萩野貞樹の作品一覧
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
歴史的仮名遣いを学ぶ際に注意すべき事項が分かりやすく述べられている。
高校時代に新かな遣いの現代文から歴史的仮名遣いの古文の動詞がたくさん出てきて嫌になったクチである。本書は現代仮名遣いの難点を歴史的仮名遣いと比較して論じており、その差異がよく理解できた。当時本書があったら、古文への苦手意識もいくらか減ったのかもしれない。
やはり現代仮名遣いは昔からの言葉の成り立ちや意味などを消し去ってしまったと感じる。言葉の歴史を断ち切ってしまったのはむしろ改悪だったのではないか。歴史的仮名遣いの綴り方で十分に現在の音を表記できたはずである。音の表記を無理やり捻じ曲げてしまったとしか考えられない。
筆者は漢字の舊字(旧字)についても復活させるべきだと主張する。確かに新字体と旧字体の矛盾はある。しかし、さすがに画数の多い漢字を小学校で学ばせるのは無理があると感じる。パソコンが普及した今タイプすることは容易にはなっているが、試験などでの手書きは時間がかかりすぎたり、誤字が増えて厳しいのではないか。
谷崎潤一郎はかなづかいにかなりこだわった作家だと、筆者は『盲目物語』例に挙げて指摘する。現代仮名遣いは大切なものを捨ててしまったと思う。漢字まで戻せとは言わないが先人が苦心して編み出してきた綴りを変えてしまったことで失われたものをもう一度考えたほうが良いかと思う。
最後に本書でも紹介されていたが、現代仮名遣い反対論者である福田恆存の『私の國語教室』がまだ未読である。更に理解を深めるために読みたいと思った。