなく、この本は沖縄では売れない!
    もしかしたら本の流通経路から弾き飛ばされて店頭に並んでさえいないかもしれない。
    でも、この本は本土の人間がいくら納得したところでほとんど無益。沖縄県民が読まないと意味がない。沖縄県民が変えるしかない問題だから。

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    2017年08月15日

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